AOU2007アミューズメント・エキスポ(後編)――懐かしいようで新しいアーケードの今後(1/2 ページ)
アーケードマシンを一堂に集めた「AOU2007アミューズメント・エキスポ」が開催。KONAMIの「オトメディウス」や「SILENTHILL THE ARCADE」、スクウェア・エニックスの「ドラゴンクエスト モンスターバトルロード」など初出展。
全日本アミューズメント施設営業者協会連合会(以下、AOU)が主催するアーケードマシンを集めたイベント「AOU2007 アミューズメントエキスポ」が開幕した。千葉・幕張メッセでの開催で、一般公開となる2月17日は午前10時〜午後5時の開催となっている。業界関係者向けとなる初日の様子を、セガ、バンダイナムコ、バンプレストといったブース紹介に引き続き、コナミ、タイトー、カプコンの様子を見てみよう。
シューティング復活への狼煙を上げたか――KONAMI
会場中央奥に陣取ったKONAMIブースでは、初公開となった「オトメディウス」と「SILENTHILL THE ARCADE」に注目。「pop'n music 15 ADVENTURE」や「beatmania IIDX14 GOLD」など音ゲー5作品に、「麻雀格闘倶楽部6」、「クイズマジックアカデミー4」など出展。メダルゲームでは、「モンスターゲート」シリーズ最新作「ETERNAL NIGHTS」がプレイアブルで出展されており、多くの来場者を集めていた。また、ブース中央付近には「クイズマジックアカデミー」や「Elebits」、「beatmania IIDX」、「pop'n music」などの最新フィギュアやぬいぐるみなどが展示されていた。ちなみに、試遊台はどれも20分から多いところでは60分待ちの盛況を誇っていた。
なお、明日17日には「BEMANI 10周年記念 トークショー」をはじめ、「クイズマジックアカデミー4 AOU2007 アミューズメント・エキスポ 特別杯」、「エターナルナイツ ドリームバトル AOU2007・アミューズメントエキスポ 杯」、「麻雀格闘倶楽部グランプリ」の開催が予定されている。
「オトメディウス」は、「グラディウス」シリーズ、そして「パロディウス」シリーズの血統を受け継ぐシューティングゲームで、e-AMUSEMENTに対応しているのが特徴。e-AMUSEMENTは、アーケードゲームをインターネットでつなぐことにより、全国の店舗と通信対戦をすることができ、全国ランキングやプレイデータの保存を可能にするネットワークサービスのこと。「麻雀格闘倶楽部」シリーズや「クイズマジックアカデミー」シリーズなどに対応していることでも知られている。
「オトメディウス」はタッチパネルで敵をロックオンできるなど、今までになかった仕様が見受けられる。今回のAOU版ではタッチするしないの選択もでき、難易度はやや簡単な仕様となっていた。本作は、e-AMUSEMENTに対応したことで、タイムリリースによる新規キャラクターや新ステージ、キャラクターカスタマイズなども可能となった。吉崎観音氏が描いた本作オリジナルの可愛いらしい女の子などを自機とした横スクロールは、往年のシューティングマニアにもすんなり没入できるゲーム性を実現しているのではないだろうか? 今回は2種類のステージがプレイ可能だったが、本格稼働を予定している夏にはステージセレクトはもちろんのこと、プレイキャラクターも増えていることと思われる。
「SILENTHILL THE ARCADE」は、昨年映画化もされた家庭用ゲーム機のアーケード版。2P対応のガンシューティングゲームで、協力しながらクリーチャーを蹴散らしストーリーを進めていく構成になっている。「サイレントヒル2」に登場した「リトル・バロネス号の謎」を取り上げたオリジナルストーリーで、主人公2人と友人が1811年に失踪した、リトル・バロネス号の真相を探ろうとサイレントヒルにやってきたことから物語が始まる。−−
まず目に入るのが、筐体に破れかけたカーテンが備え付けられているということ。外界から隔離された暗いスペースで、気分いっぱいに敵と戦えるという趣向だ。5.1chのサラウンドサウンドが周囲から襲ってくる恐怖感をより高めてくれるのも特筆しておきたい。本作は、ゲームのプレイ状況によって突然「裏世界」に導かれることがあるという。こちらもe-AMUSEMENTに対応しており、パスを使ってプレイ状況を記録するだけではなく、繰り返す遊ぶことで別ルートが出現したり、隠されたエンディングを探ったりと、飽きの来ないよう工夫されていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.