格闘ゲームの「R.F.C」やオンライン釣りゲーム「Fishing on」など、全7タイトルを展示する韓国のCYKAN Entertainmentブースの中で、家族連れの小さな女の子から、大きなお姉さんまで思わず吸い寄せられていたのが、同社の愛犬育成ゲーム「Puppy On」デモ機である。
Puppy Onはプレイヤーの分身たるアバターと、カワイイ子犬を同時に育てていくオンライン愛犬育成ゲーム。ペットもキャラクターもお洒落を楽しめる豊富なアバターアイテムや、友達を招待できるハウジングシステム、チャットルームなどを備えており、ターゲットは10歳〜13歳と20代の女性ユーザーだ。実際、他のブースに比べるとPuppy Onの周囲は明らかに女性率が高く、女性同士で遊びに来ているユーザーが画面を覗き込んだり、お母さんと小さなお子さんがプレイしていたりと、まさに狙い通りのユーザーが足を止めていたわけだ。
今回操作できたはシベリアンハスキー1種類のみだが、今後は全6種の犬を1アカウントで最大12匹まで飼えるようになる。また、1つの犬種でも模様やカラーなど見た目が異なるバージョンが用意されるので、現実世界では難しい大型犬の多頭飼いなども、Puppy Onの中なら楽しめてしまう。
愛犬を右クリックすると「PAT(撫でる)」「TRAIN(しつける)」などのコマンドが表示され、これを繰り返すことで犬のレベルが上がり、レベルが上がると犬の行動パターンや芸が増える他、レベル制限がある装備アイテムが解除される。レベルがあるのは犬だけでなく、プレーヤーキャラクターは犬の育成を通じて、またNPCからもらうクエストの遂行で経験値を獲得。これを溜めることでキャラクター階級が上がり、最終的には“ロイヤルファミリー”になれるとのことだ。
ゲーム内エリアには、自慢の愛犬同士でミニゲームによる対抗戦が可能な「GameZone」などもあるが、どちらかと言えばPuppy Onは好きな犬種を毎日少しずつ世話して育成し、飼い主同士がチャットや各種クラブ(=ギルド)を通じてコミュニケーションを楽しむための、ほのぼの系タイトルだろう。実際にプレイしてみたところ、犬を飼った経験があるユーザーならば特に分かるが、とにかく犬のしぐさがよく再現されている。小走りする様子や飼い主の顔を覗き込むといった動きがとても自然なのには驚かされた。
Puppy Onはいまだ開発中のタイトルであり、完成度は30%程度とのこと。今後のスケジュールに関しては、まず2007年末に韓国でのサービスを予定しており、日本での運営についてはまだ何とも言えない状況のようだ。筆者の個人的な予想ではあるが、「柴犬」「甲斐犬」など日本独自の犬種を実装して国内でのサービスがもし実現すれば、人気は間違いなく出そうな期待のタイトルだ。
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