日野氏、感涙!「ドラゴンクエストVIII」が最優秀賞を獲得――第9回 CESA GAME AWARDS(2/2 ページ)
CESAは、10月27日に「第9回 CESA GAME AWARDS」を開催。「GAME AWARDS 2004-2005」各賞を始め、東京ゲームショウ2005にて出展された作品を対象とする「GAME AWARDS FUTURE」、未製品の作品を対象とする「GAME AWARDS INDIES」受賞タイトルが発表された。
「GAME AWARDS 2004-2005」最優秀賞はもちろん……
続いて、ステージでは「GAME AWARDS 2004-2005」優秀賞の受賞タイトルが発表される。こちらでは、プレイステーション 2用ソフト「グランツーリスモ4」や「遙かなる時空の中で3」、ニンテンドーDS用ソフト「大合奏!バンドブラザーズ」など13タイトルが選出された。
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そしていよいよ、優秀賞に選ばれた13タイトルの中から「GAME AWARDS 2004-2005」最優秀賞が発表される。受賞したのは「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」(以下、「DQVIII」)だ。ちなみに「DQVIII」は、対象期間中に333万本という驚異的な販売本数を記録し、ベストセールス賞も獲得している。
受賞の際、本作の生みの親である堀井雄二氏は「実は来年で『ドラゴンクエスト』は20周年なんですよ。自分が面白い、分かりやすい、暖かくなれるものを20年間作り続けてきましたが、当時は高校生くらいだった人も、もう子どもがいて、一緒にプレイしているという話を聞く。20年経っても、(世代を越えて)皆さんに応援してもらえるのは、本当に嬉しいです」と、その喜びを語ってくれた。
また、開発を務めたレベルファイブの日野晃博氏は「『ポートピア殺人事件』のころから、(ユーザーとして)堀井さんを知っていますので、一緒に作品を作り、こういう賞をもらえたことを、とても嬉しく思います。過去にないくらい苦労したこともありますが、『ドラゴンクエスト』は僕が業界に入るきっかけになったタイトルですので、これ以上“ゲーム業界でゲームを作ってきて良かったな”と思えることはないくらい、本当に嬉しいです」と涙ながらにコメントしてくれた。
多くのユーザーの期待を背負った国民的タイトルだけに、プレッシャーも大きかったであろう日野氏。その涙には嬉しいという気持ちはもちろん、いろいろな思いが詰まっているように感じた。本当にお疲れさまでした、そしてこれからも良い作品をよろしくお願いします
このほかグローバル賞(日本作品部門)には、サッカーの本場、欧州でも認められているコナミの「ワールドサッカーウイニングイレブン8」が、グローバル賞(海外作品部門)には、日本におけるFPSの普及に多大な功績を残したマイクロソフトの「Halo2」が、それぞれ受賞した。
また、特別賞はサミー/セガの「実戦パチスロ必勝法!北斗の拳」が受賞。100万本という驚異的なセールスを記録した本作について、サミーのスタッフからは「実機のシミュレーションですので、ゲームユーザーとは少し違うファンの方が期待しているソフトです。どれだけ実機と同じものを再現できるのか、パチスロファンの期待を裏切らないソフトを作らなければいけない、というプレッシャーがありますが、初心者の方でも分かりやすいものを作っていければと思います」と、実機シミュレーションソフトを作るうえでの悩みとともに、その喜びが語られた。
なお、「GAME AWARDS INDIES」の大賞には、大学生の大門義弘氏が制作した「AMIDA The Soldier on The Bridge」が、優秀賞には、コナミスクールの田中準也氏と中山千明さんが制作した「恋の改札口」が、それぞれ受賞している。
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