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どれが敵で、どこが地面? 押し寄せるは6万5535体の魔物たち「戦神-いくさがみ-」レビュー(1/2 ページ)

時代もの作品には定評のある元気が世に送り出した新機軸。ハードの処理性能の限界に挑戦したという、画面を埋め尽くすほどのキャラクターは、まさに度肝を抜く迫力だ。とはいえ、実際の中身があまり知られていない感もある。果たして、その実力はいかに?

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戦国+魔物+巫女=戦神?

 時は乱世。戦国大名たちは天下を我がものにせんと各地で戦火を上げ、覇権争いに明け暮れていた。大地には怒りと悲しみ、憎しみと恐怖が満ち、それは太古に封じられた邪悪な魔物たちを現世に解き放つ。かつて魔物を封じたという戦神「建御名方命(たけみなかたのみこと)」は、巫女「八坂葵」のもとに獣頭の武者「犬神」を使わし、彼らに魔物伏滅の使命を与えるのだった……。

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オープニングデモはアニメーションになっている。まずは鑑賞して戦神の雰囲気に浸ろう

 これが、本作「戦神-いくさがみ-」(以下、戦神)の大まかなストーリー。要は、織田信長やら武田信玄やら上杉謙信やらが戦っているところに魔物が出てきてしまう、という一種の架空戦史ものとなっているのだ。

 例えば、川中島を挟んで信玄と謙信が睨み合っているところへ、魔物の大群がわらわらと出現するシーンがある。戦場はもう大パニックだ。そこへさっそうと現れるのが犬神と八坂葵。地面を埋め尽くすほどの魔物の群れを薙ぎ払っていくと、人間たちも意気揚々となる。俺たちの戦を魔物なんかに邪魔されてなるものかと、信玄と謙信がガッチリと手を組んで、敵に立ち向かっていくのである(でもあんまり役に立たない)。

 戦国もの好きな人はもちろん、巫女さん萌えな人も、なかなかに燃えられるタイトルではないかと思う。

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歴史上の出来事などは、基本的に実際の通りに発生する。しかし、そのことごとくに魔物が絡んでくる

敵は6万5535体の魔物

 だが、架空戦史ものというだけではインパクトが足りないのも事実。戦神のすごさはもちろん別にある。何がすごいかと言えば、敵の数がすごい。最大で1画面、6万5535体も出てくるのである。まさに大地を埋め尽くす敵! 敵!! 敵!!! あまりに多すぎて“どれが敵で、どこが地面?”とか叫んでしまいたくなるほどだ。

 しかし、主人公の犬神は、そんな数をものともしないほど強いので大丈夫。コンボ攻撃で武器をブンブン振り回せば、周囲の敵はあっという間に倒せるし、霊力を消費して必殺技をぶちかませば、さらに広範囲の敵が一瞬で消し飛ぶ。

 きわめつけの「霊力解放」では犬神の戦闘力をアップ。敵に突っ込んでいけば、1000や2000の敵なんて、わっさわっさと刈り取れてしまう。もう気分爽快だ。ただこの時、注意したい点もある。爆炎と吹き飛ぶ無数の魔物で、何が何だか分からなくなるのである(いやホントに……)。

 画面だけ見て進もうとすると、あらぬ方向へと進んでしまっていることもあるので、ここは画面右上の地図を見ながら操作するようにしたい。ちなみに敵は地図上に赤い点で表示される。これがどんどんと消えていくのは超気持ちいい!……のだが、それでも敵はまたすぐにわいて出るので、少しすると地図は真っ赤になっていく。

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霊力解放を行って、敵の群れに突っ込むの図。もう、なにがなんだか分からないほどの大迫力だ
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武器やアイテムは、フィールド上や、一定の条件を満たすことにより手に入る
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装備させる武器によって、犬神の能力や攻撃のパターンなどが変化する。一長一短ある武器の選択も重要だ
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