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世界最大のゲーム競技イベント「WORLD CYBER GAMES2006」イタリア・モンツァで開催中「WORLD CYBER GAMES2006」

10月18日〜22日、イタリアのモンツァで開催されている世界最大のゲーム競技イベント「WORLD CYBER GAMES」のリポート第1弾。日本人選手の活躍はいかに?

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 過去、何回か記事を掲載している「WORLD CYBER GAMES」(以下、WCG)の本戦が現在イタリアはモンツァで開催されている。

 WCG2006は、世界70カ国で予選が開催され、その代表選手が集い世界最強の座を競い合う世界最大規模のゲーム競技イベント。参加国は、日本、韓国、中国、シンガポール、アメリカ、フィンランド、ドイツ、ウズベキスタンなど多彩。「え?ゲームってこんなに世界で流通しているの?」と驚かされる。

 今年9月2日〜3日にかけて日本予選が開催されたのだが、今回その日本代表となった選手11人がイタリアの地へとわたっている。現地時間の19日現在、開会式が終了し、まもなく予選開始といったところ。まずは、現地からのリポート第1弾をお届けしよう。

 会場は、イタリアのモンツァF1サーキット。ホームストレートのスタンド付近に特大のステージを設置し、試合会場はピットコーナーにあったりと、日本では考えられないようなイベントになっている。

世界70カ国から集った選手たちによる開会式。ちなみに、日本(Japan)は開催国イタリア(Italy)の次に並んでいたので、結構目立っていた
開会式の一幕。試合が開催されるゲームのキャラクターに扮したダンサーによるミュージカル風のダンス。「DEAD OR ALIVE」や、CounterStrikeのキャラクターの出来が非常に良く、会場を沸かせていた
普段は、レースカーやピットクルーがいるところを試遊台にしてしまっている。F1ファンならば垂涎モノのシチュエーションといえる

賞金総額4500万円! こんなタイトルで大会が行われているんです

 まずは、本大会で採用されているタイトルを紹介していこう。競技が行われるのは、PCとXbox 360合計で9種目。それぞれのタイトルで予選リーグが行われ、その上位数名が決勝トーナメントに進出することができる。

PCゲーム部門
CounterStrike1.6(FPS)
Need for Speed mostwanted
STARCRAFT
WARCRAFTIII
FIFA SOCCER06
WARHAMMER4000
スカッとゴルフ パンヤ

Xbox 360部門
DEAD OR ALIVE4
Project GOTHAM RACING3

 日本ではなかなか馴染みの薄いタイトルもいくつか見受けられるが、世界的に見ると人気のあるタイトルばかりといえるだろう。今回、ヘッドスポンサーにマイクロソフトが入ったことにより、Xbox 360のタイトルが2本採用されている。

 今回、日本予選が開催されたのは、PCゲームから「CounterStrike 1.6」、「スカッとゴルフ パンヤ」、Xbox 360から「DEAD OR ALIVE4」、「Project GOTAHAM RACING3」の4種目だ。

 各タイトルごとに日本代表チームを見渡すと、「CounterStrike」チームは過日開催された日本予選で無敗の強さを見せつけた強豪。現時点で間違いなく日本最強の編成と言えるだろう。緒戦の対戦相手は、世界最強と噂されるフィンランド。予選リーグ突破に期待したい。「DEAD OR ALIVE4」は、昨年WCG2005を制した日本人チャンピオン「活忍犬」選手を下して勝ち上がってきた「餅A」選手の活躍に注目。レースゲーム「Project GOTHAM RACING3」の予選リーグは、世界ランキングに名を連ねる国際的なレースゲームチーム「TTR(Team Technique Racing)」メンバーを倒せるかが予選リーグ突破の課題となる。また、先日韓国で開催された日韓戦を見事勝利で飾った「スカッとゴルフ パンヤ」部門は、日韓戦の勢いのまま一気に世界制覇を目指して行きたいとのことだ。

 賞金総額は、なんと日本円にして4500万円以上。彼らの活躍をリアルタイムで見たい方は、WCGオフィシャルサイト(英語)でストリーミング放送を行っているので、そちらをチェックしてほしい。ストリーミング放送の閲覧には無料のユーザー登録が必要となる。

FPS部門「CounterStrike1.6」の日本代表チーム、「PARANOID」メンバー
Xbox 360部門、「DEAD OR ALIVE4」代表の餅A選手(右)、「PROJECT GOTHAM RACING3」代表のtaka選手
日本で人気の高いゴルフゲーム「スカッとゴルフ パンヤ」代表。彼らが手にしている国旗には、同ゲームのプレイヤーからのメッセージがびっしり

WCG初体験の筆者が見たモノ

 今回、初めてWCGに同道している筆者。WCGは東京ゲームショウのような展示会とは趣を異にするものだ、とは聞いていたのだが、まさにその通りでかなり特殊な雰囲気のイベントと感じた。

 「世界最強の座をかけて」という割には各国の選手はピリピリしておらず、“ゲーム”という共通言語で様々な形のコミュニケーションをとっている。どこからともなくサッカーボールを持ち出しては、会場のそこかしこで遊び始めたりとその風景は見ていてなかなか面白いもの。年代は比較的若く、10代〜20代前半くらいのプレーヤーが大半を占めている。

世界中のプレーヤーたちが、一緒にカートゲームで遊んでいる姿。こういう形のコミュニケーションも見ていて面白い

 筆者も、様々な国の選手と話をしてみたが、こちらが日本人だとわかると、必ずといっていいほど訪ねられるのが次世代機の話題。

 「やはり、アレは日本人にとっても高いのか? それともあのくらいならば当たり前なのか?」といった質問を何度も受けた(私の回答については想像にお任せする)。どこの国でも、ゲーマーの思うことは同じなのかもしれない。

 もうまもなく、試合が開始となる。続報をお待ちいただきたい。

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