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“おもてなしの心”がナムコ初のMMORPGを成功に導く――イメージソングも披露された「TOEO」発表会

ナムコは正式サービス開始を迎えた、同社初のPC用MMORPG「テイルズ オブ エターニア オンライン」の発表会を開催。ナムコの石川祝男氏やバンダイの鵜之澤伸氏が出席し、ゲーム内容のほか、新進気鋭の女性アーティスト・伊沢麻未さんの歌うイメージソングなどが披露された。

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photo 石川祝男氏

 本日より正式サービス開始を迎えた、ナムコ初のPC用MMORPG「テイルズ オブ エターニア オンライン」(以下、TOEO)。その正式サービスイン発表会が行われた。初めに登壇したのは、ナムコの代表取締役副社長 兼 CTカンパニー プレジデントを務める石川祝男氏だ。「ようやくこの日を迎えることができました。思い起こせば1995年、1作目となる『テイルズ オブ ファンタジア』を発売してから11年が経ちました。TOEOはナムコとして初めての正式なオンラインサービスであり、本日の14時より正式サービスインを迎えます。ただ、これで終わりではなく、これからが本当の勝負。どれだけお客様に喜んでもらえるかが重要ですので、とにかく頑張ってやっていきたいと思います」と語るなど、無事に正式サービス開始日を迎えた喜びを表しながらも、オンラインタイトルは発売(正式サービス開始)してからが本当のスタートになる、と気を引き締めていた。

photo 鵜之澤伸氏

 ところで、ナムコ(アミューズメント施設運営事業以外)はバンダイのビデオゲーム事業部と統合を行い、2006年4月1日よりバンダイナムコゲームスとしてスタートする。その関連からか、今回の発表会はバンダイにて開催されたのだが、ただ場所を提供しただけでなく、バンダイ 常務取締役 兼 ビデオゲームカンパニー プレジデントの鵜之澤伸氏(バンダイナムコゲームスでは代表取締役副社長)も応援にかけつけた。

 「『テイルズ オブ』シリーズの1作目が発売された翌年に、私の代表作ピピン(ピピンアットマーク)が人知れず発売され、人知れず消えたました(笑)」と切り出し、まずは会場を暖める鵜之澤氏。続けて「あの時は、モザイクからネットスケープに変わり、インターネットエクスプローラーが出るかといったころでした。あれから10年、今ではネットワーク、オンラインがポピュラーなものとなり、世の中を変えています。これはゲーム業界にとってもビッグチャンスです。ナムコの企業理念に『おもてなしの心』というものがあります。これはバンダイナムコにとってもひとつの鍵となる重要なものです。ナムコは元もとがアーケードからスタートしているメーカーですので、ゲームセンターやナンジャタウンなど、さまざまな施設を経営しており、お客様と直に接している。だから、お客様にどう楽しんでいただくかを常に考えている社員がとても多いんです。ネットワーク経由ですけどオンラインも同じで、お客様とダイレクトにやり取りをして、日々その中にずっと住みながら、内容をアップデートしたり改変していく。そういう意味でTOEOはナムコ初のMMORPGではありますが、成功すると信じています。今回のTOEOはナムコのオリジナルコンテンツですが、バンダイナムコゲームスとしてもいろんなオンラインタイトルを手がけていきたい」と、鵜之澤氏はTOEOの激励だけにとどまらず、バンダイナムコゲームスとしてリリースするオンラインタイトルについても、ひとつの方向性を示してくれた。

photo 普川隆志氏

 その後は、ナムコのCTカンパニー PC事業グループ グループリーダーである普川隆志氏より、TOEOの内容について改めてプレゼンテーションの場が設けられた。これまでにも何度かお伝えしているが、TOEOは2000年にプレイステーション用ソフトとして発売された「テイルズ オブ エターニア」(以下、TOE)を原作とし、“仲間との絆”をメインテーマにしたMMORPである。シリーズ伝統の戦闘システム「(オンライン)リニアモーションバトル」を始め、スキットシステムをイメージしたコミュニケーションツール「フェイスチャット」や、食材を使用してステータスアップなどの効果をはかる「料理」、さらには特定の条件を満たすことで手に入る「称号」など、シリーズファンにはおなじみのシステムがしっかりと再現、かつオンライン用にアレンジが加えられている。

photo オンライン リニアモーションバトル(O-LMB)の画面。戦闘では、特定の組み合わせのコンボを成功させることで、HPやTPが回復したり、一定時間属性攻撃や毒などに強くなるなど、戦闘での補助効果を得られる「コンボボーナス」といった要素もあり、味方(ほかのプレーヤー)との連携を追求する楽しみも存在する
photo フェイスチャットでは、原作TOEのキャラクターたちが見せた細かな動作やフキダシによる感情表現を、エモートパレットから「モーション」や「バルーン」のアイコンを選択してクリックするだけで行うことができる。また、正式サービスより最大13人でのフェイスチャットが可能な「チャットルーム」も実装されている

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 また、“「テイルズ オブ」シリーズはプレイしているけど、MMOはプレイしたことがない”という人のために、初心者でも戸惑うことなく操作や世界になじめるよう、「ねこにん」が現れて解説をしてくれる「ねこにんヘルプ」や、NPCからの依頼という形で、NPCと一緒に戦闘も行っていく「PENクエスト」なども導入されており、シリーズ経験者であれ未経験者であれ、誰でも戸惑うことなくプレイができるようになっているとのことだ(さらに詳しいゲーム内容については、記事最後にある関連記事リンクをそれぞれ参照していただきたい)。

photo ゲームをスタートしてチュートリアルを始めた時や、初めてレベルアップした時、初めてスキルを覚えた時など、何がどうなって次に何をすれば良いのかなど、絵と文で分かりやすく説明してくれる「ねこにんヘルプ」
photo PENクエストではないが、TOEOには原作TOEの時間の流れにそって外伝的に進行するストーリーがある。原作と本作を結ぶこのストーリーは、一連の流れを持った「キークエスト」として展開していく

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 プレゼンテーションの最後、普川氏は「TOEOは誰でも入りやすいことを心がけて開発しました。登録目標は20万人ですので、これに向かってがんばって運営していきたい。エターニアの世界をどんどん広げていこうと思いますので、今後もよろしくお願いします」と締めくくった。なお、会場ではオープンβ時の最終登録アカウント数は8万2000と発表されている。

photo (左から)石川祝男氏、伊沢麻未さん、鵜之澤伸氏

 このほか、発表会には「TOEO」のイメージソング「やまない雨はない」を歌う伊沢麻未さんも登場し、ミニライブが開催された。「私の中で“RPGはバーチャル重視”というイメージがあったのですが、資料を拝見させていただいた際、『テイルズ オブ』シリーズは絵のタッチも含め、繊細で温かい感じを受けました。小説を読んでいるような感じでしょうか。TOEOのテーマは絆。『やまない雨はない』もそういった部分を意識して作った曲ですので、世界観は共通していると思います」と伊沢さん自らが語る通り、「テイルズ オブ」シリーズらしい、実に温かみのある曲となっていた。なお、CDのリリースはまだ未定だが、2006年3月15日には着うたを先行配信するとのこと。“『テイルズ オブ』シリーズとは言え、どんなゲームがいまいちつかめない”という人は、世界観を知るためのひとつの材料として、まずはイメージソングを聞いてみるのも良いかもしれない。

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