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ポケモンをグルグル囲んでキャプチャ成功。人と自然を守るポケモンレンジャー登場!「ポケモンレンジャー」:レビュー(1/2 ページ)

3月23日にニンテンドーDS用ソフト「ポケモンレンジャー」がポケモンから発売された。ニンテンドーDSのタッチペンアクションを存分に活かした新機軸のポケモンタイトル。その感覚的な操作はファンならずともプレイしてほしい楽しいものに仕上がっている。

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囲んでキャプチャ「ポケモンレンジャー」

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 ポケモンから新しいニンテンドーDS専用ソフト「ポケモンレンジャー」が登場した。ニンテンドーDS(以下、NDS)のポケモンタイトルといえば、NDS本体と同時発売だった「ポケモンダッシュ」、ポケモンキャラを並べて消す落ちものパズルの「ポケモントローゼ」、チュンソフトとのコラボレーション、ゲームボーイアドバンス版との連動も記憶に新しい「ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊」などがある。いずれもポケモン関係のタイトルではあるが、ポケモンのキャラクターを活かした別ジャンルだ。

 本作「ポケモンレンジャー」は、これまでの「ポケットモンスター」シリーズ続編というわけではなく、新機軸のポケモンタイトルということにはなる。しかし、ポケモンを仲間にするという行為や、ポケットモンスターシリーズと地続きでの世界を冒険することなど、本編との世界観は共通なので、ポケットモンスターシリーズを心待ちにしているファンは、ぜひ遊んでおいてほしい作品だ。

 また本作には、今までにない新しい遊びの展開が予定されている。2006年7月15日(土)から全国東宝系で公開される映画「劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション ポケモンレンジャーと蒼海(うみ)の王子 マナフィ」の、「『Wミッション』引換券付き特別前売券」を購入すると、通常のゲームプレイでは遊ぶことのできない、2つの特別なミッションを手に入れることができる、というもの。スペシャルミッションとして「だいじなタマゴをとりもどせ!」、「デオキシスとわかりあえるか?」の2つが遊べるようになる。映画に関連するミッションを遊ぶことで、ゲームと映画、それぞれをより深く楽しめる、というなかなか面白い企画だ。今夏公開の映画に、早くも期待大である。では、タッチペンアクションを最大限に活かした新機軸の魅力を探っていくことにしよう。

画像画像 ポケモンレンジャーとなって、フィオレ地方で大冒険!

トレーナーとは一味違う、レンジャーという新しい立場

 “レンジャー”という言葉には、そもそも「森林や自然を保護する者」という意味がある。本作で活躍するポケモンレンジャーたちは、人間もポケモンも住みやすい環境を保つために、日夜困っている人や困っているポケモンを救助し援護する存在だ。

 主人公は男の子と女の子、いずれかを選択することができる。のちに自分のパートナーポケモンが決定されるのだが、男の子ならマイナン、女の子ならプラスルがパートナーとなる。ポケモンレンジャーへの熱い思いが伝わってリングタウンのリーダーレンジャー・ハヤテに「ポケモンレンジャーにならないか」と招待される、というのが本作の導入部分。その時点での主人公は、ポケモンレンジャーになりたい気持ちは強いものの、経験がまったくない新人だ。

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 右も左もわからない状態でフォルシティに降り立った主人公は、突発的なアクシデントからレンジャー特有のキャプチャを経験することになり、ハヤテにレンジャーとして認定される。その後も序盤ではハヤテの指導のもと、いくつかのミッションをこなしキャプチャ・スタイラーの扱い方を学んでいくことになる。このチュートリアルの部分がよくできており、本作独特の“キャプチャ”ポケモンを仲間にするということがどういうものか、すんなりしっかり覚えながら、楽しくゲームを進められるようになっている。

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 ちなみに本作の舞台であるフィオレ地方は、ポケットモンスターシリーズで登場したホウエン地方、カントー地方などとはまた別の地方、という設定。ポケモントレーナーは存在しないがポケモンレンジャーは活躍しているという、特色ある地方だ。

 トレーナーとレンジャーには大きな違いがある。トレーナーはつかまえたポケモンを鍛え上げ、一緒に旅をしていく。しかしレンジャーは、仲間にしたポケモンと一緒に各地を旅することは禁じられている。その土地のポケモンはその土地での生活があるのだから、ポケモンの能力を借りたあとはその場でリリースをするという決まり。ポケモンをキャプチャする目的は、あくまでも「暴れているポケモンを静める」、「能力を一時的に借りて障害物を解決して先に進む」、「能力を借りて別のポケモンをキャプチャしやすくする」というもの。したがってポケモンを育成することはないし、ポケモンのレベルを上げるという概念がない。

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画像 そのポケモンの居住エリア内なら、一緒に冒険することができる

 つかまえて育てることに慣れている従来のプレーヤーは、育てることができない点に一抹の寂しさを感じるかもしれない。しかし慣れてしまえばレンジャー的なスタンスも楽しく遊べるはずだ。何しろキャプチャ・スタイラーを駆使したキャプチャが、プレイしていて非常に面白いのだ。また、ブラウザという機能があり、一度仲間にしたポケモンはリストに追加されるので、ポケモンを集めてコンプリートしたい派の人は、ブラウザを埋めるべくがんばってみてはどうだろうか。

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