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EAが3つのニンテンドーDSタイトルを発表――完成披露発表会開催(1/3 ページ)

エレクトロニック・アーツは、2007年3月末までに発売予定のニンテンドーDS向け3タイトル「シムシティ DS」、「テーマパーク DS」、「ドラゴン桜DS」の完成披露発表会を開催した。

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左から「テーマパークDS」開発シニアディレクター河村優明氏、エレクトロニック・アーツ代表取締役社長 デラトロベ・ヘンリー氏、「シムシティDS」・「ドラゴン桜DS」プロデューサー 村上貴宏氏

 エレクトロニック・アーツは、2007年3月末までに発売予定のニンテンドーDS向け3タイトルの完成披露発表会を開催した。3タイトルとは、2月22日に発売予定の「シムシティDS」をはじめ、モーニング連載の人気コミックをゲーム化した3月8日発売予定の「ドラゴン桜DS」、そして3月15日発売予定の「テーマパークDS」のこと。完成披露発表会では、試遊もできた。

 今回の3タイトルはどれも日本市場を焦点としており、開発も日本で行われている。発表会には、エレクトロニック・アーツ代表取締役社長 デラトロベ・ヘンリー氏と、 「シムシティDS」・「ドラゴン桜DS」プロデューサー 村上貴宏氏、そして「テーマパークDS」開発シニアディレクターの河村優明氏が登壇。それぞれのタイトルの説明と、日本市場への期待を述べた。

 冒頭、ヘンリー氏は「従来のスポーツものやレースものなどのシリーズ作に加え、日本人のクリエーターの手によって生み出されたニンテンドーDS用タイトルが誕生しました。さまざまな年齢層に広がるニンテンドーDSの市場に則して、『シムシティDS』と『テーマパークDS』は、日本のユーザーに親しまれるグラフィックスを意識。また、『ドラゴン桜DS』は、日本の著名ライセンスと連携したものとなっています。これらは、幅広いユーザーに楽しんでもらえると確信している」と挨拶。続いて村上氏、河村氏と各ゲーム内容について説明が行われた。

「シムシティ DS」

 「シムシティ」シリーズは、プレーヤーが市長となり街づくりをする、都市育成シミュレーションゲーム。1990年にスーパーファミコン版で登場以来、さまざまなプラットフォームでシステムを再構築しながら発売され続け、現在PC版の「シムシティ4」が最新作として発売されている定番タイトルとなっている。従来の家庭用ゲーム機(スーパーファミコン〜64DD)版「シムシティ」は、「シムシティ2000」をベースにしたものだったが、本作「シムシティ DS」は「シムシティ3000」をベースとしている。しかしながら、単なる移植に留まらず、日本ならではのアレンジが施され、ニンテンドーDSならではの要素が追加されているという。もちろんニンテンドーDSタイトルということもあり、少ない時間でも楽しめるよう、10分〜20分の間隔でイベントが起こるようになっている。

 本作の最大の特徴といえるのが、タッチペンでの操作とダブルスクリーンによる上下2分割画面の使い方にある。ダブルスクリーンの上部分は「景観パネル」として立体的な街並みを確認しながら、成長する都市の姿を表示。タッチペンが使用可能な下部分を「作業パネル」とし、真上から分かりやすく都市機能を確認し指示できるようになっている。これは、村上氏曰く従来のシリーズのいいとこ取りとなっているとのこと。

タッチペンでダイレクトに操作できる本作は、使い心地もよかった。チュートリアル後に「新市長誕生」で遊んでみたのだが、なかなか手強そう

住人の陳情にも耳を貸そう。ちなみに消防士の奥に見えるのがアドバイザーの1人Mr.マキシム

 プレーヤーは、ゲームスタート時のアンケートにより、性別や風貌、アドバイスレベルなどの異なるアドバイザーキャラクターを5人の中から1人選出することになる。彼らとの会話の中には都市を発展させるさまざまなヒントが隠されているという。中にはアドバイスなどいらないという方もいるために、サポートをまったくしないアクセサリーキャラクターも用意されている。

 従来のシリーズから改善された点はまだある。例えば、災害イベントなどは、プレーヤーがほぼ受け身の状態で、応急措置を取れるシステムではなかったのだが、本作からは、それら災害イベントに対してアクションプレイの要素を加えたカンタンなミニゲームで被害を最小限に食い止めることができるようになった。ミニゲームイベントは既存の災害イベントと本作から追加になったものを含めて全7種類。またこのイベントはプレイ時間の経過、都市の発展度合により数段階にレベルアップしていく仕様だ。

 これは、「大地震」や「大怪獣」、「未確認飛行物体来襲」など、学問や都市レベルの発展により設置できるようになる「災害対策研究施設」に研究費を計上することで、「地震対策本部」や「地球防衛軍」、「宇宙センター」などの各種災害に対して防衛力のある施設が成長、建設されていくというもの。これに伴い、今までの都市の最終発展レベルよりもさらにもう一段階のゲーム進行レベルが追加されることになった。なお、災害のオンオフも可能。


 さらに日本らしさにも注目。本作は“日本人のためのシムシティ”を目指し改良されている。そんなわけで、瓦屋根の一戸建グラフィックをはじめ、見た目的にも日本らしい建物にアレンジがなされている。また、市長室に訪れる12人の住民も日本人に。当然、キャラクターメッセージや、街の様子を伝える「ニュースティッカー」はすべてのテキスト内容を新規に作成している。街の発展バランスにも日本の経済事情を考慮したアレンジを追加されており、例えば街のド真ん中にあえて一戸建てを建てる事で地価が急激にUPするなど、“らしい”変更がなされた。ニンテンドーDSの通信機能で、ランドマークの交換も可能となるとか。

 このランドマークも日本的に。プレーヤーの街のランドマークアイテムとして、日本版らしく47都道府県の「お城」が追加されている。もちろん現存していないお城もあるので、わざわざ資料を元に各都道府県のお城を再現した力の入れよう。また、これとは別に8種類のレアアイテムも条件次第で入手できるとのこと。

名古屋城や愛媛城など、現存するものから、安土城や江戸城など復刻した城も。左から愛媛城、安土城、江戸城

 肝心なゲームモードは以下のとおり。メインゲームモードやミッションモードに加え、ミュージアムやすれちがい通信などが楽しめる。

Build A New City「新市長誕生」(メインゲームモード)

 都市開発を一から行うフリープレイのモード。初めてプレイする際には、15ステップ程度のチューリアルが用意されている。

Save The City「都市を救え」(ミッションモード)

 都市が抱える、それぞれの問題を解決するミッションクリア型のモード。災害に見舞われたり、さまざまな問題を抱える日本の都市をモチーフとした、「シムシティ」シリーズならではの架空の設定となっている。これらをクリアすると各地のお城が入手できるのだが、難易度が高いためパスワードによるお城の入手も可能となっているとか。

  • 北海道・東北地方:【UFO 襲来】破壊された都市を復興せよ!
  • 信越・北陸地方:【大怪獣襲撃】破壊され荒廃した都市を蘇らせろ!
  • 関東地方:【超交通渋滞】交通網を再整備し、環境問題を解決せよ!
  • 東海地方:【超大型台風直撃】ズタズタにされた電力網を復旧せよ!
  • 近畿地方:【大規模暴動発生】破壊された都市機能を回復せよ!
  • 中国地方:【財政破綻危機】破綻に陥った財政を立て直せ!
  • 四国地方:【重大事故発生】被害拡大を食い止め交通機能を回復せよ!
  • 九州・沖縄地方:【直下型大地震】瓦礫と化した街を再び蘇らせろ!

Museum「ミュージアム」(建造物コレクション一覧)

ミュージアムとゲームモードメニューはこちら

 各モードで建設・成長させた各地区の最高レベルに成長した都市や、すれちがい通信などで獲得した特殊なランドマークなどを、グラフィックのコレクションとして一覧できるモード。ミニチュア模型のコレクションのようなイメージで、それぞれを見て楽しむことができる。スタンダード建造物コレクションとランドマークコレクションと大別される。

Post Office「すれちがい通信」(メッセージ交換)

 メインゲーム内でボーナス施設「郵便局」を獲得することで、自動的に追加されるモードで、シムシティDSユーザー同士によるメッセージ(手紙)を交換することができる。メッセージは都市の成長度に応じた内容が自動的に作成される。さらに手紙を交換することにより、プレーヤーが所持していないランドマークが解除されていき、受け取ったランドマークは、自分の都市に実際に設置することができるようになる。

Tutorial「チュートリアル」(基本操作説明)

 「シムシティ DS」の遊び方を確認できる。発電所の設置、区画の整備、治安、防火、データシートの見方など、全15項目の解説がある。

「シムシティ DS」
対応機種ニンテンドーDS
ジャンル都市育成シミュレーション
発売予定日2007年2月22日
価格4980円(税込)
プレイ人数1人
CERO対象年齢A(全年齢)
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