E3を目前に控え、Xbox 360新規タイトルのお披露目パーティーが開催:E3 2006「Xbox E3 レセプション」
現地時間の5月9日、マイクロソフトは北米ロサンゼルスのThe Hollywood RooseveltにてXbox E3 Receptionを開催した。Xbox 360本体が数多く設置され、プレイアブルな新規タイトルを遊ぶ人々で大いに賑わっていた。
現地時間の5月9日、マイクロソフトは北米ロサンゼルスのThe Hollywood RooseveltにてXbox E3 レセプションを開催した。このThe Hollywood Rooseveltは、ビル・ゲイツ氏も登場したXbox E3 プレスブリーフィングの会場であるGrauman's Chinese Theaterの向かいに位置する。レセプション会場内にはXbox 360本体が数多く設置され、プレイアブルな新規タイトルを遊び、開発中のタイトルの最新映像を鑑賞して楽しむ人々で大いに賑わっていた。
最も試遊台数が多かったのは、Xbox Live アーケードのタイトル。Xbox Live アーケードは、かつてのアーケードゲームの名作を中心に、Xbox 360のLive機能を使って配信されるサービスで、レセプション会場では「Cloning Clyde」、「Contra」、「Defender」、「Frogger」、「GARAGA」、「Heavy Weapon」、「Lumines Live」、「Mutant Storm Empire」、「PAC-MAN」、「RoboBlitz」「Scramble」、「Small Arms」、「STREET FIGHTER II' HYPER FIGHTING」、「Texas Hold 'em」、「Time Pilot」、「Totemball」、「UMK3」、「UNO」と、実に18のタイトルがプレイアブルで出展されていた。
独立系のゲーム開発会社が開発している新規タイトルも多く見受けられたが、「GARAGA」、「PAC-MAN」、「STREET FIGHTER II' HYPER FIGHTING」(日本の「ストリートファイターII’」とほぼ同じ内容)などは、グッと来る往年のアーケードファンもいるのではないだろうか。
いくつかプレイできたタイトルのインプレッションを述べていこう。まず「PAC-MAN」は、今やさまざまなハードでリメイクされ、再登場を繰り返している定番タイトルではあるが、実際にXbox 360上でプレイしてみると、これはこれでなかなか感慨深いものがある。最先端のハードで、最先端の技術ゆえに、クラシカルなゲームが手軽に遊べるようになる、というサービスは歓迎されてしかるべきものだと、改めて感じた。操作感覚や縦長の画面はオリジナルと変わらず、画面の余白にはパックマンをあしらったデザインが気分を盛り上げる。
同様に「STREET FIGHTER II' HYPER FIGHTING」のプレイも個人的には楽しいものだった。6ボタンを扱うタイトルなので、LボタンやRボタンを駆使しなくてはならないのが残念といえば残念だが、プレイ感はアーケード版とそん色ない。ブランカの電撃攻撃とエドモンド本田の張り手攻撃のぶつかり合いに思わずニヤリとしてしまった。
そして、実際にプレイしてみてXbox Live アーケードの目玉だと感じたのが「Lumines Live」だ。キューエンタテインメントが作ったあの「ルミネス」が、オンラインでの対戦機能を備えて登場。プレイ感は、こちらもオリジナルと変わらないが、Xbox 360ならではの要素として、背景や音楽のカスタマイズができる。期待感は非常に高いタイトルだといえるだろう。
Xbox Live アーケード以外で個人的にハマってプレイしてしまったのがTake 2の「Rockstar Games Table Tennis」だ。ゲームはシンプルな卓球そのものだが、だからこそ対戦プレイが盛り上がる。プレイするまでには、しばらく待たねばならないほどで、スピーディーな試合展開と多彩なキャラクターも楽しい、地味にじわじわ面白い良作という印象を受けた。残念ながら日本での発売は未定(北米は2006年5月22日発売)とのことだが、ぜひとも日本で発売されることを期待したい。
もう1本は、常に誰かがプレイしており、なかなかプレイすることができなかったUbisoftの「Tom Clancy's SPLINTER CELL DOUBLE AGENT」となる。こちらはXbox 360の性能を最大限に活かした美麗なグラフィックで来場者を魅了していた。日本でも発売され、人気を得ているシリーズだが、筆者は初めてのプレイ。ただ撃って敵を殺すだけではなく、ステルス(隠密)の魅力が強いゲームで、隠れてやりすごす面白さに魅力を感じた。こちらも日本での発売は未定(北米では2006年9月に発売)だが、シリーズ旧作がすでに発売されているだけに、日本で発売される可能性は高いだろう。
Epic Gamesが開発中の「Gears of War」では、スタッフが実演するデモンストレーションに多くの人が集まっていた。実際にプレイできなかったのは残念だが、スタッフによる実演で見た「Gears of War」の迫力あるプレイ画面には終始圧倒されっぱなしだったことを明記しておこう。
そのほか、場内のいたるところに大型モニターが置かれ、Xbox360で今後発売が予定されているタイトルのムービーやプレイ動画をかなりの量、視聴することができた。今年の年末までに160本のタイトルを市場に出すというマイクロソフトの動きに注目したい。
ちなみに、会場の建物を抜け中庭に出ると、こちらでは比較的大きなタイトルごとに、まるで誰かの個人的な部屋であるかのような空間が設けられ、デモ画面の視聴や、実際のプレイができるようになっていた。日本での発売も決定している「Viva Pinata」(日本語タイトル表記「あつまれ!ピニャータ」)などに触れることができる部屋も用意されていた。
開放的なプールを中心に据えた中庭は終始なごやかなムードで、来場者たちはそれぞれ思い思いにXbox 360の新しい可能性の数々を楽しんでいたようだ。いよいよ明日から開催されるE3では、おそらくレセプションで試遊できたタイトル以上に、手にとって遊べるタイトルが存在するだろう。次世代機としては先手を打ってきたXbox 360の次なる一手に熱く注目していきたい。
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