松田龍平さんが開発者を圧倒して勝利?――「レッドスティール」新作発表会
ユービーアイソフトは11月28日、12月2日に発売されるWii用ソフト「レッドスティール」の新作発表会を開催した。プロモーションキャラクターを担当する松田龍平さんも登場し、開発者と対戦したのだが……。
WiiでFPSをやるとどうなるのか? そんな欲求を満たしてくれるタイトルが本作「レッドスティール」である。Wiiタイトルというとどうしても、ほんわかしたミニゲーム集やスポーツものであったり、ビジュアル自体がかわいらしいものが多い中、数少ないバイオレンス系リアルアクションが楽しめると、今年5月のE3での初公開の際、ひときわ異彩を放っていた。
そんな本作のプロモーションキャラクターに、松田龍平さんが指名されたのは先月のこと。現在、テレビCMも公開されているのでご存知の方も多いだろう。新作発表会では松田さんも登場し、開発者との対戦も実現。プライベートでもゲーム好きとして知られる松田さんは、発売前にWiiと本作を堪能できたことが友達への自慢と答える。
今回の「レッドスティール」新作発表会は、渋谷のセルリアンタワー東急ホテル ボールルームで行われた。まずユービーアイソフトの代表取締役 ローゼン・レア氏が登壇し、ユービーアイソフトが今年創立20周年を迎え、もっとも大きな成長を遂げられたことについて挨拶。続いて、北米で先行発売されたWiiについて触れ、わずか1週間で50万本の出荷台数を記録したことで、必ず成功すると確信したと、12月2日の日本での発売にも期待していると述べる。
「私たちは、日本をモデルにしたユニークな銃や刀を使ったアクションゲームを日本で先行発売できることをうれしく思っています。本作はWiiリモコンで楽しめるよう細心の注意を払って開発されました。2005年にロサンゼルスで開催されたE3において、はじめて任天堂からWiiの動作感知コントローラについて説明を受けた際、予想できなかったことであり、開発チームは新しい企画にとても胸を躍らせました。明確だったことは、任天堂がまったく新しいコントローラの持つ、ゲーム機専用の斬新な発想を求めていたということです。私たちは、Wiiの新しいマーケットを担い、ゲーム開発者たちの発想をより飛躍させ、今までゲームにまったく関心を示さなかった消費者を魅了するにちがいないと確信しています」(レア氏)
これらの新しい人々は、Wiiのみならず、ほかのゲーム機を使用することで、ビデオゲーム機の市場を拡げることになると期待しているとのこと。
ユービーアイソフトは、3500人の従業員を世界中に持ち、15の開発スタジオを11の国々に持つ世界で2番目に大きな開発能力を持つゲームパブリッシャーである。その莫大な資金力を背景に、「レッドスティール」を含むWiiタイトルに多大なる資金が投入でき、同時に他機種へのソフト開発もぬかりなく進行できたのだそうだ。
「本作は、パリのスタジオで開発されました。ビジュアル的には日本に初めて着いた西洋人が誰しも経験するカルチャーショックを表現しています。西洋人から見た日本の一種独特な習慣や風土と、海外との違いに注目したわけです。勘違いされた日本の姿は、きっと日本の消費者にも興味を抱かせるものに違いありません」と、本作が日本市場で受け入れられることを願っているという。
Wiiリモコンで撃って斬れ!
「レッドスティール」は、Wiiリモコンを刀や銃に見立て、振ったり撃ったりすることが基本的動作となる。仮想の東京を舞台に、主人公は襲い来る敵を時に退け、時にひれ伏させる。本作のキモともいうべきはこの敵を殺さず屈服させることにある。
侍ポイントシステムと名付けられたこのシステムは、敵を殺さず降参させるとポイントを得られ、これがたまっていくとプレーヤーの身分が上昇していくというもの。この階級上昇により、新たな型や裏技が使用できるようになる。ちなみに階級は10段階存在し、「外人」→「見習い」→「門人」→「刀持ち」→「武人」→「見上げた武人」→「侍見習い」→「侍」→「師範代」→「師範」と上がっていく。
また、敵を連続で倒していくとフリーズゲージがたまっていく。このゲージがたまると時を止める“フリーズショット”が使用可能となる。
ストーリー
ロサンゼルスにある街を一望できる洒落たホテルのレストラン。主人公のスコットは、フィアンセである日系アメリカ人女性のミユと、カルフォルニアに一時滞在中のミユの父親である佐藤と、初めて対面する事になっていた。そして主人公に父親が紹介されようとしたその瞬間、事件は動き始めた……。
突然彼らの目の前に武装した一団が踏み込み、一瞬にして店を修羅場と化した。事情も分からず戸惑うスコットをよそに、佐藤は傷を負い、ミユは人質として連れ去られてしまう。一体、自分の身に何が降りかかっているのか……そんな事を考える間もなく、スコットは佐藤とともに知人の元に逃げ延びる。
ミユの父親である佐藤の真の姿は、東京で最大の勢力を誇る日本のヤクザ・佐藤組の組長であった。佐藤を裏切りミユを連れ去った佐藤の部下がスコットに残した言葉は……「佐藤の刀を持ってこい」。その刀は“刀霧(カタナギリ)”と呼ばれる神剣で、佐藤家に代々受け継がれる力の象徴だった。死の淵にある佐藤は、スコットに大鳥という人物の名前を残し、刀を託す。
「ミユを救い出してくれ……」――そう言い残して佐藤は息を引き取った。こうしてスコットは刀とともにミユを助け出すために日本へと向かう。日本で大鳥を訪ねたスコットは修行を重ね、周囲の信頼を得ていく。そんな中、事件の黒幕である東海の存在が浮かび上がってきて……。
「レッドスティール」 | |
対応機種 | Wii |
メーカー | ユービーアイソフト |
ジャンル | アクション |
発売予定日 | 2006年12月2日 |
価格 | 6800円(税込) |
CERO | C(15歳以上対象)+暴力 |
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