きっかけはITmedia? 声優・落合祐里香さんの格安オフ会に再び潜入!!(1/2 ページ)
声優の落合祐里香さんが主催する格安オフ会。昨年末に本誌でも取材をさせていただいた話題のオフ会の第3弾が開かれると聞き取材を敢行した。なんと、今度の会場はメイド喫茶!! しかも、このオフ会の開催には本誌が関係しているらしい……!?
落合さん、メイド喫茶の店長に就任!!
2月23日金曜日。東京には朝から雨が降っていた。暖冬などと騒がれてはいるものの、冬の冷気を帯びた雨雫は肌を刺すように冷たい。まだ春は遠いと感じさせるような寒い日だったが、我らが聖地・秋葉原は違う。この日、秋葉原は熱く燃えていた……。いや、萌えていたのだ。
その萌えエネルギーの磁場を作り出していたのは、メイド喫茶「LittlePSX」。今や秋葉原の名物にもなったメイド喫茶のひとつである。LittlePSXではこの日、声優の落合祐里香さんによるイベントが行われ、およそ100名ものファンたちが集っていたのだ。
そのイベントというのは、かの有名な「会費1000円オフ会の第3弾」と「落合祐里香さん一日店長」の2つ。当然、どちらのイベントでもメイド服姿の落合さんが接客をしてくれるということで、ファンの方々には垂涎もののイベントである。
まずは、正午から午後4時までに行われた「落合祐里香さん一日店長」イベントについて触れていこう。そもそもこのイベントは、落合さんの知り合いがLittlePSXでメイドをしていたことから実現した。知り合いの紹介もあり、「ダメでもともとのつもり」(落合談)でLittlePSXの店長にオフ会の会場としてこの店を使えないかと話してみたところ、「一日メイドとして働くのなら」という条件付きでOKが出たそうだ。しかも、メイドさんたちもオフ会のお手伝いをしてくれるということで、落合さんにとっては願ったり叶ったり。当然、喜んで承諾した。
というわけでこの日、落合さんがLittlePSXの一日店長に就任することになった。時間帯は、「正午〜午後1時」、「午後1時30分〜午後2時30分」、「午後3時〜午後4時」の計3回。抽選に当たった幸運な方々が、それぞれ20人ずつお客さんとして迎えられた。
用意されていたメニューは「ゆりしーオムライス」(500円)と「ゆりしーケーキ」(300円)の2つ。オムライスにはケチャップで、ケーキには生クリームとチョコレートで、落合さんが直々にデコレーションをしてくれる。そのデコレーションもファンの方々の要望にあわせて、「ゆりしー」などの文字や似顔絵などを描いていた。お客さんの中にはその料理を写メで記念撮影する人も多く、上々のできばえだったようだ。
また、メイドになっていたということで、落合さんがメイド言葉を使っていた点も印象深い。「お帰りなさいませ、ご主人様」、「いってらっしゃいませ、ご主人様」などとあのカワイイ声で言われたら、当分は耳について離れないことだろう。イベントに参加した人の中には仕事の休憩時間を使って来た人などもいたようだが、ファンにとってはそれほどの価値があるイベントとなっていたはずだ。
イベントの最後には、落合さんとのじゃんけん大会も行われた。景品は、「アイドルマスター」の特製テレホンカード。落合さんはじゃんけんの前に「私はグーを出す癖があります」と発言し、予告どおりにグーを連発した。落合さんの発言を信じ続けた3名の方が見事勝利し、直接落合さんから景品が手渡された。また、ファンクラブ「ユリシーズ」の会員証を持っている人には、落合さんと2ショットチェキを撮る時間も設けられていた。
ちなみに、この日落合さんが着ていたメイド衣装は特注品。LittlePSXの店長の好意で、「一日店長用」のメイド服を特別に作ってもらったのだとか。しかも、デザインを手掛けたのは落合さんご本人。その衣装の素晴らしいできに「来店してくださったファンの方々にも“カワイイ”と言っていただけてうれしかったです。他のメイドさんとは違う自分らしさが出せたかなと思います」と満足していた様子。ただ、「スカートは思ったよりも短くて、びっくり(笑)」していたそうだ。
これで最終回!? 1000円オフ会
「一日店長」のイベントが終わると、続けて「1000円オフ会」の準備へと入る。会場のセッティングは早々に終わるものの、キッチンでは戦争が開始されようとしていた。
この日、調理の担当をしていたのは、かずはるさんという方。タライを使って料理を作る「タライdeごはん」なる企画を自身のブログで連載している方で、今回のオフ会でそのタライ料理を振る舞ってくれることになっていた。
この日のメイン料理はその名も「タライオムライス」。大人数に振る舞われる料理だけに、その量も並大抵ではない。使用する卵は30個。そして、米の量はなんと10キロ! そんな膨大な量の料理を馴れないキッチンで作ろうというのだから、そこはすぐに戦場と化していく。30個の卵を一度に焼くとなれば、1人での作業は到底無理。2人がかりで作業をしていても、ちょっとした衝撃ですぐに破れてしまうし、気を抜けばすぐに焦げ付いてしまう。当然、料理中とは思えないような緊張感がキッチンに充満していく。10キロのお米を使ってチキンライスを作る様も大迫力だった。それはもう料理という枠を越えていて、どちらかと言えば道路工事などの肉体労働に見える。
とはいえ、味付けに手抜きはない。チキンライスの中には鶏肉、玉葱、グリンピース、ニンジンなどと定番の具在がしっかりと入っている。ケチャップにはドミグラスソースを混ぜて深みを加えているし、卵の上にはブロッコリーやプチトマトなどの野菜でデコレーションが成され、彩りも鮮やかだ。振る舞われた際には筆者も食べてみたが、実においしかった。ごちそうさまでした。
ではここで、第3回のオフ会を開くことになった経緯について触れておこう。
きっかけは、今回の料理を振る舞ってくれたかずはるさんだった。実はこのかずはるさんは「熱烈な」(本人談)本サイトの読者らしく、以前掲載した「第2回オフ会」の記事を見てくださったのだそうだ。そして、落合さんがオフ会で頑張っていることを知り、感動。落合さんの知人と友達だったこともあり、「なにかできることがあれば協力したい。タライ料理でもごちそうできれば」と申し出てくれたのだそうだ。
その結果、落合さんは第3回目のオフ会の会場として、キッチンが広くて会費が1000円でできそうなところを探しはじめたのだという。しかし、そんな都合のいい場所は見つからず困っていたところに、メイドをしている知人がいて、ダメ元で店長に話をしてみた……というわけだ。このオフ会は、いろいろな人の縁が重なり合って開かれていたのだ。
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