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オレがちょいっと本気を出せば街を牛耳るも思いのまま――市街を爆走するハチャメチャレースアクション「ニード・フォー・スピード カーボン」レビュー(3/3 ページ)

公道を舞台にした爆走が楽しめるカーアクションシリーズ最新作。ライバルチームをけ落としてのし上がっていく快感を味わってみた。

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ドリフトモードで「キターーー!」

壁ギリギリでのドリフトはアドレナリン出まくり!! ちなみにドリフトイベントは、自動的にリアが滑りやすいセッティングになる

 ライバルたちとのバトルはいくつかの種類があるが、基本的にはレースを行って1位になるか、コースをできるだけ速く走ればよい。だが、中にはまったく毛色の違うイベントも存在する。それが、ドリフトイベントだ。

 ドリフトイベントは、レース中にドリフトを行うとどんどんポイントが入る。決められたコースを周回するまで、どれだけ高いポイントをゲットできるかを競う。

 ドリフトを行う際、高速であればあるほど、スピードボーナスが加算される。また、コースの壁付近にボーナスゾーンがある場合もあり、この上でドリフトを行うと、より高いポイントがゲットできる仕組みだ。さらに、連続したカーブでドリフトが途切れないように続けると、ポイントにどんどん倍率がかかり、より高得点を期待できるというもの。

 ただし、ポイントが加算されるのは、ドリフトが成功したときのみ。ドリフト中に壁に接触すると、そのドリフトは失敗とみなされ、ドリフト中に得たポイントは無効になってしまう。つまり、高ポイントを稼ぐためには、なるべく高速に壁付近でドリフトを続ける必要がある。

 あまり小回りが効かない高速走行状態で、かつ壁に接触しないようにドリフトを続けるのは、緊張感バツグンだ。特に連続してドリフトを成功させ、倍率が跳ね上がったときは、心臓バックバクになるほど。失敗しても、「もう一回!」と何度もチャレンジしてしまう中毒性があるのだ。リトライ時のロード時間がほぼ皆無なのも、評価できるポイントであろう。

やったぜオレ! と喜んだ瞬間。こんな感じで、ゲットしたスコアに応じてメッセージが表示されるのが結構楽しい

 ちなみに、ドリフトスコアが換算されたとき、そのポイントに応じて「まあまあだな」や「やるじゃないか」、「キメてくれるね!」といったメッセージが表示される。筆者が小一時間ほどがんばって、6万ポイント以上を一気に獲得して「よっしゃ、キターー!」と思ったとき、なんと画面に「キターーー!!」の文字が! 正直、あまりのシンクロ率にこのメッセージを見た瞬間に吹き出してしまった。英語の原文ではなんて書いてあるのか、ちょっと気になるところである。

お金を貯めてマシンを改造!

愛車のパーツをチューンすることも可能。ただし、それなりにお金が必要となる。性能が上昇するというメリットもあるが、改造は単純に楽しい

 レースに勝利すると、賞金を獲得できる。これを元に、愛車をチューニングしてパワーアップさせることが可能だ。

 改造できる項目は、エンジンやトランスミッション、ニトロ、タイヤ、ブレーキ……などなど、多岐にわたる。各パーツは、例えばタイヤの場合は“ドリフトより”や“グリップより”といったように、簡単なセッティングを行うことも可能だ。セッティングはゲーム感覚でわかりやすく改造できるため、実車の知識に詳しくない筆者には、かなりありがたかった。なお、ゲーム開始時には改造できる項目がなく、イベントをクリアーすると、徐々に改造可能なパーツが解禁されていくシステムだ。

外観を思いっきりカスタマイズすることもできる。こちらは性能に反映されないので、プレイヤーの趣味を思いっきり押し出せるのが良い

 また、直接性能には反映されないが、今作では進化を遂げ、パーツの形状をカスタマイズすることが可能。ホイールやウィングは特に分り易い変化を楽しむことができる。ボンネットやバンパー、スポイラーなどの外観パーツをカスタマイズすることができるわけだ。これに加えて車体にバイナル(ステッカー)を貼ることもできるため、カスタマイズの自由度はかなり高い。自分だけのカスタムカーを作成できるのは、ファンにとってはたまらないだろう。

 なお、カスタマイズだけではなく、新車も購入することが可能だ。最初は数種類の車しか購入することができないが、ゲームを進めるにしたがって、徐々に高性能な車種が買えるようになっていく。ただし、車はチューンナップを行うことで性能がかなり上昇するため、旧車をパワーアップさせるか、新車を購入するかは悩みどころだ。

全体的に高い水準でまとまった良作品

 全体を通してみると、すべての要素が高い水準でまとまった良作といえる本作。映像のクオリティも申し分なく、「さすがエレクトロニック・アーツ」と言える完成度を誇っている。

 なんて誉めつつも、不満がないわけでもない。ひとつは、若干処理落ちが感じられる場面があることだ。量的には全然問題ないレベルなのだが、筆者がプレイしたときは、峠道というせまいコースで、しかもドリフトイベント中に発生した。緻密な操作を要求される局面で処理落ちしたため、ストレスを感じてしまった。

 また、強烈なアピールポイントがないのも気になった。同社の「バーンアウト」シリーズでいうクラッシュのように、とがった部分があまり感じられないのだ。そのため、どうしても地味な印象を受けてしまうのはもったいなく感じた。

 というわけで、年末年始のタイトルに若干埋もれてしまったような感じではある本作。ボリュームは申し分なく、完成度も高いため、安定して楽しめるだろう。こたつに入ってまったりしながら、市街地を爆走するのも、またオツなものである。

「ニード・フォー・スピード カーボン」
対応機種PS2、PS3、Wii、Xbox 360、Windows PC、PSP
メーカーエレクトロニック・アーツ
ジャンルレース
発売日2006年12月21日
価格(税込)7140円(PS2、Xbox 360)、7329円(PS3)、6090円(Wii)、5040円(PSP)
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