静かだが激しい戦いが可能なWiiの「ゼルダ」:E3 2006「Wii27番勝負」(その1)
Wii版の「ゼルダの伝説」――「The Legend of ZELDA Twilight Princess」のプレイアブルを体験してきました。
やはり来たか――「任天堂メディアブリーフィング」で発表されたときの、わたしの率直な感想だった。昨年のE3 2005でゲームキューブ版として発表されて以来、情報がぱったりと消えてしまった「The Legend of ZELDA Twilight Princess」(以下、ゼルダの伝説)。編集部内でも「やはりちゃぶ台をひっくり返されたらしい」と話していたものだ。
Wiiで体験したゼルダの伝説は、これまでと異なりアグレッシブ。十字キーで武器を選んで、Wiiリモコンで敵をポイントしたら十字キーを離して攻撃。手元のリモコンからは、矢が走る音が聞こえる。E3 2006の会場内は大音量のため確認しづらかったが、家でプレイするなら、まさに矢が手元から走るように感じることだろう。
ちなみに攻撃方法は至ってシンプルだ。Wii用のコントローラーが「東京ゲームショウ2005」で発表されたときから、ゼルダの伝説はヌンチャクで盾を使い、Wiiリモコンを上下左右に振ることで、剣を使うことになるという予想も多かったと思うが、そうではない。剣を選んだなら、WiiリモコンのAボタンを押すだけで攻撃できる。リモコンを縦横に振ることで剣を振り回す攻撃方法では難易度が上がってしまうため、この方法をとったそうだ。
移動はヌンチャクに用意されているコントロールスティックで行う。視点変更に使うZボタンもこちらに用意されている。矢を使うときは、先ほど述べたように十字キーを長押しし、Wiiリモコンを敵にポイントしたあとキーをリリースすると、矢を射ることになる。
ただしリンクが使う「回転斬り」は、ヌンチャクで指示する。左手に持つヌンチャクを、スナップをきかせるようにして水平に振ると、回転斬りができる。ここにボタンを押すだけではない、新たな戦闘方法が存在する。
もう一つ用意されている「釣り」。こちらは想像通りの使い方? となるかもしれない。Aボタンを押しながらWiiリモコンを振り上げ、Aボタンを放して前に振りかざすと、釣り針をリリースする。ただしこれ、タイミングがなかなか合わなくて針が前に飛ばない……。何となくこつをつかんできたかなと思っていたが、十分に試すことはできなかった。もっと練習を積まなければ。もちろん、発売されたあとには、きっとはまってしまうに違いない……。
これまで紹介したように、ゲームキューブで試遊できた昨年のバージョンとは異なり、自分で画面をポイントして攻撃したり、左手を使って回転斬りをするなど、プレイ体験はかなり違う。日本でもそのうちに体験できるようになると思うが、そのときには是非一度プレイしてほしいものだ。これまでとは違う「ゼルダ」に出会えるのは間違いない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.