「METAL GEAR SOLID 3 SUBSISTENCE」本日発売につき“観るMGS3”プレミアム上映会開催
コナミは、本日12月22日発売のプレイステーション 2用ソフト「METAL GEAR SOLID 3 SUBSISTENCE」初回生産版に同梱される3枚目のディスク「観るMGS3」の上映会を開催した。
コナミは、12月22日に発売となったプレイステーション 2用ソフト「METAL GEAR SOLID 3 SUBSISTENCE」の初回生産版に同梱される3枚目のディスク「EXISTENCE」の上映会を、公式サイトで募集当選したファンを招いて行った。
これは、昨年12月に発売された「METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER」に収録されていたムービー部分とゲーム部分を再編集し、前作の物語を追体験できるというもの。まさに“観る”ために製作された限定ディスクとなっている。本編のデモムービーをただ編集したのではなく、別アングルで撮影し直したりと手間がかかっている。
今回、新たに別アングルで収録されたシーンも。「METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER」は、シリーズを語る上でのミッシングリンクをつなぐ作品だっただけに、ファンにとっては興味深い内容で、いわばシリーズの基礎部分が語られていた
今回、前作をプレイした方にとっても、改めて復習できるチャンスとあって、80組160人のファンを公式サイトにて募集。「METAL GEAR SOLID 3 SUBSISTENCE」の発売日である本日上映会を開くに至った。上映会自体は早朝開始にもかかわらず多くのファンが駆けつけ、全8章、約4時間の長丁場を楽しんだ様子。その内容については実際にその目で確かめてほしい。
上映会後には、小島秀夫監督とアートディレクターの新川洋司氏が登壇し挨拶。小島氏は、この“観るMGS3”について「映画ではなく、あくまでもゲーム映像。ゲームをプレイしたかのような体験ができるもの」と前置きをする。「このゲームはアクションのため、時間がなかったり、難しいと諦めてしまう人も多くいます。そういう人でも最期まで話を知りたいと思うんです。だから、さも“ゲームをやったかのような”気持ちにもなれるし、改めてゲームをやろうかと思ってくれるかもしれない」と今回の“観るMGS3”「EXISTENCE」を製作する経緯を語る。
左が小島秀夫監督。右がアートディレクターの新川洋司氏。「小島プロダクション」公式サイトでは、「ブログ」のほかに「ヒデオチャンネル」がスタートしている。小島監督曰く、ブログで上がったイメージをヒデオチャンネルで落としているとのこと
「METAL GEAR SOLID 3 SUBSISTENCE」初回生産版には、“遊ぶ”スタンドアローンのディスクと、無料で“他者と遊ぶ”オンラインのディスク、そして3枚目の“観る”ディスクで構成されている。小島氏は、次世代ゲーム機に移行するに従い、表現力が映画と境界線をなくしていくだろうと予測。この“観る”ためのディスクが同梱されるという試みは、ここ10年で標準になるだろうと見解を述べる。そして今回の上映会で「3」を改めて見てみると、「たいしたことないな」と思ったと大胆発言をした。現在、「4」の製作に取り組んでいる小島氏は、余裕で上にいけると確信したとのこと。
また、何度見ても違った発見があると語る新川氏は、「METAL GEAR SOLID 3 SUBSISTENCE」の発売イベントにも顔を出す。今作については「別の視点での映像によるメタルギアと、ゲームの本編と比べると分かるように、まったく違うゲーム性が見えると思います」とその奥の深さを強調する。
さらに壇上には、今回の映像を編集した志田英邦氏と小島プロダクションの高橋拓宏氏が登場。「購入していただき、映像にあるようなバトルアクションを再現してほしい」とコメント。高橋氏も「MGSの世界に没頭してほしい」と、今回の映像に自信をのぞかせる。今回、志田氏に構成を依頼したのは、あくまでも自分はゲームデザイナーで、本作を製作した人間がゲーム自体に編集をしてはいけないと思ったからと明かす。その判断は正しかったと小島氏は、映像について納得の出来と語る。
「『3』では、順番に変なオッサンが出てきて叫んで死んでいったゲームなんですが、『4』も同じようなもんです。形の違うオッサンばかりが出て来ます」と会場を笑わせる。小島氏は、2枚目に収録されている「MSX2版」をぜひともプレイしてもらいたいらしく、しきりに観客に勧めていたのが印象的だった
ちなみに、本日から全国各地で「METAL GEAR SOLID 3 SUBSISTENCE」の発売イベントが行われ、小島氏と新川氏は福岡、広島、愛知、東京と12月25日まで精力的にキャンペーン活動をこなす予定だ。本日もこの上映会のあとにはヨドバシカメラ マルチメディアAKIBAとビックカメラ有楽町店でサイン会や体験会が行われている。
小島氏は、「METAL GEAR SOLID 3 SUBSISTENCE」が前作の焼き直しという風にとらえないでほしいと語る。新しいコンセプトで製作された映像はもちろんのこと、メタルギアサーガにちなんだ旧作も収録されている。オンライン含め、ゲームとしても満足できるものに仕上がっているので、ぜひとも購入して遊んでほしいとアピールした。
最後に小島氏は、「『3』は“残る”“伝えられる”ということがテーマになっている。ボスの気持ちをスネークに伝えられたように、タイトルを“EXISTENCE=存在”とした」と、多くの人々に“残る”“伝えられる”作品になっていると締めた。
METAL GEAR SOLID 3 SUBSISTENCE | |
対応機種 | プレイステーション 2 |
メーカー | コナミ |
ジャンル | 戦略諜報アクション(タクティカル・エスピオナージ・アクション) |
発売日 | 2005年12月22日 |
価格 | ヘッドセット同梱版:8980円(税別)、初回生産版:6980円(税別) |
プレイ人数 | 1人(オンライン対応:8人同時) |
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