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Wiiのこと、これからのこと、みんなの疑問――宮本氏大いに語るE3 2006「Nintendo RoundTable」(1/2 ページ)

E3 2006が開催されているロサンゼルス・コンベンションセンター内で、任天堂の宮本茂氏を囲む合同取材会「Nintendo RoundTable」が開催された。席上宮本氏は、Wiiを作った目的について、そして発表された新しい「スマッシュブラザーズ」について語った。

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世の中に存在するいろいろな商品との競争

画像 任天堂専務取締役 情報開発本部長 宮本茂氏

 宮本氏はまず、Wiiで実現したいこと、として「いままでゲームをプレイしてきた人たちがより新鮮に楽しめること、また自分が作ってきたゲームを“難しい”と思って遊ばなくなってきた人たちを、もう一度呼び戻したい。これが新しいチャレンジ」と語る。

 「ゲーム業界内での競争、ゲーム会社同士の競争ということでなく、世の中に存在するいろいろな商品との競争だと思っている。この商品と競争して、任天堂がもっと商品を売れば、ゲーム業界全体が大きくなる。これが基本的な考え」(宮本氏)

 このため、これまでのゲーム機についても、ただ進化するのではなく、全く新しい商品を常に考えているとのこと。ゼルダの伝説についても、Wiiリモコンを使って直接弓で狙うことにより、スティックを倒したときに上を向いているのか下を向いているのか分からなくなっている状況を整理したかったし、マリオについても3D化したことにより、「あそこに行きたい」と思っても移動が難しかったり、視点を回すのが難しくなっているが、もっと直接的に、画面に働きかけるマリオを作りたかったとのこと。

 ただし宮本氏も、両手で操作するコントローラーは違和感を持ったそうだ。「手元でのコントローラー操作に慣れているので、両手に離して持つと気持ち悪い。それにわたしは左利きなので、左手にWiiリモコンを持ちかえてみたのだが、リンクが動かない(笑)」と宮本氏。 ただこの状況だが、宮本氏によると「遊び慣れた人ほど混乱するが、初めて触る人は普通にプレイしてしまう」という。「なのでプレイスタイルをリセットして1からやり直し。これから全世界の人が、同じレベルに立ってもう一度遊ぶわけです(笑)」。

 ここで、「もっと大事なことを話すためにここに来た」として、Wiiでの「スマッシュブラザーズ」新作「Super Smash Bros. Brawl」(以下、新スマブラ)が発表された。

スネークも参戦する「スマッシュブラザーズ」新作

画像 ゲームデザイナーの桜井政博氏

 ここでゲストとして、「カービィ」シリーズや「大乱闘スマッシュブラザーズ」などのディレクターである桜井政博氏が登場した。桜井氏は今回の新スマブラについてもディレクターを務める。

 「大乱闘スマッシュブラザーズ」を制作したHAL研究所を独立した桜井氏。「もうスマッシュブラザーズを作ることはないだろうと思っていたが、昨年のE3 2005で岩田聡社長から依頼されてプロジェクトが始まった」そうだ。フリーのゲームデザイナーである桜井氏のために、任天堂はチームを用意した。「“任天堂高田馬場オフィス”は立ち上がったばかり。いまも人材募集中です(笑)」(桜井氏)。

 ちなみに今回初登場となるのは、ピット(パルテナの鏡)、ゼロスーツ・サムス(メトロイド ゼロミッション)、メタナイト卿(カービー)、ワリオ、そしてソリッド・スネークだ。制作を開始したのは2005年10月から。発売は2007年を予定している。

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