さらに拡大するドラクエワールド――「ドラゴンクエストIX」をニンテンドーDSで発売:「ドラゴンクエスト」生誕20周年記念新作発表会(1/2 ページ)
スクウェア・エニックスは、生誕20周年を迎えた「ドラゴンクエスト」シリーズの最新作「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」をニンテンドーDS用ソフトとして制作していることを発表。さらに拡大するドラクエワールドを紹介した。
既報のとおり、スクウェア・エニックスは今年生誕20周年を迎えた「ドラゴンクエスト」シリーズの新作発表会を本日12月12日、パークハイアット東京で開催。シリーズ最新作「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」(以下、ドラクエIX)をニンテンドーDSで2007年には発売すると発表した。価格は未定。
第1作「ドラゴンクエスト」は、日本のソフトウェアメーカーが手掛けた家庭用ゲーム機初の本格的ロールプレイングゲームとして、ファミリーコンピュータ対応で発売されたのが1986年5月27日のこと。シリーズ累計出荷本数は9月現在、全世界で4000万本以上に達し、社会現象をも引き起こした言わずと知れた国民的ゲームタイトルである。
現在まで「ドラゴンクエスト」シリーズは、第4作「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」までをファミリーコンピュータ向けとして発売。その後はスーパーファミコン、プレイステーション、プレイステーション 2と対応ハードを変え、現在第8作「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」まで発売されている。また、携帯ゲーム機や携帯電話アプリとしてもリメイクされ、「ドラゴンクエストモンスターズ」シリーズや「不思議のダンジョン」シリーズ、「スライムもりもりドラゴンクエスト」シリーズなどの外伝的作品も多数世に送り出されている。
発表会ではこれらドラゴンクエストの歩みを歴史とともに振り返るところからはじまった。後に登壇するスクウェア・エニックス代表取締役社長の和田洋一氏も日頃から語っているように、その時代にもっともユーザーに喜ばれるものを、もっとも訴求しやすいハードで開発してきたドラクエシリーズも、今年で20周年を迎えた。
最初に、スクウェア・エニックス ドラゴンクエストシリーズ エグゼクティブプロデューサー 三宅有氏が登壇。「20年という時間はひとつの区切りにすぎない。すべてのユーザーへの感謝の気持ちを忘れずに、皆さんの期待に応えるべく、今後も面白いドラクエを提供できるようにしたい」と、今回の発表会は通過点でしかなく、新たなドラクエの心意気を表現した場であると挨拶した。
続いて壇に上がったドラゴンクエストのシナリオ・ゲームデザイナーを担当、アーマープロジェクト代表取締役の堀井雄二氏は、「ドラクエのIを制作した時は、これほど続くとは夢にも思っていなかった」と、シリーズを愛してくれたユーザーに感謝を述べるとともに、「びっくりするニュースがある」と次回作について匂わす。
今年12月28日にはニンテンドーDSで「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー」が、2007年には任天堂の携帯ゲーム機家庭用ゲーム機Wiiに対応した「ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔」(以下、「ドラクエソード」)が発売されることになっている。まずは広がるドラクエワールドの紹介として、「ドラクエソード」のプロデューサー 市村龍太郎氏も壇上に招かれ上記2作品について説明した。
発表会ではさらにアーケード用のカードゲーム機「ドラゴンクエスト モンスターバトルロード」を開発中で、2007年夏には全国のアミューズメントスポットで展開することも発表された。本作は「ドラゴンクエストVIII」のバトルロードから発想を広げて製作されたもので、カードバトルゲームとなる。1プレイ100円で遊ぶことができ、1プレイごとにモンスターカードを1枚入手することができる。カードにはシリーズでおなじみのモンスターが1体ずつ描かれており、裏面に記載されたデータをゲーム機で読み取ることで、ゲーム画面に実際にそのカードのモンスターが登場するというもの。
バトルは3対3の団体戦で行い、それぞれモンスターで繰り出したい必殺技をボタンで押して選ぶだけの操作となっている。発表会では筐体そのものも披露され、すでに完成間近といった状態の様子。この筐体は従来のカードゲームとは異なり、筐体そのものにも仕掛けが施されているという。堀井氏が「面白ければなんでもあり」と言うだけあって、ドラクエの世界は縦横無尽に広がりを見せていくのだとか。
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