ニンテンドーDSにジョブチェンジ――「ファイナルファンタジーIII」いよいよ発売(1/4 ページ)
ファミコンで発売されて以来、沈黙を守っていたシリーズ第3弾が完全リニューアルでニンテンドーDSに帰ってくる。スクウェア・エニックスがこの夏、すべてを刷新し、伝説を蘇らせる。
すべてはニンテンドーDSでの最高水準への挑戦
1990年4月。スーパーファミコンが発売されるわずか半年前に発売されたファミリーコンピュータ最後のファイナルファンタジーシリーズは、機種が移り変わる度にリメイクされた「I」「II」とは異なり、16年の間長き眠りについていた。この夏スクウェア・エニックスは、グラフィックを刷新し、システムに手を入れた新たな「ファイナルファンタジーIII」(以下、FFIII)を、ニンテンドーDSで蘇らせる。
FFIIIは、プレーヤーが任意で最適と思えるジョブ(職業)に変更できる。本作は場面によって有利に進められるというジョブチェンジシステムがゲームの要となっており、ポリゴンに置き換えられたまったく新しいキャラクターたちの見た目にも反映されていく。ストーリーやゲームシステムにも手が加えられ、時代に則したものになっているとのこと。それは、まったく新しい、しかし懐かしい――新旧どちらのファンも納得できるタイトルへと進化しているということだった。
――そのグルガン族の男は静かに語った
この大地震でさえも単なる予兆に過ぎぬと
世界の光の源であるクリスタルを
地中深く引きずり込み
魔物を生み出した大いなる震えさえも
これから起きることに比べれば
些細なことに過ぎない――
ウルの長老・トパパにより育てられたルーネスは、村近くにある洞窟へと出かけることになった。そこは、かつて風のクリスタルが祭られていた神殿だったが、大地震の影響で今はその浄化された神殿の面影はなく、魔物が住まう誰もが近づかない場所となっていた。ルーネス、アルクゥ、レフィア、イングズの4人は運命に導かれるように集い、そしてサスーン城のサラ姫に出会う。ルーネスたちはクリスタルから光の力を受け取り、旅立ちの時を迎えるのだった。
4人の主人公たち
クリスタルに選ばれし、4人の勇者。ファミコン版では当初、たまねぎ剣士で全員が孤児という設定だった主人公たちは、本作でさらに詳細な個性づけがなされている。ただし、どうやらゲーム開始と同時に4人全員がそろうわけではないらしい。ファミコン版では“たまねぎ剣士”から始まったのだが、DS版では新たに“すっぴん”という初期状態から物語が紡がれることに。ルーネス、アルクゥ、レフィア、イングズ――4人の勇者は、導かれるように出会い、そして巨大な敵へと立ち向かうことになる。
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