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少年兵たちは戦時下にあっても恋をする「ガンパレード・オーケストラ 白の章 〜青森ペンギン伝説〜」レビュー(5/5 ページ)

そのあまりに特異な世界観や、強烈な個性を放つキャラクターの面々、そしてかつてないほどの自由度の高さで好評を博した「ガンパレード・マーチ」から5年余り。待望の続編「ガンパレード・オーケストラ」は、この「白の章」を皮切りに全3部作で相次いでリリースされるという。

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白の章は2周目からがおもしろい?

 白の章で過ごす期間は、1999年12月から2000年2月までの3カ月間。前作が約2カ月だったので、それよりも期間は長いが、戦闘が割合と早く片が付く分、総プレイ時間は前作ほど長くならないはずだ。

 もちろん、その1周で終わりではない。2周目に入ると、新たに「神話」というストーリータイプが追加され、与えられた課題のクリアを目指すというプレイスタイルに変わる。また、1周目では主人公のみ選択したが、2周目以降は主人公以外の登場キャラクターも自由に選べるようになる。1周目で出会えなかったキャラクターを登場させたり、意中のキャラクターを“ヒロイン”(男子キャラも可能だが)に設定して、初めから主人公に対する評価値が高い状態で始めることができる。

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2周目からは、ストーリータイプに「神話」が加わり、たとえば「巨大幻獣を倒す」といった課題が与えられる
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配役も自由に設定可能になる。また、前回クリアしたキャラクターは、主人公として自分で操作しない場合でも、前回のパラメーターや技能をそのまま引き継いでいるので、戦闘時においても心強い隊員になってくれる

 3部作というので、1作あたりの量感が乏しいのではと思いきや、実際にプレイしてみると予想以上のボリューム感で、その点については充分満足だ。ただ、どうしても前作の「ガンパレード・マーチ」と比べてしまいたくなるのだが、初めて前作をプレイしたときのようなインパクトは感じられない。個人的に引っかかったのは、戦闘よりもキャラクター設定の方。表情豊かでかわいらしいと感じるが、あまりにそつのない作りというか、交流を重ねてもどこかおもしろみに欠くような印象を抱いてしまう。前作のキャラクターの中には、深く付き合うほどに秘められた過去が見えてきたり、それが外見からは想像も付かないほどヘビーな話だったりして、その意外性が刺激的に思えた。

 また、せっかく青森を舞台にしているので、クリスマスやバレンタインデーだけでなく、土地柄を感じさせるようなエピソードやイベントを差し挟むと、物語にもいっそう深みが出たように思う。弘前で暮らしたことがあるわたしの感想としては、冬の青森なら、弘前雪灯籠祭りや、金木町の地吹雪ツアーなどがあるので、その中にこのキャラクターたちを置いて遊ばせてみたかった。

 とはいえ、これが3部作の1作目にすぎないわけで、ここで結論を出すのはいささか性急かもしれない。今回のセーブデータを次の「緑の章」、さらには「青の章」へと引き継いでプレイできるということなので、そこで物語がどのように広がっていくのか、いまはそれを楽しみに待ちたいと思う。

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ある生徒なら、例のペンギンと心を通わせることもできるらしい。いったい、このペンギンは何者?

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