紐育星組は初参加、新たな公演も発表――「サクラ大戦 ディナーショウ2005 新次郎のクリスマス IN TOKYO」

[遠藤学，ITmedia]

　2005年12月23日、恒例となった「サクラ大戦」のディナーショウ、「サクラ大戦 ディナーショウ2005 新次郎のクリスマス IN TOKYO」が、ヒルトン東京にて開催された。「新次郎のクリスマス」と題されていることからも分かる通り、今回のディナーショウの主役は紐育星組隊長である大河新次郎（菅沼久義さん）となっている。

　新次郎のほかに、紐育星組から九条昴（園崎未恵さん）、サニーサイド（内田直哉さん）、帝都花組から大神一郎（陶山章央さん）、真宮寺さくら（横山智佐さん）、アイリス（西原久美子さん）、帝都薔薇組から清流院琴音（矢尾一樹さん）、丘菊之丞（松野太紀さん）の7名が出演。

　まずは全員によるオープニング「ここはパラダイス」に合わせて、自己紹介が行われる。その後、大河とサニーを残し舞台は紐育へ。ここで今回のディナーショウの一番のサプライズ、2006年3月に紐育星組の公演が行われることが明らかにされる。サニーからその演出を「大神一郎は帝都花組の舞台演出をしている。だから君にもできるだろう」との理由で任されてしまった大河は、舞台とは何か？　を学ぶべく、サニーと昴を連れて大神のいる帝都を訪れることになる。

「サニーサイドと大河の2人だけでは不安だ」と感じた昴も加わり、帝都へと向かう一同

　帝都にてアイリスの「愛しのジャンポール」、さくらの「口ずさむ歌」を通じ、帝都花組のショウを学ぶ大河。紐育花組の舞台演出を大河に任せたとサニーから聞き、「それはまた大胆な」と不安がる大神であったが、「良いショウにしたいんです」という大河の真剣な熱意を受け、「ショウは簡単なものじゃない。見た目より作るのは大変だ。頭で考えているだけでは駄目、まずはショウを見ることだ。見て感じることだよ」とアドバイスを贈る。

　その後、舞台では琴音と菊之丞の薔薇組による「心は砂漠のように」、「美しきものたちよ」、サニーと昴による「BON-PSY」、大神と大河による「見よ暁に」、「甲板フラフラ」が披露される。

サニーと昴による「BON-PSY」では、立派な盆栽がクリスマスツリーに変わる、という粋な演出もあった

「甲板フラフラ」にて女装を披露した大河。初参加ながら、その存在を十分にアピールしてくれた

　さまざまな経験を通じて「レビュー形式はどうか？」という答えにたどり着く新次郎。大神も「歌で世界を巡るということか。失敗を恐れず、やってみることだ。誰にでも失敗はある。恥をかいてプロになっていくんだ。まず一生懸命やることが大事なんだ」と、その答えを支持する。2006年3月に行われる公演がレビュー形式となるかどうかは定かではないが、この辺りもひとつの楽しみとして、ファンには期待していてもらえればと思う。

　このほか、クリスマスということで、サニーのアカペラによる「THE CHRISTMAS SONG」を皮切りに、出演者全員での「ジングルベル」、「もろびとこぞりて」、「きよしこの夜」のハンドベル演奏も行われ、涼やかで美しい音色が会場に響き渡っていた。

「ジングルベル」演奏時には、“ラ”を担当した大神の出番がなく、思わず突っ込みが入る場面も

　最後には「君よ花よ＆ジングルベル」（ディナーショウVer）に合わせ、大河より「来年3月、紐育のすばらしいショウをご覧いれます。またお会いしましょう！」との言葉が来場者に贈られ、無事にディナーショウは終了を迎えた。

アンコール曲「Happy Day Happy X'mas」で、さくらはピンクのドレスに着替えて登場した

サクラ大戦 ディナーショウ2005「新次郎のクリスマス IN TOKYO」曲目リスト

1.	ここはパラダイス	全員
2.	輝く星座	九条昴
3.	愛しのジャンポール	アイリス
4.	口ずさむ歌	真宮寺さくら
5.	天竺どこだ!?	真宮寺さくら＆アイリス
6.	心は砂漠のように	薔薇組
7.	美しきものたちよ	薔薇組
8.	BON-PSY	九条昴＆サニーサイド
9.	見よ暁に	大神＆大河
10.	甲板フラフラ	大神＆大河
11.	THE CHRISTMAS SONG	サニーサイド（アカペラ）
12.	ジングルベル	全員（大神・琴音・菊之丞以外、ハンドベル演奏）
13.	もろびとこぞりて	全員（ハンドベル演奏）
14.	きよしこの夜	全員（ハンドベル演奏）
15.	夢見ていよう	全員（アカペラ）
16.	奇跡の鐘	全員
17.	君よ花よ＆ジングルベル	全員（ディナーショウVer）
18.	Happy Day Happy X'mas	全員