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実写版からアニメーション化へ――生まれ変わる「NIGHT HEAD」のアフレコ現場を訪ねてきた

4月12日、都内スタジオで行われたアニメ「NIGHT HEAD GENESIS」のアフレコ現場を訪問。収録後、森川智之さんと石田彰さんのおふたりに直撃してきたので、その様子をお伝えしよう。

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 豊川悦司、武田真治主演で1992年から全21話が放送され、大ブレイクしたテレビドラマ「NIGHT HEAD」。その後も小説、映画、マンガなど幅広く展開し、若者を中心に支持を得てきた。今回同作品がアニメーション化され、「NIGHT HEAD GENESIS」となって再び登場する。原作者飯田譲治氏のシナリオ書き下ろしに加え、キャラクター原案を漫画家氷栗優氏が担当しており、オリジナル版では描ききれなかった部分も表現された。7月よりブロードバンドTV GyaOで放送を開始する予定となっている(第1話のみ6月に先行放送)。

霧原直人(※色見本)
霧原直也(※色見本)

 第2話の収録後、兄、霧原直人役の森川智之さんと弟、霧原直也役を務める石田彰さんにお話を聞くことができた。まず役柄について森川さんは、「幼い頃から超能力を持っていたため、研究所に隔離されていましたが、ある時2人で飛び出してしまいます。直人は弟の直也をすごくかわいがり、兄弟思いの面があるので、兄貴らしさを出していければと思います」と話す。

 一方石田さんは「直也は、人の体に触れると相手の考えが分かってしまいます。親にだまされ、研究所に連れて行かれたといった意識もあり、その能力を持っていることをうれしいとは感じていません。そして研究所を飛び出して世間に積極的に関わりたいとも思っていないのですが、いつも兄を頼っていて付いて行く。でも判断をまかせておけばいいのに、たまに自分から余計なことをしてしまうんですよね〜」とキャラクターのイメージを明確に答えてくれた。

 続けて森川さんは収録中のエピソードを次のように明かしてくれた。「監督からのずれた感じのダメ出しは今のところないです。あっ、ほかのボクたちふたり以外出演者は、自分のキャラクターが何話まで出てくるかとドキドキしているらしいですよ〜(笑)。人間のダークな部分を描いている作品なので、本音が出るところがおもしろいですね」。まだ第2話が終わったところだが、現場の雰囲気も良く、順調に収録が進んでいる様子だった。


森川智之さん(左)と石田彰さん(右)

 同作品は、実写版から生まれ変わりアニメとして再登場するわけだが、彼らはドラマを見たことがないと言う。「もちろん名前は知っています。武田真治さんが『兄さん、兄さん』と言っていたのも記憶に残ってます。でも先入観がなくて逆に良かったと思います。このアニメが終わってからドラマを見てみたいですね」と森川さん。さらに石田さんも「当時のドラマをあえて見ようとしていません。10年以上も時を隔てているし……、まったく同じ作品というわけではないので。ボクは、武田さんとは別の直也が演じられるのではないかと思います」と語った。

 最後に「多感な時期に研究所にいれられて、世間のことがまったくわかっていない。兄弟を見守る感じで見てほしいです」と森川さん。また石田さんが「懐かしい人には懐かしい。若い人には新鮮なアニメ。どちらの人にもダークなキャッチ、スリル感を楽しんでもらいたい」とメッセージを残してくれた。

 なお、NIGHT HEAD GENESISは、開始時期は未定だがBSフジでの放送も決定している。10数年前の実写版のファンという人も、一度も見たことがない人も、新しくなったNIGHT HEADを味わってみてはいかがだろうか。

(C)2006 NIGHT HEAD GENESIS 製作委員会


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