「ラビッツ・パーティー」アーティストコラボイベントでレセプション開催
ユービーアイソフトは、12月14日に発売予定のWii用ソフト「ラビッツ・パーティー」の発売を記念し、アーティストによるコラボレーションイベントを、原宿のLAPNET SHIPで開催している。
ユービーアイソフトは、12月14日に発売予定のWii用ソフト「ラビッツ・パーティー」の発売を記念して、さまざまなジャンルで活躍する日本人アーティストによるコラボレーションイベント「ラビッツ・パーティー」を、原宿にあるイベントスペースLAPNET SHIPで開催している。期間は12月8日から14日まで。すでに期日も後半となる12日、報道関係者を対象としたレセプションが行われた。
ゲームの発売記念イベントしては珍しい形態を取ったことについてユービーアイソフトのマーケティング マネージャー 辻良尚氏は、Wiiというプラットフォームや本作の特徴を考慮して最適と思えるプロモーションだと説明する。というのも、本シリーズは日本であまり知られていないことから、ファッショナブルで本作のようなシュールでキモカワイイキャラクターとゲーム性を受け入れやすい地で、ターゲットとした世代を中心に、コアなゲームファン以外の方に訴求していきたいと考えたのだとか。
「ラビッツ・パーティー」は、ユービーアイソフトがWii用ソフトとして発売を予定している「レイマン」シリーズの最新作で、今年ロサンゼルスで開催されたE3において発表されたタイトル。“ラビッツ”と呼ばれるキモカワイイキャラクターと戦うミニゲーム集で、45種類のアクションが45種、10種類のシューティング、15種類のダンスゲーム、そして5種類のレースゲームの計75種類が収録されている。Wiiリモコンを使って、飛んだり跳ねたり走ったり撃ったり抜いたり絞ったり刈ったり覚えたり……と、そのゲーム性は多岐に渡る。最大4人までの対戦プレイに対応している、パーティーゲームとして最適のソフトとなっている。前出の辻氏によると、4人以上で集まってプレイを見るのも楽しめるとのこと。
会場となったLAPNET SHIPには、本作にインスパイアされたアーティストたちの作品やグッズがずらりと並んでいた。今回参加しているアーティストは、“コレジャナイロボ”などを手がけるザリガニワークスの坂本嘉種氏と武笠太郎氏、玩具やグッズの企画開発のCUBEから浦山亜由美氏、サトウマユ氏、Takahashi Horita(Anthology)氏、タケヤマノリヤ氏、デビルロボッツ氏、TOUMA氏、montageR氏、watt氏の10組。
彼らとのコラボレーションは、今年の8月頃から企画されたと前出の辻氏は語る。それぞれのアーティストにゲームを理解してもらうために、デモ版を遊んでもらい、作品を制作する上での発想力に委ねることからはじめたのだそうだ。辻氏もいざ作品のコンセプトアートが提出される段階で、「こうきたか!」と驚きの連続だったと、作品はさまざまな感性を経て結実している。
10日の日曜日には天気にも恵まれ、多くの人々が訪れ、皆がWiiで本作を遊ぶ姿を見ることができたと辻氏。Wiiが道路に面していることから、その点でも人目についたのではないかと分析する。やはり狙ったとおり、来場者の中心は10代から20代の女性やカップルが多く、親子連れも見られたとのこと。「ラビッツ・パーティー」は、ユービーアイソフトの本国フランスでは子供向けとしているが、日本では少し上の若年層を狙っている。
ひとつ1つのゲームが非常に練り込まれていて、Wiiリモコンをただ振り回すのではなく、こういった使い方もあると提示している作品と辻氏。特にシューティングゲームについては、ユービーアイソフトといえばFPSというイメージが強い中、完成度では群を抜いているとのこと。例えば、攻撃する弾がトイレの詰まりを直す“スッポン”なのだが、敵の弾に当たると相殺することを利用し、戦略として使っていくなど考えて遊べるようになっている。あるイベントでプレイしたゲーム開発者はそのゲームシステムに感心したとか。その凄みを見て欲しいとのこと。
ユービーアイソフトがWiiでのタイトル展開が多いことについては、「フランスのクリエイターが日本文化をリスペクトしているという点もあるし、Wiiの説明を受けたときの反応がよかった。クリエイターの作家性を大切にしているので、単純にWiiに反応したまで」としながらも、ヨーロッパでのプレイステーション 3発売延期が影響しているとも話す。
レセプションでは、作品を手がけたアーティストやその関係者、マスコミなどが駆けつけ大にぎわい。会場では「ラビッツ・パーティー」のスコアを競うゲーム大会も開催されており盛り上がっていた。今回の原宿でのイベントは14日までだが、引き続き来年早々に新宿での開催も予定されている。
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