アイテム課金化で進化する「A3」――プロゲーマー制度を導入
ガンホー・オンライン・エンターテインメントが運営するオンラインRPG「A3」のアイテム課金化およびガンホー新施策に関する発表会が開催された。
本日、ガンホー・オンライン・エンターテインメントが運営するオンラインRPG「A3」のアイテム課金化およびガンホー新施策に関する発表会が開催された。A3の新たな課金形態として、基本プレイ0円+アイテム課金方式が採用されることはすでにお伝えしているが、これに伴い、A3アドバンスプロジェクト第2弾の実装と、今後のアップデート情報が公開されている。
A3アドバンスプロジェクトとは、A3を“より親しみやすく、遊びやすく、おもしろく”する日本のためだけに用意されたプロジェクト。第1弾では低ランクの装備を強化できる「ミニアップグレードストーン」の追加や、現在の「兵士団」、「准士団」から「騎士団」への流れの構築が行われていた。第2弾では以下の6つに関して、調整や追加が行われる。
・スキルバランスの調整(遊休スキルをなくす)
・魔物属性バランスの調整(イメージと属性のマッチング)
・魔物からの獲得経験値、クエスト経験値の調整(成長曲線の補正)
・アイテムアシスタンスの表示(アイテムに説明表示を追加)
・PKペナルティの調整(PKの緊張感向上)
・ワールドの一部アイテムを調整
また、今後のアップデート情報も判明。2006年6月8日のアイテム課金化&アドバンスプロジェクト第2弾を皮切りに、2006年夏には「PartIII-3『A Prelude of the revolution』」および真の帝王を決める「全面戦争」が、2006年秋には進軍と戦う「アウド戦場」が、そして2006年末には「PartIV『Empire of Darkness』」が、それぞれ実装される予定だという。
アドバンスプロジェクト第2弾の実装、今後のアップデート情報と、ますます期待の高まるA3。だが、これだけでは目新しさがないのも事実だ。そこで登場するのが、A3の新施策「プロゲーマー制度」の導入となる。なぜプロゲーマー? と疑問に思うかもしれないが、これはアイテム課金方式の採用に密接に関係している。アイテム課金方式=基本プレイ料金が無料は、誰もがA3に参加できる環境が整えられたことを意味する。つまり、A3の魅力のひとつである“競技性”を最大限に引き出す状況が作られたということである。ならばこれを利用しない手はないということで、「プロゲーマー契約制度」が確立されたというわけだ。
なお、A3をスポーツエンターテインメントのような競技性をもった格闘バトルであることを打ち出すべく、ジャンルが「ドラマティックオンラインRPG」から「バウンティバトルオンラインRPG」に、キャッチコピーも「Love and Hate」から「Blood and Tears」へと変更。加えて、プロゲーマーの真剣勝負の舞台として「トーナメントサーバー」が開設されるという。
賞金トーナメント自体は2006年内に賞金総額200万円の賞金トーナメントを開催予定だ。ちなみに気になるプロになる条件については、「トーナメントサーバーで開催されるトーナメントにて上位入賞する」、「ガンホーとプロ契約を結ぶ」、「プロ契約後は常にトーナメントである一定条件を満たし続ける」、「そのほかガンホーが規定する諸条件を満たす」といった条件が明らかにされている。詳細に関しては決定次第、公式サイトにて発表されるとのことなので、興味のある人はチェックを怠らないようにしてもらいたい。
このほか、新イメージパーソナリティーとして、エイベックス所属のアーティストClairさんを起用し、賞金トーナメントに合わせたアンセムを制作することも発表されている。アンセムとは聖歌や、競技性の強いスポーツなどでテーマ曲となるような、神聖なイメージを持った曲のこと。まさに真剣勝負となるA3の賞金トーナメントが、このイメージと合致していたため、今回のプロジェクトを立ち上げるに至ったという。
ガンホー代表取締役社長の森下一喜氏は、今回の発表会について「オンライン、コンシューマを問わずゲーム業界にはいい波が来ている。ただ、オンラインは歴史が浅く、あまりドラスティックな動きはなかった。そのような中で、A3も大きくパラダイムシフトしていかなければならない。ただアイテム課金化したという発表ではなく、新たなエンターテインメントを生み出すための長期的なビジョンです。進化するA3にご期待ください」と語る。アイテム課金化は1週間後の話となるが、そこが到達点ではなく、その先を見すえて準備を進めていることは間違いなさそうだ。
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