誰もが知っている「テトリス」が、ニンテンドーDSによって生まれ変わる:「テトリスDS」レビュー(2/4 ページ)
1985年にテトリスが産声を上げてから20年あまり。新しい遊び方を提案する「テトリスDS」は、着実な進化を遂げて帰ってきた。懐かしさ以上の感動をも与える本作の魅力とは?
ホールド
テトリスDSにおいて重要なテクニックがこの「ホールド」。これは、LかRを押すことで、いったん画面左上のホールドボックスにテトリミノを置いておくことができるのだ。このホールドボックスにあるテトリミノは、いつでも落下中のテトリミノと交換することができるため、フィールドの状況に合わせて変えることが可能。ただし、一度ホールドボックスから出したテトリミノを再度戻すことはできないので注意が必要となる。このホールドを意識的に使えるようになれば、いらないテトリミノを置いておいたり、「テトリス」を決めるために縦一列の長いテトリミノを温存しておいたりと、かなり柔軟な戦い方ができるようになる。対戦時のオススメは、テトリス用の縦一列のテトリミノではなく、凸型のテトリミノを保持しておくといい。この凸型のテトリミノはかなり汎用性が高く、局面を打開するにはかなり重宝できるからだ。また、ホールドボックスから出されたテトリミノは、一番上から落下し直すので思考できる時間を取り戻せるのも利点の1つだろう。
T-Spin
今まで紹介してきた3つのテクニックも重要だが、この「T-Spin」は、より重要で高度なテクニックと言えるだろう。「T-Spin」を使えるか使えないかで、対戦でかなり差が出ると言っても過言ではないほどだ。初級・中級者にありがちな変な隙間ができてしまい、自滅してしまうというパターンを避けるためにも必須と言える。前述した通り、本作「テトリスDS」では、落下後もわりと長い間テトリミノの回転ができるため、ギリギリの状態から復活することも可能なのだ。絶対無理そうに見える隙間にも、「T-Spin」を使えば入れられる場所はかなりあったりする。下には一例を挙げてあるが、状況によって可能不可能があるため、さまざまな状況でどんどん「T-Spin」を狙っていき、体に覚え込ませるのが上達の早道と言えるだろう。また、Aボタンの時計回り、Bボタンの反時計回りも理解して使用できれば、より効率的に決められるぞ。
多彩なゲームモードが、新たなテトリスの遊びを提供する!
ここではテトリスDSの「1Pゲーム」にスポットを当ててみよう。本作には6つのゲームモードが用意されており、定番のテトリスから、DSの特性を活かした物まで多彩にそろっている。それぞれのモードについて、簡単な攻略法を含めて解説していこう。
基本を身につけられる、定番の「スタンダード」モード
テトリスDSの基本的な要素が入っている「スタンダード」には、3種類のゲームが入っている。まず「マラソン」はひたすらラインを消して行くモードで、10ライン消すごとにレベルが上がり、テトリミノの落下スピードが上昇していく。特にレベル15辺りからは、テトリミノが出現後すぐに落下してしまうため、T-Spinを含めどれだけ回転をさせつつ粘るかがキモとなってくる。レベル15以上がこなせるようになれば、上級者の部類に入る目安と言えるだろう。
次に「ステージクリア」は、自分でレベルと高さを選んで、指定されたラインを消すまでの間に何点取れるかを目指すモード。レベルを上げれば落下速度は早くなるうえ、高さを最高の“5”にすると、ゲームスタート時からフィールドの半分が隙間だらけの状態で埋め尽くされることになる。しかし、この「ステージクリア」ほど、高速落下やT-Spinの練習に持ってこいのモードはないと言えるだろう。いかに隙間を埋めつつ、フィールドの不利を解消するかを臨機応変に判断しなければならないからだ。まずは、低いレベルから始め、高さを徐々に上げるといい。高さに慣れてきたら、レベルを上げて速さに対応出来るようにしていけば、確実に腕は上がっていくはずだ。
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