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11回目のプロポーズ――やっぱりオレ……「KOF」が好きッス「ザ・キング・オブ・ファイターズ イレブン」レビュー(2/3 ページ)

2005年にアーケードに登場し人気を博している「ザ・キング・オブ・ファイターズ イレブン」がPS2に移植された。11作目の「ザ・キング・オブ・ファイターズ」は、前作「ザ・キング・オブ・ファイターズ2003」の正常進化版として楽しめる、ファンなら買いの一作だ。

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 キャラクター面では、オズワルド、エリザベート・ブラントルシュ、B.ジェニー、桃子、ダック・キングらの参戦が戦いの舞台に新しい風を吹き込んでいる。そして最初は使うことができないが、特定の条件を満たすことで、アーケード版ではタイムリリースされたキャラや中ボス的位置づけのアーデルハイドやラスボスのキャラたち、PS2版で追加されたギース・ハワード、不知火舞、タン・フー・ルーなどが登場する。これらをカウントしていけば、総勢47体のキャラを選択できるということになる。「KOF」シリーズとしてはなかなかのボリュームだ。

 個人的に残念だったのは愛用していた怒チームのレオナがいなくなっていることだが、まあそんなことを言ったらチャン・コーハンやチョイ・ボンゲも使いたいし、ファンはそれぞれ思い入れのあるキャラクターがいるだろうから、メーカーもファンの要望すべてを満たすことはできないだろう。レオナにせよチャンにせよ、いずれまた復活してくれるだろうと願いつつ、キムやラルフを使ってプレイする筆者であった。

新キャラの登場が「KOF」シリーズの楽しみのひとつでもある



PS2版で追加された7人のファイターたち。左上からギース・ハワード、双葉ほたる、EX KYO(技の性能が異なる草薙京)、不知火舞、Mr.ビッグ、ロバート・ガルシア、タン・フー・ルー

多彩なモードを遊び倒せ

 次に各モードについて見てみよう。「KOF XI」には「アーケードプレイ」、「アーケードバーサス」、「チームプレイ」、「チームバーサス」、「シングルプレイ」、「シングルバーサス」、「エンドレス」、「チャレンジ」、「プラクティス」、「ネットワークマッチ」、「ギャラリー」、「ゲームオプション」というモードが用意されている。


 「アーケードプレイ」および「アーケードバーサス」は、まさにアーケードで稼動中の「KOF XI」と同じ仕様で遊ぶことができるモード。3人1組のチームをつくり勝ち進んでいくことで「KOF XI」のストーリーに触れることができるのが「アーケードプレイ」。2人での対人戦は「アーケードバーサス」。自由に組んだチームだと基本的なストーリー部分しか描かれないが、決められた各チームでプレイした場合はチームごとのエンディングムービーを見ることができるので、要チェックだ。一度見たムービーは「ギャラリー」でいつでも閲覧できる。

 キャラのファンだけど、実際のプレイは苦手……というKOFファンもいるかもしれないが、ご安心あれ。いつものことではあるが「ゲームオプション」のバトルセッティングという項目でCPUレベルを1から8までのあいだで自由に変えることができる。レベル1だとかなり楽にサクサクと進むことができるはずだ。もっともレベル1とはいえ最後のボスキャラは鬼のように強い設定になっているので、1回では倒せないかもしれないので気をひきしめてかかってほしい。またレベルを8にすると、ゲームセンターでは負けることのほうが多い筆者の力量では、なかなか勝ち進めない強さだった。敵キャラのガードが固くカウンターがうまいうえに、多くの技がつながるコンボを効果的に決めてくるので、油断するとあっという間に死んでしまうハードさだ。

個人的にはレベル4、5あたりがいい勝負ができる設定だった。個人差があるのでお好みで調整していただきたい

とにかく勝ってエンディングを観たいのだ! という場合は、□ボタンでラスボスの体力を減らした状態で臨むのも手だ

 ちなみに、志半ばで倒れてしまったらコンティニューすることができるのだが、このときにコンティニューサービスを使うことが可能。コンティニュー時に□ボタンを押せば「CPU体力減少」、△ボタンを押せば「スキルゲージMAX」、×ボタンを押せば「パワーゲージ回復」、○ボタンを押せば「サービス無し」を選択できる。初心者に優しい、なかなか粋なサービスだ。

 「チームプレイ」と「チームバーサス」では、3対3の勝ち抜き戦をプレイすることができる。「アーケードプレイ」では交代自由だったが、ここでは交代不可。どちらかの3人が全滅するまで、交代なしで戦うことになる。一度勝ったキャラは次の相手と戦うときに少しだけ体力が回復する。「シングルプレイ」と「シングルバーサス」は1対1のバトル。交代はないので、思う存分ガチンコバトルを楽しんでほしい。なお「チームプレイ」でも「シングルプレイ」でもストーリーを追うことができるので、エンディングを早く観たいなら「シングルプレイ」を極めるのもいいかもしれない。

 「エンドレス」は1対1で、とにかく体力が尽きるまで戦うモード。何人倒したかはランキング表示される。「プラクティス」は技の練習をするためのモード。かなり細かく設定できるので、特定の技だけを練習したいとか、ドリームキャンセルを練習したいという場合にも重宝する。さらにレコード機能を使うことで10秒間の連続技をL2ボタン一発で出せるようになる、という初心者にはうれしい配慮がなされている。この機能で苦手なコマンドの技を登録しておけば、簡単にド派手なドリームキャンセルを繰り出すことも夢ではない。

 「チャレンジ」は40個ある課題をクリアしていくモード。最初は簡単だが、だんだんと難しくなる課題は歯応え十分の出来。このモードをクリアしていくことで使用可能になるキャラも存在するので、がんばってやり込んでほしい。

細かい設定ができるプラクティスで練習して、アーケードデビューだ
課題の内容はさまざま。何度もチャレンジしてクリアを目指そう

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