小さなマリオたちを、守り、操り、ゴールを目指せ:「マリオvs.ドンキーコング2 ミニミニ大行進!」レビュー(2/2 ページ)
タッチペンを使い、ゼンマイ仕掛けの小さなマリオを誘導してゴールを目指す、アクションパズルゲームの第2弾。操作は単純、簡単でとっつきやすいものの、勝手に動くミニマリオとさまざまな仕掛けが生み出すパズル要素は奥が深く、思わず時間を忘れて没頭してしまうような魅力を持つ作品になっている。
より高みを目指してプレイ
前でも少し触れたが、本作はステージをクリアするだけならそれほど難易度が高いというわけでもない。タッチペンでの操作はそれほど複雑なものではないので、ゴールまでのルートが分かり、ミニマリオ1体の操作に集中していればそれほど苦労はしないはずだ。仕掛けによっては、複数のミニマリオの連動が必要になるものもあるが、最終的にゴールさせる1体を見極められれば、これもそれほど問題ではなくなるだろう。ただし、クリア後のスコア、および評価を気にするなら話は別になる。具体的に言えば、ゴールドの評価を手に入れるなら、だ。
スコアが加算される条件はいくつかあるが、中でも高得点が期待できるのが、パーフェクト(すべてのミニマリオをゴールさせる)、パーフェクトチェイン(すべてのミニマリオをチェイン状態、つまり前の1体がゴールしてから一定時間内にゴールさせる)、ノンストップ(なるべくタッチペンでミニマリオを止めないようにゴールさせる)の3つのクリアボーナスだ。つまり、すべてのミニマリオをゴールさせるのはもちろんのこと、バラバラにではなく連続でゴールさせなくてはならず、かつタッチペンでミニマリオ同士の距離の調節なども極力しないでクリアする必要があるということになる(もちろん、ステージによって多少条件が緩くなるところはあるが)。
こうなってくると、ステージ中の操作ノーミスは前提条件。重要になってくるのは、ステージ開始前の観察だ。幸いタッチペンで操作するまで制限時間は減らないので、じっくり見続けることはできる。仕掛けと敵の配置から各ミニマリオの効率よくゴールできるルートを見つけ、合流位置を決定。敵の動きから有利なタイミングを測る。そしてスタート。
しかし、ミニマリオを動かしたからと言って操作が終わるわけではない。なるべくミニマリオに干渉しない方がいいとはいえ、どうしてもストップが必要なところはあったりもするし、ジャンプや方向転換が必要になる場所もある。あちらこちらと画面を動かし、動きを確認しながら、計算されたタイミングで必要な操作を行う。最後の1体がゴールするまで気は抜けない。
こんなプレイを全ステージで行うわけだ。ステージは80ステージ(全8フロアでそれぞれ通常9ステージ+ボスステージ)あるわけで、見るからに大変そうである。ただし、ステージをクリアした時の達成感、解き方が分かった時の爽快感はひとしお。これを味わえるのは、パズルゲームの醍醐味と言えるだろう。
さらに、高評価を集めた人には、ちょっとしたご褒美もある。エンディングを見た後、シルバー40ステージ、ゴールド40ステージで、それぞれエクストラステージがプレイできるようになるのだ。このステージ、初代「ドンキーコング」をやり込んだ人にはちょっとノスタルジーを感じさせるものになっている。詳細は語らないが、興味のある人はぜひとも自分の手でプレイしてみてほしい。
エンディングを見た後もゲームは終わらない
さて、すべてのステージをクリアしても、本作はそこで終わりと言うわけではない。たとえば、Wi-Fiコネクションを利用すれば、新しいステージをダウンロードすることができる。このステージは、発売日から毎週木曜に2ステージずつ追加されており、全8ステージが配信されるとのこと。2007年5月30日までの期間限定なので、まだダウンロードしていない人、これから本作を買おうという人は、早めにゲットしてほしい。
また、エディタールームでは、各ステージで登場した仕掛けを使って自分でステージを作ることができる。これは、Wi-Fiコネクションやワイヤレス通信を使って友達に送ることも可能だ。もちろん、他のユーザーが作ったステージをダウンロードすることもできる。保存ステージ数に制限はあるものの、プレイの終わったものは削除してしまえばいいので、どんどん交換していけばいつまでも遊ぶことができるのだ。
マリオvs.ドンキーコング2 ミニミニ大行進! | |
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対応機種 | ニンテンドーDS |
メーカー | 任天堂 |
ジャンル | アクションパズル |
発売日 | 発売中 |
価格(税込) | 4800円 |
プレイ人数 | 1人 |
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