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新世代のリンクよ! リモコンを振りヌンチャクを回せ――「ゼルダの伝説」「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」インプレッション(2/3 ページ)

12月2日にWii本体との同時発売を控えた「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」を遊べるところまで遊び、行けるところまで行った、その模様を激アツリポート。リンクが右利きになっても、ゼルダはやっぱりゼルダでした!

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Z注目の遊びやすさ、謎解きの楽しさ、オートジャンプの快適さ

 トアル村は、リンクの家の周りと同様に、木々が生い茂り、緑豊かな美しい環境を有している。「ゼルダの伝説 時のオカリナ」冒頭のコキリの森に近い印象のある、小さな村だ。いたって平和な様子で、さまざまな村人が生活している。

 村人に話しかけるとき、攻撃対象を選ぶときなど、プレイ全編を通して圧倒的にお世話になるのが「ゼルダの伝説 時のオカリナ」から採用されたZ注目だ。本作でもZ注目はバリバリ健在。

 WiiのZボタンはヌンチャク側にある。そして本作ではZ注目をする対象を選ぶ操作としてWiiリモコンそのものが活躍する。画面上にリモコンを向けることで、妖精が自由に画面上を動き回り、複数の対象者がいても、ピンポイントでZ注目することが可能になった。この操作は便利である反面、常に強要されると右腕が疲れそうなものだが、対象者が明らかに目の前にいるときは、ただ単にZボタンを押すだけでも注目できたりするので、ここぞという時だけ活用できる。Wiiリモコンならではの快適操作を楽しむことができるだろう。

 また、この時点ではまだまだ剣や盾を持っていないのだが、Aボタンを押すことで岩やカボチャなどを持ち上げて、移動しながらAボタンで投げることが可能(立ち止まってAボタンなら岩を置ける)。投げて破壊された岩からはお約束のごとくルピー(本作の世界でのお金)が出てきたりする。いろいろなものが触れて動かせるのが「ゼルダの伝説」の魅力のひとつだ。

 村の中にツタを登って小高い場所に行けるポイントを発見。狭い足場から足場へとジャンプして移動することができる。このジャンプも「ゼルダの伝説 時のオカリナ」以降の操作感覚とほぼ同じで、行きたい方向にスティックを倒すだけでリンクがジャンプしてくれる、という操作を採用している。アクションゲームのジャンプが苦手な人でも安心して足場を渡っていけるだろう(と言っても、ちゃんと次の足場に向かってスティックを倒せていないと、落ちてしまうのだけど)。なにかしらの行動で話がちゃんと進んでいく。

 と簡単過ぎるのかと言えばさにあらず。その“なにかしらの行動”に気付くまでにはけっこう時間がかかったりするもので、誰かが持っている何かを得ようとして岩を投げてみたり、何やかんやと試したりして、実はけっこう時間をくってしまった。プレイできる時間は限られているので、時として妙に焦ったりテンパったりしてしまう筆者。しかしその「どうしようどうしよう、これどうすんだろ」という感覚こそが「ゼルダの伝説」の大きな楽しみであることも重々承知している。剣も手に入れていない序盤からそんな悩ましい時間を過ごすことができて、内心喜びつつも、やはりあたふたとしてしまった筆者であった。

 そこに救いの手を差し伸べたのが記者K。プレイしている方はテンパって詰まっていても、案外ハタから見ている人が簡単に正解を導き出すこともある。「ちょっと貸して」と言われてコントローラを渡すと、あっさり解いてしまうこともある。悔しいけれど、それもまた楽しい。基本的には1人用ゲームである本作だが、「三人寄れば文殊の知恵」とも言うし(そういえば「4つの剣」という4人プレイの「ゼルダの伝説」もあったなあ)、何人かが集まってああでもないこうでもないとコミュニケーションしながらプレイする、というのも実はけっこうアリなんじゃないかと思ってしまった。

コントローラから音が! 臨場感あふれる、魅惑の“釣り”

 そんなこんなで同行した記者Kなどの助言もあり、どうにか釣り竿をゲットしたリンクは川べりでレッツ釣り! 釣りの操作方法が、またもやWiiリモコン独自のものだ。

 驚いたのは、釣りの操作と連動してWiiリモコンから音が出る、ということ。竿を振って浮きが川に入った瞬間に「ポチャン」、浮きを水面からひきあげたときにも「ピチャン」というような効果音が、タイミングよく鳴るのである。もちろん振動機能もあるので、魚がひっかかって竿を手前にひっぱるときにはブインブインとWiiリモコンが振動する。音と振動の効果は絶大で、ただ釣りをする、という作業がかなり楽しく感じられるようになっている。手元で音が鳴るという据え置きゲーム史上初のオモシロ体験は、ぜひご自身で確かめてほしい。これはきっとクセになるはずだ。

 そしていろいろあってリンクはパチンコを入手。パチンコの弾をどこに当てるかも、Wiiリモコンで画面上の自由な場所を選択できるのが便利。Z注目でターゲットを絞ることも可能だ。さらに話は進み木刀を手に入れたリンク(初代「ゼルダの伝説」なら、始まって数秒で手に入ったのに……というのを思い出してしまった)。なかなか調子がいいぞ。やはり「ゼルダの伝説」ならば剣をふらなくっちゃね! ということで、ようやく冒険らしくなってきた。

両手を巧みに動かしてリンクとシンクロせよ

 未だ盾を入手できていないリンクではあるが、木刀を持ったことで剣を振る操作が可能になった。ここでもWiiリモコンをフル活用だ。剣をかまえてWiiリモコンをふるふるっと適当に振れば基本的な横斬り、Z注目しつつ振れば縦斬り、Z注目してターゲットに向かって進みつつ振れば突き攻撃、Z注目中にAボタンでジャンプ斬り、ヌンチャクを左右に軽く振れば回転斬り、となる。

 Wiiに対してしばしば聞かれるのが「リモコンをぶんぶん振ってたら疲れるんじゃないのか。アクションで振り続ける操作とか長時間やってられないんじゃないのか」という心配の意見。しかし実際に剣を振る操作をやってみると、こと本作に関してはそれは杞憂だというのが分かる。まず振る操作は本当に「ふるるっ」と少し振るだけで十分だし(もちろん感情移入にして「うおりゃあ」とか「えいやあああ」と振るのは自由だ)、ザコ敵に関してはZ注目+Aボタンという振らない操作だけでも十分対応できる。回転斬りの爽快感も捨てがたいが、突きの気持ちよさもかなりのもの。Wiiリモコンの直感的な操作のおかげでリンクとプレーヤーのシンクロの度合いが高まっている。

 わいわいと遮二無二に先へ進んでいくと、神殿にたどり着く。神殿きた――――! 「ゼルダの伝説」といえば神殿、というくらいにわくわくしてしまった筆者。「よおしここで最初のダンジョンに突入か」と鼻息も荒くなったのだが、ここでは仲間を救出するのみにとどまった。

 カンテラやパチンコ、空きビンなど、Bボタンで使用できるアイテムは、セットすることで使えるわけだが、十字キーの左、右、下にもそれぞれ登録しておけるのが便利。それぞれのキーにアイテムを割り振っておくと、あとはそのキーを押すだけで、そのときBボタンに登録されているアイテムと入れ替えることができる。おそらくBボタンで使用するアイテムをこまめに変えなくてはならないダンジョンにおいては、なくてはならない機能になるだろう。

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