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「グラナド・エスパダ」が初のユーザーイベントを開催−−小林智美氏や久保田修氏も登場の豪華ゲスト

あいにくの雨模様となってしまった5月27日(土)、東京は品川インターシティホールにおいて、HUEはMMORPG「グラナド・エスパダ」のユーザーイベントを開催した。初のイベントとしてはかなり大規模なもので、豪華ゲスト陣に加えて会場内では小林智美氏のキャラクターデザイン原画を公開。評判のゲーム内音楽視聴コーナーもマップごとに用意されるといった、力の入った6時間をお伝えしよう。

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 2006年5月27日、東京・品川インターシティホールでは、ハンビットユビキタスエンターテインメントが運営するMMORPG「グラナド・エスパダ」初のユーザーイベント、「新大陸拓殖株式会社主催『Granado Espada WORLD PARTY』」が開催された。午後1時〜午後6時という長時間のイベントであったが、PvPトーナメントやクイズ大会、キャラクターデザインを手がける小林智美氏の原画展示など、内容はかなり充実しており、参加者はたっぷりこのイベントを楽しんでいたようだ。

 会場でまず、参加者の目を引いたのは「GEアートミュージアム」のスペースだ。新モンスターイメージや新大陸の風景画、さらにはなかなか見られない小林智美氏による、グラナド・エスパダの原画やポスター、今後実装予定のプレイヤーキャラクターのコスチュームのイラストがズラリと並ぶ光景は迫力の一言。グラナド・エスパダの装備品は優雅で美しいものが多く、特に女性参加者にこのエリアは大人気。今後実装予定のウィザードのコスチュームのボード前では、女性たちが入れ替わり立ち代り覗き込み、「ウィズ(ウィザード)の衣装ってほんっとうに綺麗よね」などと囁きあっているのを耳にした。撮影も特に禁じられていないため、お気に入りのイラストの前で、デジカメや携帯電話を取り出している姿も会場内では頻繁に見られた。

画像 小林氏のキャラクター原画「スカウト」
画像 「ウォーロック」
画像 「マスケッティア」

画像 登場予定のモンスター「ゴーストバロン」
画像 こちらは今後実装予定のファイター用の衣装
画像 女性の人気が高かったウィザードの衣装

 オープニング・セレモニーは、ハンビットユビキタスエンターテインメント取締役CEO キム ヨンマン氏、開発元であるIMC Gamesからはグラナド・エスパダの企画/開発のテリョン氏、さらにはゲーム内音楽を担当する久保田修氏、キャラクターデザイン担当の小林智美氏、女性スカウトのキャラクターボイス担当の井ノ上奈々氏が舞台上に勢ぞろい。冒頭から実に華やかなスタートとなった。

画像 HUE 取締役CEO キム ヨンマン氏
画像 左から小林智美氏、久保田修氏、キム ヨンマン氏、テリョン氏、井ノ上奈々氏

こうして「グラナド・エスパダ」は作られた−−それぞれが語るグラナドへの想い

 イベント中に行われた「開発支援本部公開ミーティング」は、久保田氏や小林氏をはじめとする、グラナド・エスパダに関わった人々によるトークセッション。ありきたりな苦労話に終始するのかなと思っていたが、意外なほど熱のこもったグラナド・エスパダへのそれぞれの思い入れを聞くことができた。

何時間聞いても飽きない音作りを心がけた

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 トークセッションの口火を切ったのは、βテストからゲーム内音楽を担当するサウンドデザイナーの久保田修氏と、5月19日に広がった新エリアの音楽を担当するTaQ氏のお二人だ。

 サウンドコンセプトについて問われると、久保田氏は「初めて仕事の話を請けたときには、二人とも偶然ヨーロッパでの生活経験があるため、特にサウンドコンセプトなどは意識せず、自然ににじみ出るものを音にしました。1つ意外だったのは、ゲームの音楽というイメージと違う、映画のようなクラシックな音を要求された時には驚きました。ただ、映画は2時間で終わりますが、オンラインゲームは熱中すれば十時間でもプレイしてしまうもの。それでも聞き飽きないものを作りました」と述べた。 

 一方のTaQ氏もグラナド・エスパダに関わった感想を求められると「このゲーム、気合の入り方がとにかく違います。ビジネスで物を作ると様々なしがらみもあり、難しいことも起きますが、徹夜続きでもいやな顔一つしない気合を見せられたら、こちらも自然に気合が入りますよね。トルシェー屋敷を僕は担当したんですが、送られてきた資料、画像を見ながら、『君主は頭が切れて、太っていなくて、勉強熱心で……』と妄想しながら、あっ納期まで何日もない! なんてやってました」と実に楽しそうに語ってくれた。ちなみにTaQ氏がグラナド・エスパダの製作に参加したきっかけというのが、久保田氏を訪ねて韓国に息抜きにいってみたら、空港から直行でHUE本社に連れて行かれ、ついてみたら契約書が用意されていたらしい。どこまでが本当のエピソードなのかは謎だが……。

キャラクターデザインのコンセプトは華と孔雀?

 続いてはコスチュームとキャラクターデザインを担当した小林智美氏が、各プレイヤーキャラの衣装を決めるにあたっての、方向性やコンセプトについて「華のような女性たちと、ちょっと孔雀が入ってる男性たちという感じです」と言うと、会場からは「あ〜」という納得したような笑い声が起きた。

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 当日は会場に、グラナド・エスパダのコスプレイヤーが参加していたため、手作りの衣装について感想を聞かれると、「肌が見えてるのがエッチぽくてよかったです。ワタシもああいうの、好きなので」とお褒めの(?)言葉をかけていた。最後に今後登場予定の新キャラについて、現在IMCからOKの出たキャラクターが4人いるとのこと。OKが出ないキャラクターには一人、14、5歳の少女キャラクターがいるという。女性キャラの美しさは際立っているタイトルだけに、少女キャラの登場はかなり楽しみである。

女スカウトは実は峰不二子だった……。

 グラナド・エスパダ情報番組、「Granado Espada Walker」のナビゲーターも勤める井ノ上奈々さんだが、実はゲーム内では女スカウトの声も担当している。収録にあたって渡されたグラナド・エスパダの資料は、世界観を記したわずか2行程度の文字とイラストだけ。「控えめなセクシーさを表現してください」との注文に、たどりついた解釈が“大人しい峰不二子”だったとか。女スカウトを操作しているプレイヤーは、今一度そのボイスに耳を傾けて、峰不二子を感じ取ってほしい。

パーティでもソロでも、時間が無くても遊べるゲームにしたかった

 最後はグラナド・エスパダの開発元である、韓国IMC Gamesのテリョン氏がゲームコンセプトを流暢な日本語で「ゲームコンセプトは一人でも皆でも遊べるゲームにしたかったんです。他のゲームでは、パーティを組めないとそこから先に進めないものも多い。そういう遊び方があっても良いのですが、中には長時間遊べなかったり、一匹狼なプレイスタイルが好きな人もいます。どちらでも楽しめるのがMCCシステムなんですよ。これからもプレイヤーの皆様が、いろんな体験をゲーム内で出来るシステムを作っていくので期待していてください」と語ってくれた。

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 この他にもメインステージでは、「グラナド・エスパダ 推奨パソコン」がもらえる○×クイズ「GE有識者決定会議」、PvPトーナメントの決勝戦解説、さらにはファッションショー形式で艶やかなキャラクターのコスチュームが披露されたりと、濃い内容のイベントが次々に進行していた。メインステージの外ではゲーム大会も行われており、協賛メーカーのブース、オリジナルグッズの販売コーナーなども設けられていたのだがいたって地味なもの。こういった大規模なユーザーイベントでは、やたらと物品販売のコーナーが目立っていたりすることも少なくないのだが、この「新大陸拓殖株式会社主催『Granado Espada WORLD PARTY』」は参加者にはとにかく楽しんでもらおうとしているのが強く感じられ好感が持てた。

 ただし、実はこのイベントにて正式サービスの開始時期や課金方法、今後のアップデートについてなど、何か新しい情報が発表されるのではと期待していただけに、肩透かしをくらった感じだ。残念だが今後のグラナド・エスパダの展開については、もうしばらく待たなければいけない様子である。

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