ロマのフ比嘉氏の新作アニメ「CATBLUE DYNAMITE」が登場――gooで先行配信
映像クリエイター・ロマのフ比嘉氏の新作オリジナルアニメ「CATBLUE DYNAMITE」の配信が、12月からgooにて開始される。この配信開始にあたり発表会が開催された。
ロマのフ比嘉氏が制作した「CATBLUE DYNAMITE」は、約40分のフルCG・3Dアニメーション。同氏がアニメの個人制作を始めてから10年目となる記念作品とのこと。比嘉氏は「10年前はインターネットもDVDもない時代。そのような中で個人でアニメを作るのは珍しく、作品を出す場もないし、ビジネスにすらならなかった。いまはいい時代になった」と語る。この10年間は自主制作にありがちな“分かりにくさ”を廃して、エンターテインメントに徹してきた、と比嘉氏。今回の「CATBLUE DYNAMITE」もモーションキャプチャを取り入れたり、3丁拳銃のガンアクションなど、見どころがたっぷり詰まったものとなっている。
ストーリー
1970年代前半。彼女は猫の耳としっぽを持っていた。名前は「Blue」。
両手としっぽで3丁の拳銃や3本の剣を操るBlue。彼女は“ゴーストが見える”という特殊な能力も持っていた。
こうした特殊能力を生かし、彼女はさまざまな任務をこなし、問題を解決していく。
ある日、BillとRobertoが覆面をした正体不明の男たちに命を狙われた。BillもRobertoも、なぜ自分たちが襲われるのか分からない。
しかしBlueが、覆面おとこの死体の1つにその理由をたずねると、男たちのねらいがBillの所有する「Sinatra」のカセットテープにあることが判明する。
そして、「Sinatra」のカセットテープを巡る長い一日が始まった。
時代背景として用意されているのは1970年代前半。比嘉氏は「自分も1973年生まれなので、ちょうど子供のころに見てきた時代。ブラックスプロイテーションムービーに猫耳を入れてみよう、と考えたところから始まった」とか。ただしその設定はあくまでも味付け程度。「70年代であると分かってくれる人が分かればいい。誰でも抵抗なく見ることができるようには作っている。ぎちぎちの設定にしても自己満足にしかならないので」(比嘉氏)。
なお、「CATBLUE DYNAMITE」は、英語での吹き替えに日本語字幕が付く形となっている。これは海外での展開に力を入れたいのが理由とのことで、声優もネイティブスピーカーが演じる。
また今回のアニメは、フィギュアメーカーであるオーガニックと、ウェッジホールディングスの共同事業。今後はオーガニックからのフィギュア展開もあるかもしれない。配信は12月22日から、「gooアニメ」の特設サイトで1カ月程度の配信が予定されているそうだ。視聴料は無料。DVDでの発売は予定されていない。本日正午より、予告編映像の配信が開始されている。
CATBLUE DYNAMITE | |
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監督・脚本・キャラクターデザイン・アニメーション制作 | ロマのフ比嘉 |
音響監督 | 千田和宏 |
音楽・挿入歌 | ping pong music |
通信環境 | 接続速度600kbps以上(1Mbps以上推奨) |
その他 | Windows Media Player7.1以上(Windows Media Player9以上推奨)、Internet Explorer 6.0以上、JavaScript、Cookie、ActiveXコントロールの設定をオンにする必要あり |
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