強烈キャラが大集合! 「ファイターズヒストリー」:ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(2/4 ページ)
連載第38回は「ファイターズヒストリー」(データイースト)です。だいぶ前にリクエストいただいてたんですが、取り上げるのが遅くなってすみません。強烈なキャラ満載の対戦格闘ゲームでした。
最終ボスはあの男!
あと、ムエタイ戦士のサムチャイ・トムヤムクン。やっぱり顔が濃いが、手足が長いので、基本のパンチ・キックが強い。
必殺技の名前をタイ語で叫ぶのが新鮮だった。「マットロン・ジュサロップ」とか「ティーカウコーン」とか。タイ語のわかる人が、よくスタッフにいたもんだと思う。
当時、ほとんどの格闘ゲームでは、英語以外の外国語は出てこなかった。そんな中、なじみの薄い言葉が頻繁に出てくることも、「ファイターズヒストリー」の個性だった。
そのほかの選手も紹介しよう。キザでナルシストなのに顔が老けている、体操選手のジャン・ピエール。
ひげづらのプロレスラーで、勝ったときに「ムッハハーハハ」と笑うマーストリウス。
パンクのギタリストで、CDを投げて攻撃するマットロック・ジェイド。
こんなキャラばっかりだから、父親のかたきを探している八極拳の使い手・李典徳(リー・ディエンドー)や、アメリカの刑事で、必殺技が使いやすいレイ・マクドガルといった、まともな格闘家があまり目立たない。特にレイは、確かこのゲームの主人公だったはずなのだが……。
1人プレイでは、同キャラ対決を含む9戦すべてに勝つと、2人のボスキャラが出現する。
1人目はクラウン(CLOWN)。その名が示す通り、サーカスのピエロで、ジャンプして回転したり、トランプを投げたりして攻撃する。おネエ言葉を使い、たくましい男が大好きというオカマキャラ。でもボスキャラ。
そして最後のボス。世界異種格闘技戦「グレートグラップル」で、毎回優勝している絶対王者“K”。その正体は……、
かつて、主人公にはなり得ないルックスなのに、ゲームの主人公となった、あのカルノフだ!
口から火を吐いたり、体を膨らませて浮いたり、連続蹴りやヘッドスライディングを使ったりする。
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