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ゲームはじめて物語に改めて思うこと

ランキングされるのは来週になると思われるが、せっかくなので京都取材について振り返る。それにしても至福の時間でございました。これがただの聴講だったなら、どれだけ楽しめたことか……。

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 先週の金曜日、京都の立命館大学で催された国際シンポジウム「インタラクティブ・エンタテインメントの歴史と展望」の取材に赴いたのですが、これがまたすごく楽しかった。ビデオゲームの黎明期から現在までの流れを学べたのはもちろんのこと、いまだ一線で活躍する著名な方々が、一堂に会したということだけでも、価値のあるものではなかったでしょうか。

 時には笑わせ、時には唸らせる――聴講できた方は、さぞ幸せだったのではないでしょうか(詳細は過去記事をご覧ください。大学研究機関から見るインタラクティブ・エンタテインメントとはまさに“プロジェクトX”――ゲーム黎明期を支えた男たち「ゲームデザイン・テクノロジーの源流」レボリューションのコントローラにはまだ秘密がある――「ゲームデザイン・テクノロジーの今と未来」と、3つほどに分かれてます)。一応、満員ということでしたが、見た限り空席がちらほら目立ち、もったいないことをした人が多くいたんだと、ちょっと残念な気持ちになりました。

 さて、講演に登壇したほとんどの方々が、今後のゲーム像にある程度の“シンプル”を求めていることに、参加した人は気づいたと思います。複雑になるインタフェースとゲームデザイン。今後、起こりうる開発費の増大における問題では、バクチを打てなくなるため手堅いシリーズものや、既存のアイディアを踏襲したものが多くなることを挙げています。今後、この硬直が、ゲーム業界に悪影響を及ぼさないかと危惧する声が多く聞かれました。

 それぞれがただ漫然と絵のキレイさやリアルさを追求しているわけではなく、それを利用して新しい“なにか”を生み出せるよう、日々考えているのだと改めて考えさせられました。もちろん、それぞれスタンスの違いはあります。しかし、総じて形は様々なれど、ゲームの未来に関しては、ある程度の希望を抱いていることに安堵しました。もちろん、ただ乱暴に“シンプル”にするのではなく、時代にあったものにすべきという考えも皆さん同様に持っているようでした。その時代で選択するべきところは削ぎ落とし、もっともわかりやすいものに……。単純だが難しいようです。

 筆者が産まれた時には、すでにビデオゲームは産声をあげ、その成長を加速度的に進めておりました。物心ついた頃には、家庭にテレビゲーム機が入り込んでおり、一緒に成長してきたように思います。

 最近、その進化が少し停滞しはじめているのではないかと、個人的には思っていたのですが、なんのことはない。ゲームというものが、多岐に渡って広がりを見せているだけのようです。まるで枝葉を伸ばすが如く、成長を遂げているゲーム業界は今後、登壇した著名人をはじめ、彼らの後に続くクリエイターたちによってどうなっていくのか。楽しみにしつつ、まずは次世代ゲーム機一番乗りとなる、Xbox 360の発売を待とうと思っています。

 今週、12月10日に発売を迎えるXbox 360。さすが発売時期も近いため注目度が高かったようです。「Xbox 360徹底解剖!」シリーズもその3まで掲載されたようです。軒並み高い注目度なので、来週もランクインすることは確実と思われます。

 ちなみに、せっかくの京都だったため、紅葉に色づく古都を満喫しようと思っていたのですが、結局日帰りに……。駅前の京都タワーを眺めるだけに終わりました。そんな記念の1枚です。


あと京都の思い出といったら、「おいでよ どうぶつの森」でボトルメールを受け取り、欲しかった果実をもらえたことでしょうか。見ず知らずの方、ありがとうございます

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