2度の挫折を経て「FFXI」にハマりつつある独身男性の物語(その5):ヴァナ・ディールをもう一度(1/2 ページ)
少し遅れた冒険者がお届けするヴァナ・ディール奮闘記。今回はランク4のミッション中に起こった物語をつれづれと紹介する。ちょっとマヌケなガルカを慰めてやってください。ちなみに、発表された「アルタナの神兵」とかまったく触れていません。
世の中は新しい拡張ディスクの話で持ちきりですなぁ
積極的なパーティ募集の甲斐があり、ついに念願のレベル40に到達。ちなみに本作のレベル上限は75である。あくまで自分のなかでのレベル上げに一区切りがついたに過ぎない。ここらへんで、やり残しているクエストやらミッションやらに手をつけることにした。
この時点での僕のミッションランクは4。ちょうどジュノ大公のカムラナートから、魔晶石を探してくるように指令が下っていたところだ。魔晶石がある場所はダボイ、ベドー、オズトロヤ城の3カ所で、どの場所も獣人たちの本拠地とも言うべき危険エリア。まだちょっと敷居が高いかな……と思っていたが、リンクシェル(LS)メンバーの話によると、ベドー以外はサイレントオイル(足音を消すことで聴覚で感知するモンスターに見つからなくなる薬)とプリズムパウダー(姿を消すことで視覚で感知するモンスターに見つからなくなる薬)をうまく使えばソロでもクリアできるらしいのだ。
ほとんど足を踏み入れたことのないエリアなので不安だったが、その情報を聞いてしまうと、どうしてもソロで挑戦したくなるのが冒険者の性。それに何と言っても、ランク4をクリアすれば念願の飛空艇パスがもらえるというのだから、ここは頑張りたい。昔はそこへ行くまでにプレイを挫折してしまったが、今回はあともうすぐで飛空艇パスに手が届く。少々浮き足立った僕は急いで競売所で必要なアイテムをそろえて、まずはダボイへ向けて出発した。
ダボイで出会った心優しきプレーヤーに感謝!!
ダボイを訪れるのはナイト取得クエストをやったとき以来。プリズムパウダーを使って目的地の洞窟入り口をふさいでいる結界まで移動する。この周囲には僕のレベルから見ると「強そうだ」と表示されるオーク族が徘徊しているので危険だったが、相手がソッポを向いている間にインビジ(姿を消している状態)効果を解除して結界を開けるという、ちょっとしたテクニックで難なく通り抜けることができた。
そこからは一本道で敵も出現しなかったので、簡単に魔晶石まで到着。ドキドキしていただけに、このアッサリ感にはいささか拍子抜けしてしまった。魔晶石付近には僕以外にプレーヤーが1人だけいた。格好からすると魔道士系ジョブ。「帰りにテレポで送ってくれないかな〜」などと厚かましい考えごとをしながら、魔晶石を調べると発生するイベントを堪能する。
見覚えのない、もしくは覚えていないNPCたちが、何やら難しい会話を交わしている。いろんな情報が一気に頭の中に流れ込んで理解するのに必死だったが、簡単に言うと「ヴァナ・ディールが大変なことになっている」ということだけはわかった(ざっくりしてますな)。イベントが盛り上がってくる中、魔道士系ジョブのプレーヤーが、僕に向かって「応援」してくれた。やはりこの人も同じ目的だったのだろう。イベントが終わってめでたくダボイの魔晶石を手に入れ、ほかに何かないかなと辺りをグルグル移動していると、そのプレーヤーが再び僕にアプローチをかけてきた。お互いに感情表現で挨拶を交わしたあと、その人は――
「どこかにテレポしましょうか?」
と、まるで僕の心を読んだかのように聞いてくれたのだ。なんて良い人なんだ!! このプレーヤーは僕より早く魔晶石の地点まで到着していたので、先に帰ることができたはずだ。それを僕のイベントが終わるまで待っていてくれていたなんて……。
とても美しい話じゃないですか。現実世界ではもちろん、ヴァナ・ディールでも会ったことのない人がくれた優しさ。そして、その問いをなんとなく期待していた自分の浅ましさ。若干申し訳ない気がしたが、「若干」なので好意に甘えてホラ(テレポの到達地点)までテレポしてもらうことにした。あまり待たせてはいけないと思い、最初に頭に浮かんだホラを言ったのだが、次の目的地として考えているオズトロヤ城へはメア(テレポの到達地点)に飛んだほうが楽なことに気付くのであった……。今度からは、もうちょっと落ち着いて会話しようと誓う。
「FFXI」を始めて早半年が過ぎようとしているが、まだエリア名と場所がイマイチ一致しないことが多い。テレポの移動先であるメア、デム、ホラもいまだにどのエリアとつながっているのかが把握できないでいる。それ以外にも……
- エルディーム古墳とガルレージュ要塞
- グスタフの洞門とクフタルの洞門
- ユタンガ大森林とヨアトル大森林
がどっちがどっちかわからなくなり、パーティを組んでこれらのエリアに移動するときに道を間違えてしまうこともしばしば。「エルディーム古墳とガルレージュ要塞」や「ユタンガ大森林とヨアトル大森林」は名前が似ているので間違うのも仕方がない(でしょ?)。どうも、特に最初のは自分のなかで「古墳」と「要塞」のイメージが似ているからだ。実際、この2カ所は雰囲気もソックリだし、どちらも複数人いないと先へ進めないような仕掛けがある。キャラクターのレベル上げも大事だが、ここらへんの知識も養っておく必要がありそうだ。
オズトロヤ城での赤っ恥アクションでプレーヤースキルを磨く!?
少々遠回りになってしまったが、テレポをしてくれたプレーヤーにお礼と別れの言葉を告げ、ラテーヌ平原からチョコボに乗ってジュノに戻り、そこから再びチョコボでメリファト山地にあるオズトロヤ城を目指した。レベル40にもなると入り口付近のヤグード族は「練習相手にもならない」ばかりで襲われる心配もない。これはダボイのときと同じく楽な探索になるとタカをくくっていたが、当たり前だが奥へ進むほど手強いヤグード族が徘徊している。加えて城内がかなり複雑にできており、ゲーム中のマップと本のマップを見ながら進んでも迷うこともしばしば。大量に用意しておいたプリズムパウダーも、あっという間に残りわずかになってしまった。
道中で何度かハンドルや燭台を調べて扉を開ける必要があるのだが、インビジ状態では開けられないのでそれを解除し、扉を開けて再びプリズムパウダーが発動するまでの間に扉が閉まるという、なんともオマヌケなアクションを1度ならず何度も行ったためである。
また、このミッションでは調べる必要のない燭台を手当たり次第作動させていたので、そのたびにインビジ効果を消していたのも原因だ。前もって情報を仕入れておけば、こんなことにはならなかったのに……。
さらに当時は無知ゆえにサイレントオイルも同時に使っていた(ヤグード族は視覚感知なので必要がない)。サイレントオイルを使うと先にかかっていたインビジの効果を消してしまうのだが、当時はそんなことは露知らずに(ずいぶん早く効果が切れるんだな……)と何度も繰り返し使っていたのだ。この失敗を重ねて、僕は「サイレントオイル→プリズムパウダーの順に使わないとダメ!」ということを覚えたのである。
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