キミなら解ける?――「レイトン教授と不思議な町」発売記念完成披露会
レベルファイブは2月14日、初のパブリッシャー作品となるニンテンドーDS用ソフト「レイトン教授と不思議な町」の発売記念完成披露会を開催。声優として起用されている大泉洋さんと堀北真希さんが会場に駆けつけ“ナゾ”解きに挑戦した。
レベルファイブが初のパブリッシャータイトルとして明日、2月15日に発売を予定しているニンテンドーDS用ソフト「レイトン教授と不思議な町」の完成披露会が本日、2月14日にエプソン品川アクアスタジアム内ステラボールにて催された。
発売記念完成披露会にはレベルファイブ代表取締役社長の日野晃博氏が挨拶に立ち、声優に挑戦した俳優の大泉洋さんと堀北真希さん、そしてナゾ作成を担当した多湖輝氏が登壇した。
本作は、「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」や「ローグギャラクシー」などの開発・制作に携わってきたレベルファイブ初のパブリッシャータイトルとして、昨年10月に発表されたニンテンドーDS用ナゾトキ・ファンタジーアドベンチャーで、この手の作品には珍しくシリーズ全3部作となることが発表されている。
その第1弾となる「レイトン教授と不思議な町」は、プレーヤーが主人公レイトンン教授となり、不思議な町の住人から出題されるパズル=ナゾを解くことでストーリーが展開していく構成になっている。主人公となるレイトン教授を大泉洋さんが、そして助手のルーク少年を堀北真希さんが担当。「頭の体操」シリーズの多湖輝氏が作成・監修したナゾの数々を、英国紳士のように華麗に挑んでいくことになる。
まず最初に登壇した日野晃博氏は、発売にこぎつけたことに感謝を表し、明日の発売を前日に控えた現在の出荷本数が21万本に達したことを報告。新規タイトルとしては期待が持てる数字であることを強調し、今後も数を伸ばしていきたいと発言。新しいゲームジャンルの開拓にチャレンジしていくことを誓った。また、3部作を予定している本シリーズの第2弾となる「レイトン教授と悪魔の箱」のタイトルとイメージショット3点ほどを公開した。残念ながら写真撮影は禁止だったが、次回作にふさわしくナゾも世界観も前作をはるかに凌駕する壮大なスケールでミステリーが描かれそうだった。「レイトン教授と悪魔の箱」は、開けると必ず死ぬと言われている呪われた箱のナゾに挑むレイトン教授とルーク少年が、大陸を横断する長距離鉄道に乗り、真相に迫っていくという内容となるとのこと。
また、日野氏はレベルファイブも全面協力している、2月26日から3月4日まで福岡で開催される「Game For Future」について触れ、特に3月4日にソラリア西鉄ホテルで催される福岡ゲームクリエイターズ・サミットへの参加を呼びかけた。
続いてレイトン教授とルーク少年の声を担当した大泉洋さんと堀北真希さんが登場。大泉さんはレイトン教授を模したシルクハットとマントを羽織り、雰囲気たっぷり。役作りについて大泉さんは「自分は声優の仕事は何度かあるものの、カエルやトカゲなど人間でなかった」と、勝手がわからなかったとコメント。今回は英国紳士ということで、緊張感を持って挑んだのだとか。役作りとしては、英国紳士で浮かんだジェームズ・ボンドを参考したものの、スパイっぽくなってしまいなかなかうかくいかず、しまいには監督から「英国紳士は忘れてほしい。むしろ大泉さんそのものでいい」と、さわやかに演じたと語った。
また、今回少年役に挑んだ堀北さんは、ただ声のトーンを落とすだけでは少年ぽくないということで、ニュアンスを出すのも苦労したと収録時を振り返る。なかなかうまくいかずに途中悔し涙を流したことも激白した。こうしてプロモーション映像やゲームを遊んでみると少しは安心できたようで、機会があればまた声優には挑戦していきたいと意欲を見せた。
大泉さんも完成品を改めて見て、これがゲームなのかと忘れるほどアニメーションが秀逸だと感心したのだとか。収録の際は別々に録ったため、こうして2人が掛け合っているのを見てますますレベルの高さを実感したのだとか。大泉さんは収録時のことを思い出し、堀北さんの代役として屈強な男性が相手になってくれたことを引き合いに出し、「どうもルーク少年との会話には苦労した」と告白。さらに、アクションシーンがあるのだが英国紳士がどう慌てふためくのかを想像するのが難しかったと振り返った。
その後、ナゾの監修を行った多湖輝氏が登場。「とうとうこの日来ました。今から2年前に日野さんと出逢い、こうして発売ができたことがうれしい」と挨拶すると、2問ほどナゾを出題し、頭の体操をしようと提案する。実際、大泉さんと堀北さんも多湖氏から出題されたナゾに取り組んだ。ちなみに、1問目は「仲の悪い2人がいる。形の違うコップが2つあり、その一方にオレンジジュースが注がれている。この一杯を2人で分けて飲むことになったのだが、両方から絶対に文句が出ないようにオレンジジュースを分けるのはどうすればいいのか?」という内容。2問目は、錯視を利用した2つの矢印の中心点を求めるというものだった。
多湖氏は、「ゲームがこれほどまでナゾに新しい味わいを加えてくれるとは思ってもみなかった。自分で作っておきながら驚愕する楽しさでした。このゲームをやることで、モノの見方、考え方が変わってきているんじゃないかと実感できるはずなのでぜひ遊んでみてほしい」と締めくくってくれた。
「レイトン教授と不思議な町」 | |
対応機種 | ニンテンドーDS |
メーカー | レベルファイブ |
ジャンル | ナゾトキ・ファンタジーアドベンチャー |
発売日 | 2007年2月15日 |
価格 | 4800円(税込) |
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