ムームー星人の悲哀「ジャンピングフラッシュ!」:ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(3/3 ページ)
初期のプレイステーションには、次世代ゲーム機競争を勝ち抜いたあととは違った、独特の雰囲気が漂っていたように思います。今回はそんな時代のヒット作「ジャンピングフラッシュ!」を取り上げてみました。
ムームー星人、もうひとつの悲哀
もっとも、やはり10年以上も昔のゲームだけに、今プレイすると不満な点がいくつかある。
特に面倒だったのが、セーブもコンティニューもワールド単位で、例えばステージ3のボスキャラ戦でゲームオーバーになったとしても、再プレイのときは、そのワールドのステージ1から始めなくてはならないのだ。
とはいっても、それまでのアクションゲームでは、セーブそのものができないことも多かった。ゲームをクリアーしようと思ったら、最初から最後まで、中断なしでプレイしなければならなかったのだ。
(ファミコンやスーパーファミコンのアクションゲームで、途中セーブ機能をつけて、今リメイクしてほしいなあと思うゲームがかなりある)
それに比べれば、ワールド単位であっても、セーブできること自体が進歩といえなくもない。
残念なことに、「ジャンピングフラッシュ!」がプレイステーションの看板タイトルだった期間は、そう長くなかった。
続編として1996年に、新たな敵「カピタン・スズーキ」に捕らわれたムームー星人を救う「ジャンピングフラッシュ!2 アロハ男爵大弱りの巻」が発売されたが、その後が続かなかった。
(と思っていたが、今調べてみたら、1999年に「ロビット・モン・ジャ」というゲームが発売されていた! すみません、知りませんでした)
プレイステーションの看板キャラクターの座は、ムームー星人から、クラッシュ(「クラッシュ・バンディクー」)、パラッパ(「パラッパラッパー」)、ピポサル(「サルゲッチュ!」)へと移り変わっていった。
サラリーマン的悲哀を帯びたムームー星人だが、看板キャラクターの座にとどまれなかったことは、“もうひとつの悲哀”と言えるかもしれない。
電車の中で原稿を書くと、不思議と順調に書き進むことができた。じゃあ今度は電車の中で、PS Oneに液晶モニターをつけて、「ジャンピングフラッシュ!」をプレーしてみようかなとも思う。
ただ、いわゆる“3D酔い”をしやすいゲームなので、振り子式車両であるE351系の車内で、まともにプレーできるかどうか、自信はない。
(まあ、コンピューターによる制御つきの振り子式だから、まだましだと思うけど)
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