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キミのハートに着信アリ!? ケータイ発の正統派美少女ゲームがPCに登場「ケータイ少女PC」レビュー(1/3 ページ)

携帯電話用アプリとして登場した美少女ゲーム「ケータイ少女」が、PC版として登場。携帯アプリ版で感じた萌えは、どこまでパワーアップされたのか、さっそく検証してみました。

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「ケータイ少女」が正統派なワケ

 “ケータイで女の子とラブラブになる”と言うと、なんだか電話ボックスに張られているピンク色のチラシや、男性誌の裏表紙に載っているアヤシゲな広告を連想しそうだ。しかし「ケータイ少女」は全然そんなこともなく、中身はいたって健全な、純粋な恋愛を描いた正統派美少女ゲームなのだ。

 「ケータイ少女」は、携帯電話向けの恋愛シミュレーションゲームとして開発され、NTTドコモやau、ソフトバンクといった大手3社の携帯電話用アプリとして配信されている。主人公がゲーム中の女の子と、ゲーム中の携帯電話を使ってメール交換できることが、大きな特徴である。また、高い普及率を誇る携帯電話というハードでリリースされたため、普段はゲームを遊ばないようなライトユーザーでも気軽に遊んだようで、スマッシュヒットとなった。以降はお約束のように、マンガやラジオ、アニメ(Yahoo!動画)などと、さまざまなメディアに展開している。そう、今まさしく旬な美少女ゲームなのだ。

 この「ケータイ少女」のPC版ゲームが、今回紹介する「ケータイ少女PC」である。「ケータイ少女」はジー・モードが制作・配信を行っているが、「ケータイ少女PC」は工画堂スタジオが制作している。

 まずはゲームの概要を、ざっくりと解説しよう。主人公は、彼女がいない高校生の相田尋(あいだひろ、名前は変更可能)だ。尋は、ひょんなことから携帯電話が突如擬人化したケータイ少女“リン”と出会い、彼女の助けを借りながら、クリスマスまでの40日間の間に彼女を作ることを決意する。果たして、幸せなクリスマスを過ごせるのだろうか……!?

 恋人候補であるヒロインは5人おり、“幼なじみ”、“年上”、“ギャル”、“後輩”、“ゴスロリ”という、割と王道な萌え属性を持っている。奇抜なキャラクターはいないため、「ちょっと美少女ゲームが気になるかも」というライトユーザーでも、割とフランクに“萌え”を楽しめる作品なのだ。

画像画像 携帯電話の小さな液晶から生まれた彼女たちが、PCモニターで数倍の大きさとなり、プレイヤーの前に姿を現す。大きいことはいいことです

携帯アプリ版をうまく再現した各システム

 本作は、“昼間”と“夜間”の2フェイズに大きく分けられる。昼間は、学校内(休日は街中)のさまざまな場所をウロウロして女の子と出会い、会話を重ねていく。会話の途中で現われる選択肢に答えたり、デートなどのイベントをこなすと、女の子とどんどん仲良くなっていけるのだ。

画像 電波状況は3段階。ランダムで変わるため、セーブ&ロードを繰り返し毎回電波3本状態を維持しようとする筆者は邪道ですか?

 ただし、目的の女の子と必ず出会える、というワケでもない。そんなときに便利なのが、本作から加わった新要素の“リン検索”だ。これは、女の子たちがどこにいるのかを、リンが教えてくれる便利なシステム。ただし、リンの電波の受信状況が悪いと、調べられないこともある。使用できたらラッキー、ぐらいの気持ちでいるとよいだろう。

 夜間フェイズでは、女の子たちから携帯電話にメールが送られてくるので、そのメールをチェックしたり、返信するのが主な行動となる。それに加え、女の子たちの好感度をチェックできる。明日以降の戦略を計画する際のヒントとなるだろう。

 「ケータイ少女」の面白いシステムのひとつが、“視点モード”と呼ばれる機能だ。これは、背景がピンク色に変わるイベントの際に使用できるもの。オリジナルの携帯アプリ版では、携帯電話を傾けると、それに合わせて画像がスクロールするという仕組みだった。この傾きの検知は“モーションコントロールセンサー”を利用していたため、未対応の携帯電話では十字キーなどで代用していた。本作では、もちろんモニターを傾けることはできないので、マウスのホイールを使うことでこの機能を再現している。

 この“視点モード”は、開発者曰く“ケータイを傾ければ女の子のパンツが見えそうになるシステム”らしい。……まるで男子中学生のような発想だ。だがしかし、そこがいい! 男子諸君なら一度はないだろうか? TVに映るアイドルのスカートの中身が“TV画面を下から覗き込むと見えるのでは?”と考えたことを!! そんな純粋な少年心を忘れていない大人たちが、このシステムを生んだのだ!

画像画像 視点を動かし、見ている場所によっては、女の子のコメントが変化する。下心を持って胸ばかりみていると、当然のことながら好感度は下がる

 夜になると、女の子からメールが届く。このメールを返信する際、どんな内容で返信するかを決められるのが、本作の大きな魅力であろう。もちろん、内容によって相手の好感度は変化する。

 ただし、実際に文章を打ち込むわけではない。“話を合わせる”や“相手の話題と別に”、“同意”、“からかい”といった選択肢を選び、メールの内容を決定する仕組みなのだ。お目当ての女の子と昼間に出会えなくとも、夜間のメールで挽回することができる、うれしいシステムだ。

画像画像 女の子からもらうメールの内容は、その日あった出来事や考えたことなどささいな内容だ。なんだか、現実に女の子からメールを送ってもらったような錯覚に陥る

画像 理解度が低くても、女の子とのエンディングが見られないということはない。好感度があればオーケー

 メールの返信が一通り終わったら、女の子たちの好感度を確認しよう。“リンチェック”を行えば、女の子たちの好感度と理解度が確認できる。理解度とは、本作のオマケである“リンの記憶”モードで、各キャラクターのプライベートな情報を確認するために必要な度合いのことだ。女の子と会話してイベントを起こすと理解度が上り、新しい情報を仕入れられる、という仕組みだ。

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