ロボと恋に燃え(萌え)尽きろ――バカでマジメな高専生の物語:「THE ロボットつくろうぜっ!〜激闘!ロボットバトル〜」レビュー:(2/2 ページ)
熱血バカはお好きだろうか? ロボットアニメは? 萌え〜な美少女は? これらのキーワードにひとつでも引っかかる人にオススメの1本が本作「THE ロボットつくろうぜっ!〜激闘!ロボットバトル〜」だ。
平日のパートが終わりその週の成果が提示されると、土曜日には対戦相手の情報が入ってくる。それを確認しつつ翌日の対戦に出場させるロボットを組み上げるのだ。新しいパーツや技を組み込み、いよいよ試運転。この1週間の部員たちのガンバリが具体的にカタチになって目に見えるというのは、なかなかうれしいものである。
そして日曜日、週の総決算たるバトルの日を迎える。対戦相手はバラエティに富んでおり、パーツショップの常連やライバル校の学生たち、そして、以前ロボット研究部に所属していた、いかにもワルそうなヤツといった面々が続々と登場する。月末の最後の日曜日は、その月のボスとも言うべき対戦相手とのバトルも待っている。
このバトル、勝つと部員のテンションが上がり、負けると下がってしまう。つまり、その勝敗が翌週以降のシミュレーションパートの成否に大きく関わってくるのだ。しかも1度負けると、1勝した程度では最高のテンションまで回復させることができない。負けてもゲーム自体は進行するが、その後の展開に大きく影響することをキモに命じてバトルに臨まなくてはならないだろう。
ちなみにパイロットは、部員の中から好きなひとりを選ぶ。勝敗は、結局のところはプレーヤーの腕次第。とは言え、例えば技が決まったり、勝ち名乗りを上げたりする際には部員のボイスが再生されるので、ストーリーの展開に合わせて気分を盛り上げていきたい。対戦相手の濃いセリフも必聴だ。
オレたちの戦いは始まったばかりだ
ゲーム内の期間は1年と結構長いが、1カ月ごとにヤマが訪れる物語を楽しんでいるうちに時が過ぎていくだろう。月末のバトルに勝利すれば、ロボットに装飾できるエンブレムが手に入ったり、ケンのステキでインモラルな夢が堪能できたりというご褒美も用意されている。特に後者については、いろんな意味で期待を裏切らないだろう。
“ストーリーなど不要、オレはロボ作りやバトルが楽しみたいんだ!”という人には、セレクトボタン一発でアドベンチャーパートを丸々スキップできる機能も搭載されている。もちろんセリフの早送りだって可能なので、サクサクとゲームを進行させることも可能だ。さらに、制作したロボットを用いてのフリーバトルや、ほかのプレーヤーが制作したロボットとのバトルが楽しめるプレイモードも搭載と、至れり尽くせりの親切設計となっている。
駆け足で紹介してきたが、昨今のSIMPLE2000シリーズの評判の良さに違わない充実の内容はさすがのひと言。君も、この熱いロボットバトルの世界に身を投じてみないか?
SIMPLE2000シリーズVol.104 THE ロボットつくろうぜっ!〜激闘!ロボットファイト〜 | |
対応機種 | プレイステーション 2 |
メーカー | ディースリー・パブリッシャー |
ジャンル | シミュレーション+格闘アクション |
発売日 | 発売中 |
価格 | 2100円(税込) |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.