人をハッピーにさせるあのロボが、今度は公園デビュー――「CHIBI-ROBO:PARK PATROL」:E3 2006「任天堂ブース」
ゲームキューブで2005年に発売され、独特の世界観と任天堂らしい手堅い面白さが好評を博した「ちびロボ!」。その続編がニンテンドーDSに登場する。公園を舞台にいそいそと走り回るちびロボくんを実際に操作してみた。
広い公園をかけずり回るちびロボ
「CHIBI-ROBO:PARK PATROL」というタイトルから推測できると思うが、前作「ちびロボ!」ではジェニーの家のお手伝いロボとして、とにかく家の中を走り回ってたちびロボが、今作では公園を巡回する。ジェニーの家族だけでは飽き足らず、もっと大勢の人をハッピーにしようと孤軍奮闘するちびロボの勇姿は、とても愛らしくほほ笑ましい。
実際の操作は、十字キーで移動。それ以外の行動はたいていはタッチスクリーンでできる。プレイ中には試せなかったが、バイクやバギーなど、数々の乗り物を乗りこなし、公園を巡回するらしいちびロボ。その乗り物の操縦の際はボタンによる操作が中心になるようだ。
まずはちびロボの拠点らしきところで「ヒップラグ」(ちびロボのおしりについた電源プラグをコンセントにしゅこんしゅこんと差し込んだりしてみた。これはもちろんタッチスクリーンを使った直感的な操作で行われる。上画面にちびロボ本人が表示され、下画面にはプラグや注射器を動かすための画面が用意されている。自由度の高さは相変わらずで、例えばコンセントの穴に無駄に注射器を差し込んだりすることもできたりする。
ちびロボの拠点を抜け出すと、いきなり公園に飛び出た。どこをどう行けばいいのやらと思いつつ、3Dで描かれた広い公園を走り回るのはなかなか楽しい。ほどなくしてつぼみらしきものを見つけた。「お、これは!」と直感で察した筆者は、すかさず注射器を用意。タッチペンで下画面を下から上にこすり、ぴゅっぴゅっと水を発射すると、案の定つぼみが花に変化した。
よく見るとそこかしこに同じようなつぼみがある。手当たり次第水をかけて花を成長させてあげるちびロボ。「いやあ、オレっていいことしてるなあ」と悦に入りつつ移動をしていたら、川らしきところに入っていってしまった。「やば!」と思ったときは時すでに遅し。ヒップラグから感電してショートしたのだろう、ちびロボは倒れゲームオーバーになってしまった。
短いプレイ時間ではあったが、ニンテンドーDSのインタフェースでもって新しい「ちびロボ!」体験ができることは味わうことができた。願わくばもっとプレイしたかったのだが、それは製品版の登場を待つことにしよう。公園をハッピーにするちびロボの活躍が今から楽しみだ。
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