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3月15日東京昭島市にオープン――「よしもとゲームアミュージアム」記者発表会

吉本興業がゲームオペレーション会社であるアムリードと共同で、“笑い”をテーマにしたゲームアミューズメント施設を昭島市の「モリタウン」にオープンすると、本日記者発表会が行われた。

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 過去、さまざまなエンターテインメント事業に参画してきた吉本興業が、ゲームオペレーション会社であるアムリードと共同で、ショッピングセンターや専門店街におけるゲームアミューズメント施設のプロデュース事業に着手。その第1弾となる「よしもとアミュージアム」を3月15日に東京昭島市「モリタウン」にオープンすると本日、記者発表会が行われた。

 冒頭挨拶に立った吉本興業代表取締役社長の吉野伊佐男氏は、「今回、アムリードと共同で行うもので、従来のタレント派遣にとどまらない、施設のソフト部分の企画・運営プロデュース・タレントのブッキングなど、昭島市の大型ショッピングセンター『モリタウン』への販売促進をも担うという新しい事業展開です」と、既存の事業展開とは一線を画すものだと説明する。


左から吉本興業代表取締役社長 吉野伊佐男氏、アムリード代表取締役社長 田中勉氏、昭和飛行機工業代表取締役 八木順之氏、吉本興業事業開発センター センター長 比企啓之氏

 吉本興業は“全国よしもとお笑い化計画”と称し、“賑わい創出”“新人芸人の発掘・育成”の観点から地方都市に多くの劇場を持っているが、大都市圏以外での単独事業としての劇場運営は非常に難しい側面がある。しかし、今回のビジネスモデルが軌道に乗せることができれば、地方でも展開しうるまったく新しい可能性を示せるものとなると吉野氏は期待を寄せているという。

 吉野氏は続けて、「ステージ併設型のゲームアミューズメントは、よしもとの笑いのノウハウをパッケージ化した大型映像によるネットワークや、ゲームイベントなど、よしもとによる賑わいを比較的安価に、ショッピングセンターや専門店街へ導入し誘客につなげられるだろう」と、あくまでも乱立する他の大型ショッピングセンターとの差別化をはかることでの誘客に自信をのぞかせていた。初の試みとなる本事業は、地域・町おこし事業の一環という立ち位置であり、今後もモデル店となる昭島「モリタウン」以外にも拡大していきたいと語った。もちろん吉本興業的には新人の育成・活躍の場としての一面もある。

外の共用部に面したガーデンステージ外観

 続いて登壇したアムリードの代表取締役社長 田中勉氏も今までにない新しいコンセプトのアミューズメント施設と強調する。この施設を通し、“お笑いを目的に来た人にはゲームの楽しさを、ゲームを目的に来たお客様にはお笑いの楽しさを伝えたい”と考えており、相乗効果で施設が盛り上がることを期待していると発言。「従来のショッピングセンターを目当てに集客するのではなく、それに“よしもとの笑い”による集客を還元できればと思っている。このビジネスモデルを成功させ、お笑いと遊びが融合した『よしもとアミュージアム』を全国展開していきたい」と豊富を述べた。施設ではよしもとオリジナル景品も用意するという。

 22年前にオープンした「モリタウン」は、20周年を契機に全面リニューアルをし、現在140店舗のテナントがあり、1500万人ほどが足を運ぶ大型ショッピングセンターである。しかし、近年近隣に同様の施設が乱立するに及び、集客の面で苦慮していたところでもあった。

 「モリタウン」を代表して登壇した昭和飛行機工業の代表取締役 八木順之氏は、新事業が起爆剤となり大きく貢献してくれるだろうと期待している旨を発言。既存の「モリタウン」に隣した土地に施設を誘致するに至ったと説明した。

 施設の共用部にはステージ(ガーデンステージ)と大型映像を設け、施設内には従来のゲームやアミューズメントマシンを取り揃えるのはもちろんのこと、目玉となる世界初のお笑いマシーン「よしもとギャグライド」を設置する。別名を“列車付き劇場”と呼ばれるこのライドは、お客が“劇場に見に行く”というハードルを取り払うべく、気軽にワンコインでお笑いを体験できるよう考慮している。


「よしもとギャグライド」は1回500円を予定。横乗り方式で定員は16人。運転席を含めたこの5両編成のライドが屋外ステージからトンネルを抜けると、劇場のステージに通じているというもの。ステージでは16人のためだけに芸人が約3分ほどのネタやコントが繰り広げられる。観客は何が起きるかわからないまま、気軽に“お笑い”の迫力に触れられる(平日は無人の「ほっしゃん」プロデュースライドが1回300円で運行)。オープンの土、金、祝は「キワモノライド」と銘打ち、くまだまさしや大西ライオン、ガリットチュウなどが登場予定。毎日やっているものが違うライドを目指す

 施設の説明に立った吉本興業事業開発センター センター長 比企啓之氏は、東京や大阪で行われているライブの様子を双方向で体験できる仕掛けもあると明かす。

 3月15日のオープン日とその土日祝日には、「よしもとも頑張りました」と比企氏が語るように人気芸人がガーデンステージでライブを敢行。3月15日のオープニングセレモニーにはほっしゃん、なかやまきんに君、ペナルティ、レギュラーが登場。3月18日のお笑いステージショー第1部には南海キャンディーズとライセンス、ハリガネロックが。第2部には山崎邦正、ライセンス、ハリガネロックが出演。翌19日の第1部にはフットボールアワーやFUJUWARA、バッドボーイズの3組。第2部にはだいたひかる、FUJIWARA、バッドボーイズが。さらに祝日の21日の第1部にはインパルス、トータルテンボス、バンクブーブーが、第2部にはトータルテンボス、バンクブーブーが予定されている。

 こちらのガーデンステージでの生ライブは、年間20ステージほど。あとは大型画面でのライブ中継を中心になるという。年間20ステージをショッピングセンターの販促イベントに合わせる形での運営となる。共用部分にあるステージなので観覧は無料だ。

 「よしもとゲームアミュージアム」では3年で20店舗進出を目標にしている。

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