2年ぶり感動の再会。音楽ジャンルを飛び越えた、FFオーケストラコンサート(2/2 ページ)
2月18日、パシフィコ横浜にて「VOICES music from FINAL FANTASY」が開催された。2年ぶりとなるこのイベント。待ちかねたファンが大勢訪れた。
“斬新”。この言葉がぴったり当てはまる公演だった。歌とレーザーによる演出が目立ち、3連スクリーンには、FFのムービーが流れる。オーケストラ演奏だけにとどまらない、エンタテインメントショーで観客の心を掴んだ。
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モーグリーズのパフォーマンスで会場のテンションは最高潮になる。歌い疲れて倒れるモーグリーズの前にポーションを差し出す美女。飲むとたちまち元気になり、またドゥアップを歌い上げてみせる。2部ではアンジェラ・アキさんがピアノ演奏とともに、FFXII挿入歌「Kiss me good-bye」を初披露したほか、オペラ「マリアとドラクゥ」を盛り込むなど終始会場を沸かせた。
アンコール曲「再臨:片翼の天使」では、コンサートの司会者であり、FFシリーズの作曲を手がける植松伸夫氏がロックバンド、THE BLACK MAGESを率いて演奏に参加、オーケストラと共演を果たした。アンコール曲が終わっても長い間拍手が続いたため、ファンサービスとして同曲を再演奏する場面もあった。観衆は、すべての演目を終えたメンバーに、スタンディングオベーションを送り、最高の形で3時間に及ぶステージは幕を閉じた。
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終幕後、興奮冷めやらぬままインタビューに応えてくれた植松氏。同氏は「静かなインストロメンタルばかりでは眠くなるので、合唱、ソロシンガー、オペラ、ドゥアップなど歌の要素をたくさん盛り込んだ」と選曲のポイントを明らかにした。アンコール曲の再臨:片翼の天使でのロックとオーケストラのセッションについて聞かれると「ロックバンドの低音とオーケストラの低音はキャラが違う。うまく融合させればロックバンドのリズムで前に進めて、オーケストラの色を出せるのではないかと試験的に行なった。今回分かったこともあるので、もっとバランスをとっていきたい。次も企んでますよ」と語り、意気込みを見せていた。
XIIの発売もあり、久々に国内で開催されたFFコンサート。今後欧州での活動も視野に入れているという。残念なことに今のところ国内での具体的な開催予定はない。しかし植松氏のことだ、次もFFファンの期待に応えるすばらしいステージ用意してくれるだろう。
曲順 | 曲目 |
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1 | プレリュード(ファイナルファンタジー・シリーズ) |
2 | Liberi Fatali(ファイナルファンタジー VIII) |
3 | フィッシャーマンズ・ホライズン(ファイナルファンタジー VIII) |
4 | 祈りの歌(ファイナルファンタジー X) |
5 | 素敵だね(ファイナルファンタジー X) |
6 | ファイナルファンタジー・ドゥワップ・メドレー |
7 | いつか帰るところ〜Melodies of Life(ファイナルファンタジー IX) |
8 | ファイナルファンタジー(ファイナルファンタジーシリーズ) |
曲順 | 曲目 |
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1 | プリマビスタ楽団(ファイナルファンタジー IX) |
2 | 約束の地(ファイナルファンタジー VIIアドベント・チルドレン) |
3 | オープニングテーマより石の記憶〜Distant Worlds |
4 | Eyes On Me(ファイナルファンタジー VIII) |
5 | Kiss me good-bye(ファイナルファンタジー XII) |
6 | オペラ「マリアとドラクゥ」(ファイナルファンタジー VI) |
曲順 | 曲目 |
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1 | スウィング de チョコボ(ファイナルファンタジーシリーズ) |
2 | 再臨:片翼の天使(ファイナルファンタジー VII アドベントチルドレン) |
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