対をなす黒く怪しいもうひとつのFFXIII――「ファイナルファンタジー ヴェルサスXIII」:「ファブラ ノヴァ クリスタリス FFXIII」(その2)
「FFXIII」はひとつではない。野村哲也氏が直接ディレクションするもうひとつのFFXIIIは、深く闇の中から我々の目の前に現れた。先日の発表会で公開された映像から改めて検証してみた。
それは唐突に発表された
ファイナルファンタジー最新作はひとつではない。複数の作品で構成される新たな伝説は、総称を「FABULA NOVA CRYSTALLIS FINAL FANTASY XIII」(ファブラ ノヴァ クリスタリス FFXIII)としている。ラテン語で“新しいクリスタルの物語”を意味するこのプロジェクトは、北米時間の5月8日、世界最大のゲームイベント「Electronic Entertainment Expo 2006」(E3 2006)に先駆けて行われたスクウェア・エニックスのプレスイベントにおいて発表された。
それがプレイステーション3用ソフトとして製作されている「ファイナルファンタジーXIII」と「ファイナルファンタジー ヴェルサスXIII」、そしてケータイ用コンテンツとして開発されている「ファイナルファンタジー アギトXIII」の3作品である。3作品がそれぞれ独立、登場人物もストーリーもゲームシステムすらも異なり、新たなクリスタルの物語を紡いでいく。
今回は「ファブラ ノヴァ クリスタリス FFXIII」の根幹となる「ファイナルファンタジーXIII」と対をなす形で企画された「ファイナルファンタジー ヴェルサスXIII」(以下、ヴェルサス XIII)を紹介したい。
ヴェルサス XIIIは、ディレクターを野村哲也氏が担う。「ファブラ ノヴァ クリスタリス FFXIII」全作品のコンセプトデザインとキャラクターデザインも担当していることから、今作がどれだけ重要かは推して図るまでもない。発表会で野村氏は、「今までにない新しいFFということで、アクション要素の高いものを考えている。物語は“絆”をテーマに、痛みを感じるリアルなキャラクターとストーリーを描いていきたい」とコメントしている。野村氏は今作を「これまで自分たちが追ってきた作品性のひとつの完成形にしたい」と意気込みも語っていた。
「ヴェルサス XIII」
“ヴェルサス”とはラテン語で“向きを変える”という意味。ムービーを「FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN」のスタッフが、ゲーム部分を「キングダム ハーツII」のスタッフが担当するとか。上映された映像では、現代とさほど変わらない世界が舞台となっている。しかし、そこはテクノロジーと魔法が混濁した、ダークな世界が広がっていた。
「ファイナルファンタジー ヴェルサスXIII」 | |
対応機種 | プレイステーション 3 |
メーカー | スクウェア・エニックス |
ジャンル | RPG |
発売予定日 | 未定 |
価格 | 未定 |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.