1次と2次のβテストに熱く参加してみた:「ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン」体験記(4/5 ページ)
2006年2月23日(木)の発売が予定されているスクウェア・エニックスの新MMORPG「ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン」は現在第2次βテスト中である。スクウェア・エニックスが提唱する「MMO・アクションRPG×ストラテジー」というジャンルはいかなるものなのか。基本情報の紹介とともにリポートしていくことにする。
1次βは群雄割拠 戦争の比類なき面白さが新鮮
筆者の分身であるウォリアーの「joe」は両手斧を使う金髪の青年である。βテスト開始日にログインを試みたが何度もエラーが出てしまったのでその日は断念。翌日改めてログインしてみたところ無事に入ることができた。だが、ここで新たな問題が。移動は何とか普通にできるのだが、NPCに話しかけると異常にロードが長いという現象が発生していた。我がPC環境がへっぽこだからだろうか、と途方に暮れていたら、どうやら他のプレーヤーも一様に同じ現象が起きている様子。ホッとする反面、これがずっと続いたらどうしようという不安にも駆られつつ、導入クエストをまったりこなす。
次の日ログインしてみると、なんとNPCとの会話がスムーズになっているではないか。このあたりは迅速な対応。その後も導入クエストをこなしていったが、苦戦したのがゴブリンブックの入手。ゴブリンを倒せるレベルになるには多少時間が必要で、なおかつゴブリンを倒せるようになったのに、なかなかブックを落としてくれなくてやきもきした。何とか根気でゴブリンブックを入手。その後は戦争の勝利を経験し、めでたく導入クエスト卒業と相成った。
導入クエスト終了後ももちろんやることはたくさんある。レベルを上げたいし、お金を貯めていい武器を買いたい。戦争で勝利してリングを入手したいし、より強いモンスターを倒せるようになりたい。そういうモチベーションをちゃんと保てるようにしっかりとシステムが組まれているという印象を持った。
βテスト参加プレーヤーは相当数いたので50対50の戦争に何度も参加することができた。この「戦争」という要素がかなり面白い。敵味方入り乱れてのフィールド内の移動だけでも圧巻だし、タイミングやポジションを見極めながらオベリスクを建てて戦況を優勢に持っていく過程が何とも言えずエキサイティングだ。
筆者が所属していたゲブランドは、期間内の前半は割といい感じでカセドリアを押していたように思ったが、後半は物凄い勢いでカセドリアの逆襲を喰らっていた。自国の領土が次々と侵犯されていくさまは相当悔しいもの。筆者も張り切って防衛に臨んだが、何故だかカセドリアは強かった。
そんな忸怩たる思いをしているうちに1次βテストは終了。joeの最終レベルは志半ばの8だった。筆者としてはレベル8で装備できる武器防具が欲しかったので、ひとまずそこまで行けたということで個人的には満足。何よりこのゲームの新鮮な面白さに触れることができ、濃密な時間を過ごすことができたのが収穫だった。
2次βにも熱烈参加ッ! 戦争を中心に大幅な内容改善がされていた
1次βに続いて2次βにも参加することになった筆者。前回のキャラは引き継げないということで、装いも新たに男スカウトキャラ「kirian」を作ってみた。所属国はホルデイン王国。現在はまだまだ弱いkirianだが、一通り導入クエストも終え、日々鍛錬を行っているところだ。
ちなみにガシガシ攻める近接武器のウォリアー好きだとばかり思っていた筆者であったが、いざスカウトを操作してみるとこれはこれで非常に楽しかった。中距離で放つ弓矢はうまくやればかなり効率的に敵を倒せるし、近づいたら近づいたでナイフによるスキルを発動させ、柔軟な対応ができる。その軽快さはウォリアーにはないものだった。こうなると俄然ソーサラーのキャラクターも作って試してみたくなるというもの。最終的にどのクラスをメインにするのか、おそらく大いに悩むことになりそうだ。
さて、kirianがホルデインに所属しているということは……そう、2次βでは「カセドリア連合王国」と「ゲブランド帝国」に加え、「エルソード王国」、「ホルデイン王国」、「ネツァワル王国」の計5つの国が解放されたのだ。
筆者がプレイしている12月某日の段階では、5カ国の勢力はちょうどよい感じで拮抗していた。各国は自国の大陸を完全防衛。それに加えて中央の大陸に5カ国全てが領土を持っているという絶妙なバランス状態にあった。中央の領土数は我がホルデイン王国とネツァワル王国が若干リード気味だった。
もちろんお伝えしたこの情勢が常に続くわけがない。各国に所属するプレーヤーたちは虎視眈々と他国侵略を狙っている。あっというまに国の半分ほどの領土を奪われてしまうということもあるだろう。ちょっとした油断が敗北につながる気の抜けない状況の連続が、今作の魅力の1つでもある。
その他にも1次βから2次βで変更された点は多く存在する。画像とともに幾つか列挙してみよう。
戦争における一番大きな変更は「勝敗条件」だ。先に敵の拠点(城、キープ)のHPを0にした国が勝利となるルールに変更されたのである。まず、オベリスクを建築して支配領域を拡大することによって、拠点にダメージを与えることができる。ダメージは一定間隔で継続して与えられ、支配領域が広いほうが1回に与えるダメージが大きくなる。また敵PCを倒すことや直接拠点を攻撃することでも敵国拠点にダメージを与えられる
勝敗条件の変更に伴って、戦況ゲージが大幅に変更された。1次βでの戦況ゲージは「優勢」「劣勢」という表記を含む曖昧な部分が多いものだったが、2次βでは拠点のHPやオベリスクの支配領域を一目で見ることができるわかりやすいものになった。この変更によって戦争がかなりとっつきやすいものになったのは確実だ。自国と敵国の現状が手に取るようにわかるので、否が応にも気合いが入るというもの。何をすればのよいか、現状に即した行動が求められる。また2次βでは制限時間ゲージが実装された。これは戦争終了までの制限時間を表したもので、ゲージ下のマークが決着前に右側まで辿り着いた場合は、防衛側の勝利となる。攻撃側は制限時間内に決着をつけなければならないわけだ。タイトな緊張感を味わうことができる新要素である
召喚モンスターが新登場。動きが速く、他の召喚モンスターに対して有効な「ナイト」と、移動速度は遅いものの建築物に対して絶大な攻撃力をもっている「ジャイアント」を召喚できるようになった。この召喚モンスターは自国プレーヤーの誰かの体を借りて初めて動けるようになるモンスターなので、レベルの低い自国プレーヤーを召喚モンスターに換えて戦わせるという戦略が有効だ。2次βで初めてお目にかかった「ジャイアント」はかなりのインパクト!敵国の建築物をバコンバコンと薙ぎ倒す様子は圧巻の一言に尽きる。戦争の楽しみがまた1つ増えたようだ
1次βでは戦争中に建築できる建築物がオベリスクのみだったが、2次βではウォッチタワーとウォークラフトが追加された。ウォッチタワーは、建築すると攻撃範囲内にいる敵国プレーヤーキャラクターに対して弓矢で攻撃してくれる。重要な建築物を敵の攻撃から守るには欠かせない、優れものの建築物だといえよう。またウォークラフトは召喚モンスター「ジャイアント」を呼び出すために必要な建築物。こいつの登場が戦争の勝敗の鍵にもなるので、何とかして建てておきたいものだ
戦場でのHP回復手段の1つとして、クリスタル回復が追加された。フィールドに点在する巨大なクリスタルの側でしゃがむ(Cキー押下)ことでクリスタル取得と同時にクリスタル回復ができるが、巨大クリスタルから取得できるクリスタルの数には限界がある。巨大クリスタルが枯渇してしまうとHP回復もできなくなってしまうので要注意だ。しかしながら、これはかなり便利。1次βではバタバタと死んでいくしかなかったケースでも、このクリスタル回復があれば死なずに前線復帰できる場合も多々あった。この巨大なクリスタルを守ることが戦況を大きく左右する要素になるだろう
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