エンターテインメント部門で「大神」が大賞に――文化庁メディア芸術祭賞贈呈式
2月23日、文化庁とCG-ARTS協会が主催する「第10回文化庁メディア芸術祭」の贈呈式が都内の会場で行われた。エンターテインメント部門ではカプコンの「大神」が大賞を、任天堂の「リズム天国」と「しゃべる!DSお料理ナビ」が優秀賞を受賞している。
2月23日に開催された、平成18年度[第10回]文化庁メディア芸術祭賞 贈呈式では、本年度で選ばれた各部門の受賞者が出席した。
デジタル技術を用いて作られたエンターテインメント作品(ゲーム、遊具、映像(VFX、CMなど)、キャラクター、Webなど)が大賞となる「エンターテインメント部門」では、カプコンのプレイステーション 2ソフト「大神」が大賞に、任天堂のゲームボーイアドバンスソフト「リズム天国」と、ニンテンドーDSソフト「しゃべる!DSお料理ナビ」が優秀賞を受賞している。
贈呈式には「大神」のディレクターである神谷英樹氏が出席。これからもゲーム制作に力を入れていく、と神谷氏。「映像を見ていただいたかと思うが、ゲームはプレイしてこそですので、機会があったら是非プレイしていただきたい。大神の映像と触りごこちと、我々が込めた遊び心を味わっていただけたらと思う」と語り、「これからも遊んでくれる皆さんを喜ばせるエンターテイナーとして頑張っていきたい」と抱負を述べた。
このほか、アニメーション部門で「時をかける少女」が大賞を受賞している。贈呈式で同作品の監督を務めた細田守氏は、大勢の優秀なスタッフとキャストのおかげで賞を頂くことができたと述べ、「『時をかける少女』は中学生のころに読んだ作品。21世紀というものに、希望やあこがれを持っていた。いままさに夢見ていたころの21世紀にいるのだが、そう考えたときに、いまを生きる若い人たちは、何を未来として、何にあこがれるのだろうということに興味を持ち、それを考えながらこの作品を作った。機会があれば是非見てほしい」と語った。
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