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これからは「金トレ」の時代――ニンテンドーDS「株式売買トレーナー カブトレ!」発売記念イベント

12月13日、東証Arrowsにおいて、ニンテンドーDSソフト「株式売買トレーナー カブトレ!」の発売記念イベントが行われた。ゲームと株。想像できない組み合わせで作られたこのソフトは、どんなものなのだろうか。

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photo 東証Arrows

 「株式売買トレーナー カブトレ!」(以下、「カブトレ!」)とは、複雑そうに見える株を楽しみながら勉強していくことができる株式売買シミュレーションゲーム。過去5年間の実際にあった東証1部、東証マザーズの全銘柄、会社四季報が登録されており、現実と同じ条件で、株取引の練習ができるようになっている。

 初心者に分かりやすく解説する「ストーリーモード」、タッチペンを使って株価の動きを描くと、その形に似た値動きをしている会社が検索できる「一筆描き検索」、クイズ形式で価格変動のチャートを予測する「相場観モード」などを用意。また「用語辞典」には専門用語が収録されており、分からない言葉があれば逐一調べることも可能だ。

photophoto チャート
photo 四季報


photo 小島氏

 株価がぐるぐると回る中、異例の発売イベントが開始した。今回「カブトレ!」の制作にあたったのが、「メタルギア ソリッド」シリーズなどを担当した、コナミデジタルエンタテインメント 執行役員クリエイティブオフィサーの小島秀夫氏。今回のイベントでは小島氏を始め、同社プロデューサーの岡村憲明氏、監修にあたったマネックス証券の工藤恭子氏が登壇した。

 小島氏は、なぜ株を題材した理由について「空前の株ブームと、人を活性化する、啓蒙するゲームソフトが増えていた時代の中で、自然に生まれてきたという感じです」と話す。「株に関しては素人のため、作るのは大変だった」と苦労も語ったが、「たくさんの専門家の方のご協力を得て、明日(12月14日)ようやく巣立つ」と感慨深げの様子。「明日から脳トレではなく“金トレ”をよろしくお願いします」とアピールしていた。

photo 工藤氏

 工藤氏は、「われわれが今回(制作を)お手伝いすることになり、できるだけリアルに近づけたかった」と制作意図を述べる。「ゲームの世界で実際にリアルな取引ができる時代は間もなく来るはず。その先がけとして、大人も子どもも楽しくカブトレ!を使っていただければと思います」と工藤氏は話し、マネックス証券主催で行われる小学校高学年向けの「株のがっこう」では、「カブトレ!」を教材として使う予定であることを明らかにした。


photo 岡村氏

 その後岡村氏から「カブトレ!」のプロモーションについて説明があった。まずは大手書店店頭でのソフトの販売。本の隣にゲームソフトが並ぶ。また「カブトレ!」購入者に配られる「ネット株初心者完全ガイドブック」に同封されたマックス証券の口座開設申込書を使って、オンライントレードの口座を開くと、ゲームソフトの代金がそのまま戻ってくるという、これまでにないマネックス証券とのコラボキャンペーンも発表された。「ゲームを通してみなさんがよく株を理解していただいて、その上で開設していただければありがたいことだと思っています」と工藤氏。

 さらにYahoo!ファイナンスでは、2006年12月13日〜2007年3月30日までの期間限定で、一筆描き検索のサービスも行われる。Yahoo!ゲームでも「カブトレ!」の相場観モードを配信する予定で、期間限定でPCでも「カブトレ!」が体験できるようになるとのことだ。

photo Yahoo!ファイナンス
photo Yahoo!ゲーム

 個人投資家が増える中、一方でなかなか入門しづらい株式投資。まずはゲームでトレーニングして名トレーダーを目指してみてはいかがだろう。

(C) 2006 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.


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