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超硬派レースゲームの最新作がついに登場──究極のレースゲームを、至高の環境で楽しんでみました「Forza Motorsport 2」先行リポート(1/3 ページ)

クルマのあらゆる挙動を徹底再現し、高評価を得た初代Xbox用ソフト「Forza Motorsport」。その続編が、5月24日に発売される。今回、いち早くプレイできるということで、レースゲーム大好き人間がマイクロソフトに突撃。そこで待っていたのは、レースゲームをプレイするには最高とも言える環境だった──。

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より高みへ到達した、レースゲームの雄

 最強のレースシミュレーターを目指して開発された、初代Xbox用レースゲームの「Forza Motorsport」。その発売から約2年後、ついに待望の続編「Forza Motorsport 2」が登場する。今回、発売前にプレイするチャンスを得たので、そのインプレッションをお届けする。

 まずは、本作「Forza Motorsport 2」のおおまかな概要に触れておこう。レースシミュレーションという大まかなコンセプトは前作と変わらないが、ハードがXboxからXbox 360へと変わったことで、すべての面において猛烈な進化を遂げている。

 前作でも高いレベルを誇っていたシミュレーションエンジンは、Xbox 360のパワーによってより高度なものへ改良、リアルなドライビングシミュレーターへと飛躍した。前作でカーマニアをうならせた、タイヤの摩耗や車体へのダメージといったドライブ中における車体の変化の再現度も向上している。映像面は、秒間60コマを実現し(前作は30コマ)、画面解像度はHD 720p(いわゆるD4)に対応。その美しいグラフィックは、プレーヤーの目を奪うことだろう。


 また本作だけで完結する話ではないが、同日発売となるフォースフィードバック対応ハンドル型ワイヤレスコントローラ「Xbox 360 ワイヤレスレーシングホイール」にも注目したい。これを利用すれば、本物さながらのドライビング感覚を味わうことができる。

 注目の車種は、コンパクトカーからル・マン仕様のレースカーまで、国内外50以上のメーカーのクルマが300種類以上登場する(ちなみに前作は約230車種)。最新モデルだけでなく、自動車史にさんぜんと輝く、歴史に名を残すヒストリックカーも多数用意されていることに注目したい。これらの車種はチューニングすることが可能で、今回はなんと“ドライブトレーン”の換装までも対応したそうだ。

 これは、例えばFF(前輪駆動)のクルマを、FR(後輪駆動)や4WD(四輪駆動)に改造することだ。また、本作でも重要なファクターとなるタイヤは、メーカーの選択が可能になった。メーカーによってコンパウンド(ゴムの種類)が異なるため、前作以上にタイヤのチョイスが勝敗の鍵を握ることだろう。

ニュルブルクリンクの路面の書き込みも再現

 収録されているコースについても触れておこう。ニュルブルクリンクに筑波、さらにシルバーストーンやラグナセカといった、前作でお馴染みのサーキットに加え、昨年まで20年間F1が開催されていた鈴鹿、アメリカの伝統的な12時間耐久レースの舞台であるセブリング、フェラーリのプライベートコースとも言うべきムジェロなどが新たに追加されている。前作にあった富士見街道などの、いわゆる“片道”コースはなくなったため、総数では前作より若干少なくなったものの、路面の凹凸などの再現度は前作を上回っていることは言うまでもない。

 そして、Xbox LIVEの充実化も見逃せないところだ。通常の対戦のほかに、最大256人が参加でき、3日間で予選・決勝を行う本格的なトーナメント戦モードと、ネットオークションの感覚でクルマの売買ができるオークションハウスが加わった。また、「Forza Motorsport TV」(同じマイクロソフト製のレースゲーム「PGR 3」でいうところの「Gotham TV」機能)を通じて、他プレーヤーのレースシーンを観戦することも可能だ。

頑張れば個人でも構築できる“最高の環境”とは

 概要説明はこのくらいにして、さっそく本題に移ろう。冒頭で述べたとおり、筆者が訪れたマイクロソフトのオフィスの一室には、下記のような“最高の環境”が用意されていた。

見よ! このぜいたくなプレイ環境を!
  • Xbox 360 ワイヤレスレーシングホイール
  • バケットシート
  • 液晶ワイドTV×3台(+Xbox 360×3台)
  • ドルビーデジタル5.1chアンプ+スピーカー
  • 体感音響クッション

 レースゲームを、いや本作を遊ぶためならば、まず間違いなく最高の環境であろう。ちなみに本作は、複数のTV(ディスプレイ)と複数のXbox 360本体をリンクさせる、マルチディスプレイ機能に対応してる。写真を見ていただくと一目瞭然だが、リスト中の「液晶TV×3台とXbox 360×3台」は、このために使用しているのだ。余談だが、本作のマルチディスプレイ機能は、さらにTVを2台接続した計5台まで対応している。この場合は、うち1台が後方視点用、うち1台が他プレーヤーの観戦用となる。当然ながら、Xbox 360本体もさらに2台必要となる。

 筆者は「ワイヤレスレーシングホイールを使わせてもらえたら、うれしいかも」くらいの軽い予想しかしていなかったため、用意されたこの素晴らしい環境にいきなり度肝を抜かれた。と同時に、心中では「こんな素晴らしい環境をほぼ独占できるとは、なんて役得!」とほくそ笑んでたり……。「時間が許す限り、好きなだけ遊んでいってください」と、マイクロソフトの担当さんから何ともうれしいお言葉をいただいたので、さっそくシートに腰を下ろす。

 ──ということで今回のインプレッションは、(筆者も含めた)一般的なユーザーのプレイ環境とはまったく異なる超豪華な環境で体験した、ということをあらかじめご了承いただきたい。

 また、上記のシステムに興味のある方は、「Forza Motorsport 2」公式ブログの、2007年4月6日の記事を参照していただきたい。すべて市販されているもの(または発売予定のもの)で構成されているため、お金と設置スペースさえあれば、個人ユーザーでもそろえることは可能だ。

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