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夢と現実の狭間で真実に出会う、新感覚クロニクルRPG――「トラスティベル 〜ショパンの夢〜」(1/3 ページ)

ピアノの詩人・ショパンが短い生涯を閉じる3時間前に見た夢の世界。「トラスティベル 〜ショパンの夢〜」は、ショパンがそこで出会った少女と少年とともにくり広げられる物語だ。

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 1849年10月16日深夜、パリの中心部にあるヴァンドーム広場12番地。そこに建つアパルトマンで、ピアノの詩人と呼ばれた音楽家・ショパンは病の床に伏せながら、最期の夢を見ていた。

画像画像画像 夢の世界をさまようショパン。その意識が夢見る世界とは?

 ショパンの意識は現実世界を離れ、おとぎ話に聞くような不思議な世界に足を踏み下ろした。そこでは現実世界と同じように、人々がありふれた日常を様々な感情を抱きながら、当たり前のように生きていた。

画像画像 雨は天からの恵み。雨にも芸術を見いだすショパン

 現実世界と違うことは、夢の世界において不治の病に侵された者は、その副作用として魔法の力が宿ること。病床にあるショパンにも魔法の力が宿っていた。夢の世界でも病にむしばまれているショパンは、ここにあるものすべては、自分が作り出した幻に過ぎないのだと、夢の世界を客観的にとらえていた。しかし、病に侵されながらも運命を受け入れ、懸命に生きようとする1人の少女「ポルカ」がショパンの考えを少しずつ変化させて行く。

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画像画像 懸命に生きている少女ポルカもやはりまた魔法が使える。けが人を魔法でいやすこともできるポルカだが、みんなの誤解に苦しむ

 誰もが心の中に持つとされ、綺麗な信じる心を反映して輝く「トラスティ」という宝石。この「トラスティ」の輝きが強すぎるため、ポルカはさらに過酷な運命へと誘われてゆくことになる。

 そんな運命に抗い、必死で彼女を救おうとする少年「アレグレット」。アレグレットは貧しい子供たちに食べ物を配るため、「ビート」とともに港町リタルダントでパン泥棒をしている。悪いことだとは分かっていながらも、子供たちを見捨てるわけにはいかないという、正義感を内に秘める。運命に従う少女と逆らう少年、そして夢と現実。相反する2つの事象が絡み合うとき、運命の歯車は静かに逆転を始める。

画像画像 貧しい子どもたちに配るパンを盗むビート

画像画像 町で見かけたポルカについて話す2人

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