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グラビア界の黒船 リア・ディゾンも来航――「テクモプレスカンファレンス 2007 Spring」(2/2 ページ)

3月30日、テクモは新作ソフトの発表の場としてプレスカンファレンスを開催した。発表会では、作家の西村京太郎氏をはじめ、女優の山村紅葉さん、アーティストのリア・ディゾンさんが登壇。今後控えている5タイトルを紹介した。

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「かいて しゃべって はじめよう! モンスターファームDS」

テクモ ハイパーシナジープロダクション プロデューサー西澤弘氏

 テクモの人気シリーズである「モンスターファーム」も、誕生10周年となる今年、ニンテンドーDSを舞台にして登場する。その名も、「かいて しゃべって はじめよう! モンンスターファームDS」である。

 今まではCDを読み込むことで各種のモンスターを召喚していたが、今回はニンテンドーDSの機能を生かして、召喚は魔方陣を描く「魔方陣再生」、音声認識の「呪文再生」、ゲームボーイアドバンスのカートリッジを読み込ませる「石版再生」の3種類の方法が用意されている。

 その実演を、テクモ ハイパーシナジープロダクションのプロデューサー西澤弘氏が壇上で披露。「魔方陣再生」では、外周イッパイに四角を描いた場合には「モッチー」が、まき○ソはスエゾー(西澤氏曰く「形が似てますよね」とのこと)が登場。「呪文再生」では、「さくらもち」と発音したが、出てきたのは「ゴールディー」……。本来はモッチーが出現するはずだったらしいが、このあたりの精度は、製品版では高くなると思われる。

 なお、本作は開発をシングが担当しており、同社の代表取締役社長である宮川卓也氏も登壇した。

 今回のモンスターファームについては、「今までとは違った面白さ」、「新しいユーザーを取りこみたい」とコメント。また、アドベンチャーゲームを得意とする同社らしく、世界観にはかなり力を入れたらしく、「ゲームを触ったときの感触などにこだわる」という西澤氏との強力タッグで、10周年を記念するソフトにふさわしい内容になりそうだ(ゲーム紹介はこちらの記事を参照のこと)。

 また、ニンテンドーDSの機能としてのWi-Fiを使用を当然考えているとのことなので、こちらにも期待が持てる。

プロデューサー西澤弘氏は、司会の山崎さんとのミニコント(?)で、本作の音声入力の意外な使い道(「結婚しよう」と告白にかこつける)を披露
シング代表取締役社長 宮川卓也氏(左)とのトークセッションも

「NINJA GAIDEN: Dragon Sword」

テクモ ハイエンドプロダクション Team NINJA リーダー&エクゼクティブプロデューサー 板垣伴信氏

 「NINJA GAIDEN: Dragon Sword」は、「DEAD OR ALIVE」シリーズや「NINJA GAIDEN」シリーズといった数々のミリオンタイトルを開発してきたテクモの技術者集団「Team NINJA」が開発する初のポータブル作品で、攻撃や移動などすべてタッチペンでの入力で行うことができる新たなアクションアドベンチャーの創造を目指して鋭意開発が行われている。

 本作の紹介には、テクモ ハイエンドプロダクション Team NINJA リーダーでありエクゼクティブプロデューサーの板垣伴信氏が登壇。ニンテンドーDSでの開発に至った経緯について板垣氏は、「チャレンジ」だと語る。

 「これまで様々なジャンルとプラットフォームで作品を作ってきて、次に何を作ろうかと考えた時、ニンテンドーDSのユニークなデバイスに刺激されたのが“新たなチャレンジ”に踏み切れた理由です」と板垣氏。画面に触れるというオリジナリティあふれたニンテンドーDSの機能を生かし、ボタンにほとんど触らない操作方法を選択したと、実際に動かしてデモンストレーションを行った。

本作はニンテンドーDSをタテ位置で使用する

 タッチペンを画面上に走らせると移動し、タッチすると手裏剣を投げ、2回タッチするとジャンプする。プレーヤーが画面上から下へ振り下ろすと、キャラクターの刀が上段から振り下ろし、横に動かすと横に刀を払う。ステージに仕掛けられたトラップや段差も、これらタッチペンを駆使して、乗り越えていくことになる。画面左上にある「忍」の文字をタッチすると、忍法が発動し、早くペンを動かすことで威力が増すといった仕掛けだ。敵怪物に捕まった際にも、激しくペンをこすることで脱出することができるという(ゲームの詳細はこちら)。

 もちろん本作は老若男女幅広く遊んでもらいたいが、あえてターゲットとしているのは男の子全員と板垣氏はブチ上げる。発売日は今年中となっているが、できれば秋頃には発売したいと発言した。

(↑)忍法はタッチパネルに表示された梵字をなぞると発動する

(←)タッチペンでの操作のため、望んだアクションになるかどうかの精度が求められる

「NINJA GAIDEN Σ」

テクモ ハイエンドプロダクション Team NINJA ディレクター 早矢仕洋介氏

 最後に登壇したのはテクモ ハイエンドプロダクション Team NINJA ディレクターの早矢仕洋介氏。ゲーム内容についてはこちらを参照してほしいが、本作はプレイステーション 3用タイトルとして6月14日に発売予定となっている。また、4月27日よりPLAYSTATION Storeにて体験版の無料ダウンロードが開始される。

 発表会では実機での映像に続き、試遊でのデモンストレーションが行われた。本作はヒロイン「レイチェル」が操作可能となっており、「ハヤブサ」とは異なった視点でのプレイを楽しめるようになる。また、「ハヤブサ」にも新たなアクションと武器の追加が施され、新世代バトルエンジンを搭載することにより、60フレームでの誰も体験したことがないバトルへと発展させようと試みている。

新武器となる巌龍、伐虎も紹介された

 特徴的なのが、忍法を発動させた際、PS3のワイヤレスコントローラ(SIXAXIS)を振ることでそのパワーアップがなされるという点だろう。実際、デモ中の早矢仕氏も必殺技の際には激しく上下に振っている姿が見ることができた。


 なお、「NINJA GAIDEN」シリーズのイメージガールとして、アーティストのリア・ディゾンさんが起用されることになっている。本作「NINJA GAIDEN Σ」を皮切りに、TVCMや雑誌広告で展開していくとのこと。会場にもリア・ディゾンさんが駆けつけ、今回からプレイアブルキャラクターとなったレイチェルを体験プレイしてくれた。

 リアさん自身もゲームが大好きで、ゲーム仕事は以前からしてみたかったと語る。「NINJA GAIDEN」も以前から知っていたと、今回イメージガールに起用されたことを喜んでいるとはにかんでみせた。ちなみにリアさんは、本作をはじめてやったわりには筋がよく、早矢仕氏も驚くほどの腕前だった。

「NINJA GAIDEN Σ」を真剣に操作するリアさんは、初心者のわりにはうまかった

 テクモは安田氏の口から述べられたように、ニンテンドーDSへの本格参入を固めた。とはいえ、次世代ゲーム機向けタイトルの開発にも力を入れる姿勢は変わらないという。しかし、今後ニンテンドーDSへの比重は大きくなりそうで、今回発表された以外のタイトルも控えていそうだ。

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