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サンユン・リーが“体験版とは別物”というので製品版「N3」をプレイしてきた(2/2 ページ)

キューエンタテインメントの水口哲也氏と、韓国の開発会社ファンタグラムのコラボレーションタイトルであるXbox 360用ソフト「NINETY-NINE NIGHTS」。2006年4月20日の発売日が目前に迫ったこの時期に、あることを確認すべく、マイクロソフトへと足を運んだ。

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ここから体験プレイの話など

 まずは基本操作について述べておこう。N3ではYボタンとXボタンが「通常攻撃」、Bボタンが必殺技となる「オーブアタック/オーブスパーク」の発動、Aボタンが「ジャンプ」、右スティックが「視点変更」、左スティックが「移動/メニュー選択」、右トリガが「回避」、左トリガが「防御」といった感じで割り振られている。このほかLBボタンで「護衛部隊1召集/解除」、RBボタンで「護衛部隊2召集/解除」、方向パッドで「護衛部隊命令/選択メニュー」といったものもある。ここは体験版から変わってはいないので、安心していいだろう。

 今回使用したキャラクターは体験版にも登場するインフィとアスファの2人だ。見た目からも分かる通り、キャラクターの中でも一番バランスが取れているタイプとなっている。ただ、2人の能力がまったく同じというわけではなく、必殺技であるオーブアタック/オーブスパークを始め、能力もインフィがスピード重視、アスファがパワー重視といった感じで異なる部分が多々ある。

 ちなみにオーブアタックは通常攻撃で敵を倒すと出現する赤いオーブをため、赤いゲージが満タンになった時にBボタンを押すことで発動する必殺技で、オーブスパークはオーブアタック発動中に敵を倒すと出現する青オーブをため、青いゲージが満タンになった時にBボタンで発動する奥義のようなものだ。

photophoto インフィのオーブアタックが発動。敵を倒すと青いオーブが出現する。強力な技ではあるが、ザコ敵はたくさんいるので、オーブスパークゲージをためるため、出し惜しみする必要がないだろう
photophoto 一撃必殺のオーブスパーク。オーブアタックを使って敵を倒さないと出現しない青いオーブをためなければならないので、使い所は選ぶ必要があるだろう

 どちらも発動中は無敵状態で、X、Yボタンで通常攻撃とは異なる強力な攻撃を、ゲージがなくなるまで繰り出すことが可能。というのが、これまで使われていたそれぞれの紹介だが、体験版からの変更点としては“「オーブスパーク」はオーブアタック発動中に”という部分がなくなっている。つまり青ゲージがたまっていれば、オーブアタックを介さずにオーブスパークが出るようになっているのである。なお、オーブアタック/オーブスパークのどちらも発動可能な場合、オーブスパークが優先して発動してしまう。ボス戦の前などでうかつに使わないよう注意したいところだ。

photo これだけの大軍勢を簡単になぎ払うことができる。次世代のグラフィックと相まって、それはそれは気持ちいいこと間違いない

 このほか体験版からの大きな違いとしては、視点の変更も挙げられる。これまでは“右スティック以外で視点を変更する術がない”という、某歴史系大作アクションゲームを始めとした、最近のアクションゲームに慣れた人たちには違和感を覚える仕様となっていたが、製品版N3では防御態勢(左トリガ)をとることで、キャラクターの正面にカメラがまわる、つまり視点がリセットされるようになったのである。実はここが一番ネックとなっていたという人も多いと思うので、これはうれしい変更だろう。

 また、見た目以外にも、ゲームバランスが格段に良くなっていると感じた。正直なところ、東京ゲームショウ2006でN3を初めてプレイした際の感想は、「大軍勢が相手という割にはザコ敵が強すぎる(やたら攻撃してくる)」というものだった。防御があるのだから、それを使えばいいだけの話と言われそうだが、大軍勢が相手の場合、ザコ敵はゲージをためるための存在、爽快(そうかい)感を生み出すための存在でいいはず。防御はあくまで対ボス戦に用意されているものであるべきなのだ(あくまでも個人的な考え)。

photo ボス戦ではさすがに防御を使わなければならない場面もある。爽快(そうかい)感よりも緊張感があふれる瞬間だ

 N3はこのセオリーから多少ズレていると感じていたのである。体験版ではこれが改善され、ザコ敵もやたらめったら攻撃してこなくなった(何よりインフィが強い)ものの、それでも囲まれて連続で4〜5発ダメージを食らうことがあった。ところが、今回プレイした製品版では、まったく攻撃してこないとは言わないまでも、序盤に出てくるザコ敵は見事なまでのやられ役に徹してくれている。徐々に敵も強くなっていくとのことだが、最初から壁を作ってしまうとやる気をなくす人も多いと思うので、このくらいがちょうど良いと感じるレベルになったと言える。

 ほかにもメニュー画面が一新されているなど、細かい部分がところどころ変わっているが、N3のウリであるX、Yボタンを組み合わせることで簡単に繰り出せる多彩な攻撃アクションの爽快(そうかい)感はもちろん損なわれていない。むしろブラッシュアップされているくらいだった。

 結論を述べると、サンユン・リー氏の“(体験版とは)まったく違うものになっている”という言葉は間違いではない。個人的にはゲームバランスの調整こそが、同氏の言っていた体験版とは別物という部分なのだと感じられたが、多くの人にとっては視点のリセットが一番の違いとなるかもしれない。なお、今回はあくまで体験版からの違いに焦点を当ててはいるが、発売日前後にはレビューを掲載する予定となっている。N3がどんなゲームかをもっと知りたいという人は、そちらを楽しみに待っていてもらいたい。

photophotophoto インフィたち光の加護を受けし者たちはこの戦いの果てに何を見るのか? それは1週間後のお楽しみ……

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