しょせん賭事だろう――競馬の本当の楽しさを知らない、こんな方にお勧めします:「ダービー馬をつくろう!5」レビュー(3/3 ページ)
セガの競走馬育成シミュレーション「ダビつく」もついに第5弾に突入。TVでもおなじみ、あの笑顔の競馬評論家、井崎脩五郎先生の出演で、ますます親しみやすくなって登場だ。
新人ジョッキーを育てよう
このほか、本作には新人ジョッキーの育成という要素もある。ゲームを進めるとまずはシリーズおなじみの双子ジョッキー、星岡勇気と星岡愛の2人が登場し、育成できるようになる。新人なので初期の腕前は今ひとつだが、我慢して使っていれば、やがてパラメータが伸びて、一流ジョッキーにもひけを取らなくなる。
2人には特徴があり、星岡勇気は「重馬場」、「追い込み」、「夏」、星岡愛は「逃げ」、「左回り」、「2歳戦」といったアビリティを持つ。これらは経験値によってレベルアップしていく。“大事なGIは慎重に武豊で……”と思う気持ちをグッと抑えて、若いジョッキーにチャンスを上げてほしい(これは現実の競馬にもいえること。最近話題になるような新人ジョッキーが少ないように思う。女性騎手も頑張ってほしい)。なお、ダビつく5では星岡兄妹のほか、2人の新人ジョッキーが追加されている。騎手育成はRPGのようで今後のシリーズの核にもなりそうな、魅力的な素材となりそうだ。
ディープインパクト効果からか、競馬場にはまた若いファンが増えているという。長引く不況もあって現実の競馬とともに停滞気味だった競馬ゲームも、再び勢いづくチャンスを迎えているのかもしれない。
ダビつくは、その中心的存在として大きな役割が期待される。メインの育成シミュレーションと、イベントなどのゲーム的なアレンジのふたつが相まって、競馬初心者から上級者まで、幅広く遊べるのがダビつくの魅力だ。システムはほぼ完成の域にあるが、今後も進化を続けて、多くの競馬ファンの夢をかなえていってほしい。
ダービー馬をつくろう!5 | |
対応機種 | プレイステーション 2 |
メーカー | セガ |
ジャンル | 競走馬育成シミュレーション |
発売日 | 発売中 |
価格 | 7140円(税込) |
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