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「PlaceEngine」でGPSがなくても位置を表示。Webとの連携でより便利に――「みんなの地図2」(1/2 ページ)

ソニースタイル・ジャパンは3月15日に都内の会場で発表会を開催。ゼンリンと同社が発売するPSPソフト「みんなの地図2」について解説。本日から開始されている「PetaMap」とも連動して使えることも明らかになった。

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 「みんなの地図2」は2006年4月に発売された「みんなの地図」のバージョンアップ版。すでに発表されているとおり、2006年秋に発売されたPSP用GPSレシーバー「PSP-290」に対応するほか、ソニーコンピュータサイエンス研究所が開発した「PlaceEngine」を利用して、都市部ならばGPSがなくても位置が特定できる機能が搭載されている(関連記事参照)。

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 発表会で明らかになったのは、上記に加えて、本日3月15日から開始された「PetaMap」との連携によるサービスだ。PetaMapは“ソーシャル・マッピング・サービス”と位置付けられており、ネット上の地図に口コミのスポット情報を作成&共有できるWebサービスとなっている。登録料は無料だ。

 ここでPetaMapについて解説しておくと、PetaMap上ではスポット登録のほか、自分が住んでいる地域など、任意のエリアを登録可能。登録したスポットに対してコメントを書き込んだり、ほかのユーザーをフレンドとして登録できるほか、「みんなの地図2」が発売される4月26日以降からは、メッセージの送信やコミュニティの作成、スポット情報を切り出してPSPに転送したり、PlaceEngineの情報と連動するといったサービスも開始される予定だ。

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 なお登録したスポットは、本人のみの閲覧に制限したり、フレンドに公開したり、あるいは一般に公開したりといった、SNSによくある機能が利用できる。登録したエリアについても同様で、「たとえばマンションの住民でエリア内のスポットを共有して、近所の医院情報を交換したり、子どもが安心して遊べる場所を登録するといった活用もできる」(ソニースタイル・ジャパン 真砂野徹氏)とのこと。

画像 ソニースタイル・ジャパン ニューCEビジネスセンター 真砂野徹氏
画像 ゼンリン ITS事業部 佐藤渉氏

 このPetaMapと「みんなの地図2」の連携については、PSP側で作成した「Myスポット」をPetaMapで公開したり、スポット情報をダウンロードしてPSPで持ち出す、といった内容が主なものになる。PlaceEngineによる位置特定情報もダウンロードおよびアップロードが可能だ。「『みんなの地図2』には35万件のPlaceEngineデータベースが収録されているが、PlaceEngineはユーザーが使えば使うほどログが増えていき、より正確に測定できるシステム。またGPS電波が届かない建物の中や、地下街でも位置の取得が可能というメリットがある。測定時間も3〜4秒と高速」(真砂野氏)。PetaMapではユーザーのランキングも表示されるのだが、これはPlaceEngineのデータを多くアップロードしたり、ほかのユーザーから参照されたりと言ったことでランキングが上がっていくそうだ。

 なお「みんなの地図2」がPetaMapと連携したことについて、ゼンリンの佐藤渉氏は「前作ではアドホックモードのみの対応で情報を交換していたが、PSPではどうしても文字入力が面倒。PetaMapではPCからの情報入力が可能なので、便利に使うことができる」と語る。

画像画像 位置測定はPE(PlaceEngine)かGPSか、PE優先もしくはGPS優先などを設定可能。新しく測定したPlaceEngineの情報もメモリースティックDuoへ保存して活用できる

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