魅せるアクションで心魅せられて――「Heavenly Sword 〜ヘブンリーソード〜」(1/2 ページ)
PS3のアクションアドベンチャーの雛形となりえる“魅せる”タイトルが本作。SCEJが贈る人間の功罪と、運命に翻弄される女性の強さが描かれた神の剣の物語。
「神よ……なぜ私が、生まれたのでしょうか……」
神の剣とも呼ばれる「Heavenly Sword」を手にした主人公は深く悩む。純粋かつ強さを併せ持つゆえの深慮だろうか。エキゾチックな風貌の彼女こそ、本作「Heavenly Sword 〜ヘブンリーソード〜」において、プレーヤーが操作する写し身となるキャラクターである。
「Heavenly Sword 〜ヘブンリーソード〜」は、今年5月に北米ロサンゼルスで開催されたE3 2006でプレイアブル出展され、手にする武器やオブジェクトを利用しての華麗な戦闘パターンと、簡単操作で直感的に爽快感を得られるゲームシステムに「BEST FIGHTING GAME」が贈られているほど評判が高かった。
ストーリー
力と暴力のみで世界征服をもくろむ、KINGとその軍勢。その侵略から一族を救い、そして闘いの乱世から人々を「約束の地」へと誘う神の剣こそ「 Heavenly Sword 」だった。
一族に代々伝わる神秘の剣「Heavenly Sword」は、神々が創造した剣として信じ守り続けられてきた。普通の人間が、その剣を一度手にすれば、神の怒りに触れ、その者の命を吸い取るとも言われていたが、ある日一族は神のお告げを受ける……。
「炎馬の年、選ばれし男の子が生を受ける……その子神の剣を振るい、人々を侵略と戦いの乱世から、約束の地へと誘うであろう」と……。
人々を救うと言われている“選ばれし男の子”の代わりに生を受けてしまった“女の子”こそ主人公だった。一族は、彼女が生まれた事を嘆く。そして“この子”は一族を破滅させる子として憎み、恨んだ……。
主人公は、己の運命を変えるため、己自身を鍛え、やがて強き戦士として育つ。
KING軍勢との壮絶な闘い、そこから一族を救うため、彼女は神の剣「Heavenly Sword」を握り、戦場へと走る。
本作はPS3で“魅せる”アクションゲームを目指している。アクションは1対多数と1対1の2つに分かれており、変幻自在に変形する「Heavenly Sword」を駆使して3種の剣技を“リアルタイムで切り替え”敵をなぎ倒す。通常攻撃型と言える素早い動きを基本とする「Twin Swords(2刀流)」と、広範囲への攻撃を想定した範囲攻撃型の「Chain Swords(鎖剣)」、大ダメージを期待できる一撃必殺の攻撃となる「Power Sword(大剣)」と切り替え、シンプルな操作で爽快感を実現している。
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