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ライトなゲーマーをNDS購入に踏み切らせる、ある意味キラータイトルか?「だれでもアソビ大全」レビュー(1/4 ページ)

ニンテンドーDS用ソフト「だれでもアソビ大全」は、任天堂が11月3日に発売したテーブルゲーム集。タッチペンを駆使した直感的な操作方法で遊べるタイトルは、実に40種類以上。懐かしさと新しさを兼ね備えたテーブルゲームの数々は、ゲーム離れした人々の感覚にも訴えかける力を持っているようだ。

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なぜか集中して発売された「テーブルゲーム集」タイトル

 「だれでもアソビ大全」がニンテンドーDS(以下、NDS)で発売されたのが2005年11月3日。本作は「テーブルゲーム集」と銘打たれており、有名なものからマニアックなものまで、古今東西のテーブルゲームが収録されたタイトルだ。

 NDSの発売スケジュールをざっと見て気づくのは、本作が発売された前後に似たようなコンセプトのゲームが複数発売されているということ。まず「テーブルゲームスピリッツ」が11月10日にタスケから発売されている。これもジャンルは「テーブルゲーム集」。そして遡れば、9月29日に「タッチゲームパーティー」がタイトーから発売されている。こちらは「バラエティー」というジャンルとなっているが、内容としてはテーブルゲーム集と言ってよいものだ。なぜこれらの似通ったタイトルが登場したのだろうか。

 NDSのタッチペンによる操作が直感的で、今までにないプレイスタイルをユーザーにもたらしたのは言うまでもないことだ。NDS発売から早1年が経過しようとしているこの時期、ソフトのラインアップも充実してきている。初期にNDSで出たテーブルゲームといえば麻雀系が主だったが、これらを遊んだときに筆者は思ったものだ。「麻雀の牌を切る作業が、タッチペンを使うことで本来の麻雀の感覚に近づいている」と。今までの家庭用ゲーム機なら十字の左右で選択し決定ボタンで牌を捨てるという作業が常につきまとっていた。しかしNDSはそのわずらわしさを取っ払ってしまったのだ。

 加えてNDSのワイヤレス通信が4人対戦プレイをいとも簡単に実現させた。据え置き機でのプレイは基本的に2人以上での麻雀に向いていなかった。しかしNDS本体さえそろえばOKという手軽さと、相手の牌が見えない状態でプレイできるという利点が4人打ち麻雀を容易なものにしたのだ。

 という点を踏まえての予測でしかないが、タッチペンで選択するという操作がテーブルゲームの動作と相性がいいということに、各社が目をつけたのではないだろうか。そして前述したワイヤレス通信の利便性。これもテーブルゲームやトランプゲームなどと相性がよい組み合わせだという結論に至るだろう。「さわるメイドインワリオ」や「きみのためなら死ねる」などの小気味よいミニゲーム集が好評を博したというのも考慮に入れると、NDSでテーブルゲーム集が登場する必然性というのも感じられると思うのだが、どうだろうか。

 そんなわけで、なぜだか似た時期に各社より発売されたテーブルゲーム集。残念ながら「テーブルゲームスピリッツ」と「タッチゲームパーティー」は未プレイな筆者だ。おそらく2タイトルとも、それぞれ独自の要素があってやり込み甲斐のあるつくりになってはいると思う。しかし純粋にテーブルゲームの数でいえば「テーブルゲームスピリッツ」が11、「タッチゲームパーティー」が7ということで、40を超える本作に軍配があがりそうだ。

 実際に本作を遊んでみて思ったのは、やはり40種類以上というそのボリュームが本作の懐の深さになっていて、何とも言えない楽しさを醸し出しているということだ。次項では各モードをリポートしよう。

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ボリューム満点の本作。実際にやったことがあるゲームはいくつあるかな?
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